中国アニメ「天官賜福」が日本で放映開始

中国で成功したアニメーションが日本で放映(地上波やインターネット配信)されるのも珍しくなくなったのですが、日本で人気を得るほど成功した例はまだありません
今月から「天官賜福」という、中国のbilibili動画にて配信が開始され総再生回数3億回を超えるほどの人気を集めた作品が、公開されると報じられています
総再生回数3億回といっても、14億人近い人口を抱えている国ですから、1億人の若い世代が3回視聴したら3億回に達してしまいます。それを考えれば、1人が12話を視聴して×1億人なら総再生回数が12億回を超えるくらいは可能でしょう
なので、実際はそれほどの人気作品ではない、と考えられます
まあ、声優陣を見ると人気・実力のある面々が顔を揃えていますので、相当なお金を注ぎ込んで日本での成功を手に入れようと企てているのが分かります

第1話のタイトルは「太子の嫁入り」。
仙楽国の太子・謝憐は17歳の若さで天界に飛昇したが、その後訳あって2度も人間界に落とされていた。そして3度目の天界入りを果たした謝憐に対し、天界の第一文神・霊文は、彼が功徳を得られるように下界での任務を与える。
明光将軍の守護領域である北の地では、何年も前から“鬼花婿”という謎の鬼によって花嫁が奪われるという事件が起きていたのだ。
早速北の地に向かった謝憐は、霊文が遣わした南陽将軍の配下・南風、玄真将軍の配下・扶揺と共に明光廟を捜すが……。
アニメ「天官賜福」日本語吹替版PV 第2弾

登場人物がやたら美形というのも、最近の中国アニメの特徴です。とにかく美男美女を出しておけ、との考えです
逆に似たような醤油顔ばかりであり、個性が見えない、キャラが立っていないという欠点があります
たまたま主人公の声を神谷浩史が務めていますので、「化物語」シリーズと比較しましょう
「化物語」シリーズは妖怪・怪異と呼ばれる存在を倒す話ではありますが、怪異は人が呼び寄せるものとされ、そこでは人間の深い業に焦点が当てられる話が展開されます。原作小説を手掛ける西尾維新という特異な作家による世界観が図抜けており、また登場人物のキャラも立っているため、他の小説、漫画、アニメ凌駕する唯一無二の作品になっています
アニメーションの方も新房昭之監督とシャフトによる、コテコテに作り込んだ作画と構成で、こちらも比較できるものがないくらい独特の作品世界を提示してくれます
こんなアニメーションを中国では作れないでしょうし、真似をしようとして無理でしょう
なので、「化物語」シリーズと比較すれば「天官賜福」が並の作品に見えてしまいます
「中国風ファンタジー世界を描く」というのが中国アニメのブームなのかもしれませんが、もっと工夫しないとどれも同じように神仙と悪鬼がバトルする話ばかりになってしまいます
最後に、「化物語」シリーズがどれだけ独創的な世界を描き出しているのか、その例を1つ挙げておきます。中国アニメがこれを超えられるとは思えません

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