青梅強盗殺人 アタッシュケースに多額の現金

2019年12月14日、青梅市で一人暮らしだった小川和男(当時67歳)さん方に強盗が入り、小川さんを殺害して逃走しました。テレビのニュース番組で、防犯カメラがとらえた玄関前に屯する不審な男や現場から走り去る2台の車の映像が繰り返し放映されたので、記憶している方も多いと思います
また、小川さんがいつも多額の現金(自称1億円)が入ったアタッシュケースを持ち歩いていた、とのエピソードを覚えておられる方もいるのでしょう。アタッシュケースに入っていた札束は表の1枚だけが本物で、その下は偽物だったとニュースは報じていました
が、その行動ゆえ「多額の現金を持ち歩いている男性」という情報が出回り、強盗団に狙われる結果となりました
犯人たち5人はすでに逮捕されており、裁判を待つ身です(追記:実行犯2人の判決はすでに出ていました。お詫びして訂正します)
何回かに分けて、この事件と犯人について取り上げます
殺害された小川さんについて、週刊女性は以下のように伝えています。実際は資産家ではなかったわけですが、自宅には現金が300万円ほど置かれていた、とする警察の話も含まれます

《青梅強盗殺人》資産家ぶりが災いか、自慢の“札束ケース”に隠された仕掛け

さて、犯人たちですが、野村俊希被告(25)と韓国籍のハン・イルイン被告(31)は京都の建設会社で働いていた元同僚です
この2人以外、犯人グループに密接な人間関係はなく、青梅にいる資産家の家から金を盗むという目的のため、臨時に集まった連中と見られます
先日取り上げた、花咲徳栄高校野球部主将の千丸被告が関わった強盗事件のように、互いによく知らない者同士が臨時に強盗団、窃盗団を組むケースが増えているのかもしれません
それでは野村俊希被告を取り上げた週刊女性の記事から引用します

《青梅強盗殺人》“実行役”の知人が告白、被告の過去
「トシキはもともと、人なんか殺せるような人やないと思う。もし本当にやったとしても、それは上の人に指図されて、断り切れなかったからやと思う。私は彼の罪が少しでも軽くなればと考えて、証言しようと思ったんです」
週刊女性の取材にそう重い口を開いたのは、週刊女性1月21日号で報じた東京の資産家強盗殺人事件で逮捕された野村俊希被告(25)の知人。
母親からも捨てられて
昨年12月に青梅市の小川和男さん(享年67)が殺害された事件で、1月24日、新たに橘健吾容疑者(26)と簗瀬(やなせ)誠容疑者(23)が逮捕された。
野村被告はハン・イルイン被告(31)とともに12月27日にすでに逮捕されていて、今年になって強盗致死と住居侵入の罪で起訴されていた。
当初は「強盗殺人」で逮捕されたが、殺意があったことは認定できないとして「強盗致死」となったが、知人も野村被告が簡単に殺人までするような男ではなかったと証言する。
「トシキはもともと大阪府の出身で、中学校のころに両親が離婚。兄と姉は父親に引き取られ、彼は母親に引き取られた。その後、傷害事件か何かを起こして警察ざたになったため、母親からも捨てられてしまったんです。私にはそんな凶暴な様子はまったく見せなくて、普通の男。可愛いやつなんですけどね」
傷害事件の後、野村被告は京都の建設会社で働くようになり、そこで出会ったのがハン被告だった。
「確か、建設会社ではトシキの上司だったはずです。でも、トシキはちゃんと会社員として働いていたと思う。20歳前後のとき、いったんは京都の女性と結婚して、子どもも1人生まれています。でも、結局は長続きしないで、離婚していますけど」(同・知人)
しかし、2015年に野村被告は富山市で強盗致傷事件を起こしてしまう。市内の公園で男性に殴る蹴るなどの暴行を加えて、現金を強奪。地元の大工とともに逮捕され、執行猶予つきの判決が言い渡されていた。
“使いっ走り”だったと思う
今回の事件は、その猶予中の犯行と見られるが、そこまで困窮していたのだろうか。
「私にはトシキが金に困っていたようには見えなかったんやけど、ほかの仲間には“金がない、金がない”とこぼしとったようです。もしかしたら、富山も今回の事件と同じで、金のある人を狙っていたのかも」(同)
これまでの報道によれば、被害者の小川さんと野村容疑者らは面識のない間柄と伝えられていたが知人は、
「私が直接、聞いたわけではないんやけど、どうやら仲間には“一度、青梅市には下見に行っていた。被害者とも一度、会って話をしている”と話しとったようです」
と下調べをしたうえでの計画的な犯行だった可能性があると指摘して、こう続ける。
「遠方まで出かけていって強盗するというやり方ですが、彼はまだ若いので、いわば“使いっ走り”だったと思う。誰かもっと悪い連中がバックにいて、その連中が指示して、トシキみたいな下っ端のやつを実行犯として雇ったという手口やないかと思う」
確かに、野村被告とハン被告は実行役で、今回捕まった橘容疑者は監視役、簗瀬容疑者は車の運手役を務めていたとされ、さらに情報提供者がいるとの説もある。
「最初は物盗りに入ったんやけど、金を見つけられなくて、被害者に顔を見られて逃げてきた。そうしたら、“それはマズい。もう一度、引き返して殺してこいよ”と上の人に命令された。それを断り切れないで、トシキはやったんじゃないか」
そう言ってまでかばう仲間のためにも、野村被告は裁判で事件の真相を明らかにして、罪を償う必要がある。殺意がなかったとしても、人を殺(あや)めたことに変わりはないはずだ。


記事のタイトルには「強盗殺人」とつけたのですが、起訴容疑は住居侵入と強盗致死です。殺害の意図は認められなかったとの理由です
強盗事件の場合(単純なひったくりも強盗事件に分類されます)、実刑が科せられる割合が7割ほどで、執行猶予が付くのは3割と言われます
これが強盗致傷となると実刑が9割となり、執行猶予が付くのは1割ほどと低くなります
強盗殺人では執行猶予が付くケースはほとんどなく、半数以上が無期懲役になっています
上記の事件は強盗致死ですが、野村被告もハン被告も前科がありますので、懲役25年以上は固いと思われます。裁判はまだ始まっていませんので、他に余罪があって取り調べが長引いているのかもしれません
追記:お詫びしたように、2人の実行犯には判決が下されており、ハン被告は懲役24年、野村被告は懲役20年が言い渡されました

(関連記事)
青梅強盗殺人 懲役24年と20年の判決
福山強盗事件 SNSで誘われ加担した大学生
https://05448081.at.webry.info/202109/article_7.html
甲子園優勝校主将 強盗で懲役5年判決
甲子園優勝校主将が強盗 駒大野球部のしごきを暴露
甲子園優勝校主将が強盗 公判で犯行認める
甲子園優勝校主将の転落人生
甲子園優勝校主将が強盗で逮捕
茂原強盗殺人事件を考える 主犯は無期懲役、従犯は?
茂原強盗殺人事件を考える 少年3人を逮捕
千葉印西市放火殺人 判決はどうなったか?
千葉印西市放火殺人 3人のうち2人が無罪主張
千葉印西市放火殺人 男女4人逮捕
ビットコイン強盗殺人事件 主犯は無期懲役
ビットコイン殺人 共犯少年に懲役18年の判決
アポ電強盗殺人 懲役28年から27年の刑