マスク拒否男 法廷で裁判官に説教

マスク拒否男とか、マスパセ(マスク・パッセンジャーの意)と呼ばれる奥野淳也被告。5月に勾留理由開示請求のため千葉地裁に、警察官に同行されて出廷したのですが、そこで検察官や裁判官に説教をかましたと報じられています
勾留理由開示請求のため出廷といっても、形式的なやり取りだけで検察官の請求通り勾留が認められて終わり、という場合がほとんどです
しかし、東大法学部出身で法律論争にかけては自信満々の奥野被告は、形式通りに終わらせる気はなかったのでしょう。もちろん、検察官にしても裁判官にしても、「何言ってんだ、こいつ」との反応であり、奥野被告の語るままに任せたと思われます。つまり相手にしなかったと
少し長くなるのですが、当時の様子を伝える記事から引用します


食堂で「俺はマスクをしない!」で逮捕の男性 法廷でもマスクを拒否 さらに裁判官に自説をお説教
開示手続きに入る前に裁判官から「裁判所の方でマスクは準備してますので」とマスク着用の要請がありましたが、被告人は「その根拠は裁判所規則でしょうか」と裁判官に訊ねて、拒否しました。拒否の理由については「理由はこの場では特に申し上げません」
裁判所の感染防止策について裁判官が述べると、裁判官の席にアクリル板が設置されていないことを指摘する等、被告人は理路整然と質問で応酬しました。
ようやく開示手続きに入ります。裁判官に氏名を訊かれると「オ、ク、ノ淳也と申します。」と答えたものの、「私は現在身柄勾留中ですので以下の人定事項につきましてはお答えを辞退致します」
裁判官から
「軽微とは言えない事案であること。状況、結果等を含めた、勾留請求があった時点での捜査の進捗状況、被疑者の供述状勢等を総合考慮すると被疑者が本件犯行に至る罪証隠滅する相当の理由が認められる」
と勾留理由の開示がありました。通常は勾留質問の後に、勾留決定がありますが、今回は勾留質問はありませんでした。
それは、勾留質問の前に夕食が提供されなかったので、護送車内での食事提供請求をめぐる問答が原因でした。
「クルマから降りないなら勾留質問はしないんだな」と警察官に威圧されたことに怒りながら、勾留質問の準備をしていたことを被告は主張。
「雨がしとしとと降る肌寒い一日でした。午後4時から食事計画を再三警官に訊ねましたが、決裁権者の課長がもう帰られた等と嘘の言い訳に終始」護送車の警官に夕食の件で無下にされたことを淡々と陳述しました。
「あの悪名高い大阪府警ですら最低限の食事としてコンビニでパンを買って出してましたよ」千葉県警は大阪府警のようには融通が効かなかったことを指摘。
「私は巷ではマスク拒否おじさんと呼ばれているそうですが、夕食は拒否していません」
21時に勾留決定、23時に館山警察署に戻ってから萎びた弁当が提供されたそうです。夕食時に夕食が提供されなかった恨みから、名指しで検事への直談判が始まりました。
「検事!警察官を監督する警察庁には再発防止とキチンと飯を出すと言う処遇改善をして頂きたい。適正な時間に適切な食事を摂ることは被疑者の権利である。手続き訴訟の観点からも極めて重大です」
さらに、裁判官に対してもお説教を始めました。
「思うに裁判官の基本は伝聞証拠ではなく、直接証拠に、基づいて正確に事実を把握することです。警察官からの一方的な伝聞のみに基づいて、貴方は重大な判断を下しました。あなたの手足である裁判所職員、書記官を車両待機所に派遣して、直接問題を調べさせる等と手立てはとれたはずです。あなたは裁判官としての調査義務を尽くしましたか。裁判官の事実認定としてはあまりにも杜撰あまりにもお粗末です。千葉地裁刑事裁判官としての資質が問われると思います」


裁判所の都合で勾留理由開示請求の審判の開廷が遅くなり、食事提供のタイミングを失ったのでしょう。が、警察官はそんなこを気にしません。食事を与えずとも何とも思わないのですから
先般、別の事件で同じように食事を与えなかったとして国家賠償請求訴訟が起こされ、国側は敗訴しています。被疑者、被告人にはいかなる理由があろうと3度の食事を提供しなければならない、との判決です
本題から外れるのですが、警察の留置場に勾留されてはいても、それは代用監獄という扱いです。つまり都道府県警察の留置施設というのは、あくまでも法務省が管轄する拘置所の代わりであり、その食事代は都道府県警察が立替た後、法務省に請求していたはずです(はっきり記憶していないので明確なことは言えないのですが)
勾留者1名につき1食当たりの単価が決まっており、留置場では近隣の仕出し屋から弁当をとって3食提供しているわけです。上記のように裁判所や検察庁に連れて行ったり、現場検証のため外出したりで、仕出し弁当が提供できないときは、代わりになる食事を与える必要があって面倒です。警察署によってはコンビニエンスストアで購入したおにぎりを与え、代金は警察の捜査費などでやりくりしていると思われます(記事にあるところの、「決裁権者である課長が帰ってしまったから」云々というのは、捜査費を管理している課長がいないので勝手にパンを買って与えるわけにもいかない、という警察の内部事情でしょう)
余談が長くなりました
上記の記事を読む限り、奥野被告は法律の知識や法廷での論争において自分は負けていないのだとアピールし、マウントを取りたがっているように映ります。大学院の博士課程まで進みながら、論文審査で落とされ学位が授与されなかったのが悔しいのか、妙なところでアピールしたがっているのでしょう
そうやって周囲との間でトラブルを誘発し、議論を巻き起こし、「自分の勝ち」だと誇示したところでどこにもたどり着けたりはしません
まったく方向性を見失っている感があります
あるいは話題を提供し、メディアから注目されれば評論家にでもなれると思っているのでしょうか?
テレビに登場するコメンテーターや評論家より、オレの方が賢いと奥野被告は思い込んでいるはずですから

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