山形女医殺害事件を考える 加藤被告精神錯乱か?

山形県東根市の女性医師を殺害したとして、山形地裁で懲役18年の判決を受けた加藤紘貴被告は判決を不服として控訴していたのですが、突然控訴を取り下げる手続きをした、と報じられています
その一方で意味不明な発言をしているとも伝えられており、精神的に錯乱している節がうかがわれます

おととし東根市で、女性医師を殺害したとして1審で懲役18年の有罪判決を受け控訴した元大学生が、先月30日までに控訴を取り下げたことが分かりました。
元大学生の弁護士は「本人に判断能力はない」として、近く控訴取り下げ無効の申し立てを裁判所に行うことにしています。
山形大学の元大学生、加藤紘貴被告(25)はおととし5月、東根市のマンションに侵入し、眼科クリニックの院長だった医師、矢口智恵美さん(当時50)の頭などをゴルフクラブで繰り返し殴って殺害したとして殺人などの罪に問われ、1審の山形地方裁判所は去年12月、懲役18年の判決を言い渡しました。
被告側は判決を不服として控訴し、先月27日に仙台高等裁判所で2審の初公判が開かれましたが、加藤被告は「犯罪を正直に認めて罪を償いたいので、控訴は取り下げようと考えている」などと述べ、控訴を取り下げる考えを示していました。
被告の弁護士によりますと、2審の初公判の翌日、加藤被告が仙台高等裁判所に対して控訴の取り下げの書面を提出し、30日、裁判所から取り下げを受理したと連絡があったということです。
弁護士は「本人は精神的に不安定になっていて、判断能力はない」として、近く控訴取り下げ無効の申し立てを行うことにしています。
(NHKの記事から引用)

しかしその理由については、「主任弁護士が自分の妹と架空の女性の2人を殺したからだ」と、意味不明な発言を展開。控訴取り下げの意思も、開廷10分前に突然弁護士に伝えたということで、精神が不安定な状態と見られる。
弁護側は、加藤被告は犯行当時正常な判断ができない状態で責任能力は限定的。殺意もなかったとしてあくまでも量刑への「傷害致死罪」適用を求めているが、弁護側も混乱している。
外塚功弁護士:「本日控訴を取り下げると言ってましたけど、それは私と10分しか会っていないわけですから。ちょっと待ってくれと意見交換した。ただ控訴を取り下げるという気持ちは罪をきちんと償いたいという一心です」
(FNNプライムオンラインの記事から引用)

刑事被告人を収監している拘置所は控訴取り下げの書面を取り次ぐのですが、控訴を取り下げれば有罪が確定する旨を被告人に十分説明した上で控訴取り下げの手続きをします。説明が不十分なまま控訴取り下げの手続きをすれば、刑事被告人が不利益を被るからです
なので、加藤被告には十分説明をしたものと推察されます
しかし、「主任弁護士が自分の妹と架空の女性の2人を殺した」という妄想念慮に囚われているとなると、裁判所は控訴取り下げをそのまま受理するのかどうか、慎重な判断が求められます
別の報道によれば、加藤被告と弁護士は必ずしも良好な関係ではなく、弁護方針に加藤被告は不満を抱いていたという話もあります(裏付けがないので、伝聞にとどまるわけですが)
逮捕以降、加藤被告の精神状態がどうであったのか報道された部分でしか分からないのですが、精神鑑定の期間が延長されていることを考えれば、正常とも異常とも決めかねる状態が観察された可能性もあります
一旦確定した懲役刑でも、回復不可能な病気(精神障害により心神喪失の場合も含む)などを理由に刑の執行が停止され出所するケースがあります。ただし、再審請求を理由に自動的に刑の執行が停止され、刑務所から出られるという話ではありません(時折、誤解している方がいます。再審決定でも原則は刑務所に服役したままであり、別途執行停止を求める裁判を起こして裁判所が執行停止を認めないと刑務所からは出られません)
2019年の検察庁統計を見ると、刑の執行停止は18件です。内訳は不明なので、何ともいえません
精神障害と診断された受刑者も医療刑務所に収監され、形の執行を受けるのであり、完全に心神喪失であるとの診断がつかない限り、刑務所から出ることはありません
なので、精神障害のフリをしたくらいでは刑務所からは出られないわけです

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ロリータモデル青木美沙子 「ロリコンは敵」

ファッションの話題は自分と縁遠いものです。およそ、地球とオリオン座のリゲルくらい距離がありそうです
本当は中国でロリータ・ファッションや、日本の女子高生制服風ファッションが流行っているとの話題を取り上げたかったのですが、あまり面白みがないので止めました
今回はロリータ・ファッションの第一人者である青木美沙子氏が書いた、「ロリータとロリコンを一緒にしないでほしい」との記事を取り上げます

「ロリータ」と「ロリコン」は全くの別物です、ていうか敵です
(前略)
最初に、ロリータを代表して、はっきりしとかなきゃいけないこともあります。
それは、ロリータとロリコンとの違いです。
ロリータの宿敵、ロリコン。ロリータとロリコンの違い、これはちょっとウィキペディアにも書いていないし、ロリータに生きるわたしの意見をここにはっきり書いておかないとなりません。ウィキペディアの別タブを一旦置いといて、こちらを向いてください。
ロリータと聞いてロリコンを連想したりしちゃう人もいます。ロとリが一緒だし、どちらも語源が同じだから。どちらも『ロリータ』という題名の小説から由来しています(詳しくはおなじみウィキペディアで、もっと詳しくは本屋さんで)。
だけど両者は、全く別物、異次元の存在、かけ離れた宇宙なのです。ロリータは、おフランスの文化から着想を得て、そのあと日本で独自に進化した文化です。細かい作法や決まりごともあるし、高度で繊細な技術の詰まったお洋服です。そして何より、カワイイ。そういうこともひっくるめての、ひとつの高尚できらびやかな文化。
一方のロリコン。こちらはずばり、性癖です。そしてそういう性癖を持つ人です。カワイイの欠片もない、生々しいものです。
語源以外は全く違う
ロリータとロリコンを並べるのもとってもいやだけど、こうしてロリコンについて書くのも死ぬほどいやだけど、全てのロリータちゃんとロリータを知らない世界の人々に伝えるために、ここに違いを宣言します。
ロリータは文化で、ロリコンは性癖。
ロリータは乙女の夢で、ロリコンは男の妄想。
ロリータはお人形やリボンに対する乙女自身の憧れで、ロリコンは他者から未成熟な女の子に向けられる性的な感情。
そう、つまり、ロリータでロリコンを連想してしまうことが無理であり得ないのです。
マリーアントワネットと宮崎勤が死に方以外全く違うように、ロリータとロリコンは、語源以外はまったく違うものだと覚えておいてください。混合しちゃうと恥ずかしいのです。混ぜるな危険なのです。みなさま、ゆめゆめ、油断なさらぬよう。
(中略)
ここまで熱弁しても、ロリータは日本文化じゃない!と、否定的に考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。実際にロリータ姿で船橋を歩いていると、前科もないのに、たまに説教されることがあります。
(以下、略)

宮崎勤が本当にロリコンだったのかは議論のあるところですが、そこは本題ではありません(宮崎勤は生まれつき手の障害があり、それが同世代の女の子を敬遠した理由と考えられます。また、宮崎の膨大なビデオコレクションですが、その中でロリコンと呼ばれる少女物はほんのわずかであり、大部分はテレビの特撮モノ)
ところで、船橋の街を青木美沙子がロリータ・ファッションで歩いていると説教されてしまう、というのがツボで笑ってしまいました(これが記事を取り上げた理由です)
「そんな格好で出歩くな」と噛みついてくる70歳代や80歳代の老人がいるのでしょうか?
以前取り上げた、「セーラー服は軍服だから女子高生や中学生に着せるべきではない」と言い出すおじいちゃんみたいな人はいるのかもしれません(船橋に限らず、全国にいるものと思われます)
青木美沙子はYou Tuberとしても活動しているのですが、残念ながら再生回数が伸びていないのは前にも指摘したとおりです。あまりに真面目な動画なので、面白味に欠けるのでしょう
さて、古くなってしまいましたが、「下妻物語」の深田恭子を貼っておきます
ロリータ服の深田恭子とヤンキー服の土屋アンナのコントラストがいい味になっています


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