韓国メディア 「天皇は百済語を話す」

韓国のメディア「スポーツ東亜」に金容雲の著作「天皇は百済語を話す」を取り上げています
元記事が韓国語であるため、いつものようにインターネットの掲示板「5ちゃんねる」に貼られた蚯蚓記者の翻訳から引用させてもらいます
ただ、この「天皇は百済語を話す」が話題になったのはもう随分と前の話で、日本語訳は2009年に出ており、いまさらという感があります
繰り返し指摘しているように、ヨーロッパで民族大移動があったように、朝鮮半島でも複数の民族が入れ替わっており、古代の住人と現在の韓国人が同じ民族である可能性は少ないと考えられます
百済人は漢民族系の扶余族(中国の沿岸部に住んでいた民族)とされ、新羅人は古代朝鮮族とも言われます。高句麗は満州族が主体の国家だったと推定されます
この民族の違いが言語の違いであり、百済語、新羅語、高句麗語はそれぞれ別の言語、というのが有力な説です
しかし、この「天皇は百済語を話す」では、著者金容運は百済語と新羅語は方言程度の違いしかない、と断定しています。言語が近いというのは民族的にも近い関係だったという考えであり、要するに百済も新羅も同じ民族だったと決めつけています。ならばなぜ古代新羅語の解読に難渋しているのか、説明してもらいたいところです。百済語と方言程度の違いしかないのであれば、百済語の研究成果を生かして新羅語の解読もできるはずですが、現実は違います
まずは「スポーツ東亜」の記事を貼ります


「天皇は百済語を話す」
「日本天皇の主張のように、天皇になぜ百済の血が混じったのか、古代韓国・日本語と修辞で解明した本」。
2001年12月23日、日本の第125代アカヒト元天皇(訳注:アキヒト(明仁)上皇の間違い)は第50代天皇人、桓武天皇の生母が百済武寧(ムリョン)王の子孫だと続日本紀に記録されており、韓国との縁を感じると発言した。2013年、奈良県で開かれた国際大会でも続日本紀を引用してもう一度この話をした。
この本は続日本紀に記録された何行かの文章とアカヒトのいくつかの発言が全てではない。言語と記録、修辞を通じて読者がわかりやすく解説する。
日本という島が形成された時に入ってきた南方系と北方系のうち特に韓半島を通じて入ってきた北方系が新羅語ではなく、高句麗、百済語と類似の古代日本語を駆使し、高句麗系修辞と日本修辞の類似点まで加えた。
古代史の前漢が呼んだ倭は百余りの小さな都市国家の通称で、そこから頭角を現わした南方系と推定されるヤマト王朝と九州で国を建てたとされる百済・北方系と類推されるクノグク(狗奴国)を通じて百済との関連性を説明する。
韓日関係は単に日本の帝国主義から始まったわけではなく、6~7世紀に百済の王家と宮中では百済語を話をした飛鳥王朝が白村江の戦いで全国民の0.36%にもなる3万2000人を出兵させて戦い、ここから壬辰倭乱を経て、日帝まで形成されたと主張する。
東京で生まれ早稲田大学出身で日本をよく知る著者、金容雲(キム・ヨンウン)が日本王家のルーツ、文法・音韻とさらに方言・修辞に至るまで様々な見解から天皇の血統に百済の血が混じっていることを明らかにする。増補版
著者キム・ヨンウン漢陽大名誉教授は韓国を代表する数学者で日本文化比較の大家だ。東京生まれで早稲田大、米国オーバーン大学院を経てカナダのアルバータ大学でそれぞれ理学修士と博士学位を受けた。米国ウィスコンシン州立大助教授、日本の神戸大学と東京大学、日本国際文化研究センターなどで客員教授を歴任した。
国内では数学史学会会長、漢陽大学大学院長などを歴任し、数学文化研究所長に在職した。著書は「韓国人と日本人」シリーズ、「韓日間のからまった糸」「日本語は韓国語だ1,2」の他に多数の数学関連著書がある。


金容運を「日本をよく知る」などと記事では書いていますが、要するに日本の天皇家のルーツは百済の王族にあると言いたいだけではないか、という気もしますが、どうなのでしょうか?
2009年の日本語訳が出版された当時の、天理大学教授による書評がありますので、貼っておきます


以前にも紹介したように、「万葉集は古代朝鮮語で解読できる」とか「万葉集は朝鮮語で書かれていた」などという粗悪な本がいくつもありますので、どうしても同じ部類に見えてしまいます
そしてこうした記事を読むたびに強く感じるのは、天皇家の家系がねたましくて仕方がないという、彼らの羨望と嫉妬です
古代の百済は唐と新羅の連合軍に攻められ滅びてしまったのですが、海を超えた日本にその血統が連綿と保たれ国民の崇敬を受けているという設定が、何とも魅惑的であり、手放したくないのでしょう。つまり、彼らの欲望そのものと考えられます
しかし、「日本の天皇家の血統は我々のものニダ」と言えない事情があります。叶えられない欲望を満たしたいがため、この手の本は姿形を変えながら今後も繰り返し出版されると思われます

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甲子園優勝の千丸被告 控訴審でも懲役5年

強盗致傷事件で懲役5年の実刑判決を受けた千丸剛被告の控訴審判決があり、東京高裁は一審判決を支持して控訴を棄却しています
強盗に加担すると走らないまま犯行現場へ赴き、脅された上で不本意ながらも犯行に加わったというのが千丸被告の言い分であり、実験ではなく執行猶予を求めていました
が、強盗事件というのは重く罰せられるのであり、犯行に巻き込まれた経緯には同情すべき点はあれど、実刑が相当という判断はゆるぎませんでした
FRIDAYが控訴審における千丸被告の言い分を詳しく記事にしていますので、取り上げます


7月20日、千丸被告が起こした強盗致傷事件の控訴審判決が下された。彼は17年に夏の甲子園で優勝した花咲徳栄高校の主将だった。当時のチームメイトには、清水達也(現・中日)や西川愛也(現・西武)などがいる。
この日、千丸被告は紺のスーツ姿で法廷に現れた。前髪を伸ばし、髪型はきれいにセットされていた。顔は前を向いたままだが、横目でチラチラと傍聴席をうかがっていたのが印象的だった。
裁判長が控訴棄却の理由を述べる間、千丸被告の父親は時折下を向きながらも裁判長を見つめていたが、母親はずっと下を向いたままだった。
事件があったのは19年4月のこと。「人のいない家からお金を運ぶ仕事がある」という友人の誘いに乗って、千丸被告は初対面の3人と千葉県内の民家に侵入。住人の夫婦にケガを負わせた。
今年2月、一審で千丸被告は懲役5年の実刑判決を受けたが、量刑に不服があるなどの理由で控訴していた。
6月10日、その控訴審の初公判が東京高裁で開かれた。
公判には、千丸被告の更生支援計画を作成した社会福祉士が証人として出廷。千丸被告の「性格の弱さ」を克服するために心理カウンセリングを受けさせ、比叡山延暦寺で修行させたことを明かした。さらに「被害者への認識が不十分」として、被害者調書50名超分に目を通させたという。社会福祉士はこう語った。
「(千丸被告が)自分と向き合い、被害者の心情を理解することで今後悪いことをしなくなる。刑務所に入らなくても、この更生支援計画で更生できると考えている」
6月2日から6日までの比叡山延暦寺での修行については、千丸被告はこう話した。
「ブレることなく自分と向き合う濃密な時間でした。朝7時に起床して一時間ほど歩きます。一歩一歩を踏みしめる作業は、一歩一歩前に生きることを考えさせられました。その後は阿闍梨さまのお経を聞きました」
掃除など宿泊施設の手伝いをしながら、お経や説法を聞いたという。
しかし、こうした過程を踏まえて千丸被告が書いた謝罪文は、被害者から受け取りを拒否されている。
被告人質問で千丸被告は、
「私が想像していたよりも被害者の苦しみ、悲しみが強いと感じました。被害者の肉声を通して、やはり自分に対して厳しく向き合っていかないといけないと考えました」
と答えた。
千丸被告はアルバイトして貯めた5万円を弁償金として渡そうとしたが、これも被害者に受け取ってもらえなかった。
その理由について、千丸被告はこう述べた。
「被害者は『自分(千丸被告)の関与を小さく考えている』と感じているのだと思います。それは私の未熟さからくるものです。今後もカウンセリングや比叡山延暦寺での修行を続け、自分と向き合う作業を続けたいと思います」
検事は「被告は反省が十分ではなく、自分の罪を過少にとらえている」として、「自分と向き合うのは刑務所に入ってからでもいいのではないか? 刑務所に入るほどではないと考えているのではないか?」と厳しく追及した。
それに対して千丸被告は、
「違います。私は執行猶予が『軽い』とか『易しい』とか考えていません。それは違います」
と強く否定した。
そして、「あなたが成長すれば、被害者は救われるのか?」という質問に対して、
「自分が成長しないと始まらない。自分と向き合うことで責任を取れると考えます」
と述べた。


前回書いたように、千丸被告の共犯である強盗犯は懲役5年6月から8年6月の実刑判決を受けており、千丸被告が懲役5年で一番刑が短かったわけです。が、実刑というのが納得できなかったのでしょう
公判でのやり取りは上記のとおりだとして、執行猶予になったら比叡山で修行という話はさほど突飛ではありません。自分が少年鑑別所に勤務していた際、家庭裁判所の少年審判に何度も出廷して立ち会った中でも、天理教の修養施設で修行させるとか◯◯会の合宿所に入るとか、少年院に入る代わりにあれやこれをさせるという保護者の提案を耳にしました。が、そうした代案は大抵の場合、退けられ少年院送致になったものです
そこはやはり実効性と、本人に本当に反省させる(社会から隔離した塀の中で生活させる)という意味合いが大きいのだろうと思います
加えて、刑罰を受け入れる=社会規範に従うとの見方が裁判官の側にあるのでしょう
執行猶予に執着するのは刑罰を受け入れる気がない、と解釈される可能性もあるわけで、弁護人もよくよく考えて弁護活動をする必要があります
まあ、千丸被告は何が何でも服役するのが嫌で、刑務所服役歴が自分の人生に刻まれるのが嫌だったのでは?
甲子園優勝校の主将という輝かしい経歴を手放したくなかったのかもしれません
最高裁に上告する手は残されていますが、最高裁で判断がひっくり返る可能性は皆無であり、刑務所行きを先送りする意味しかないでしょう
世間は「野球一筋」という人生を評価するのですが、怪我や病気、その他の事情で野球を諦めなければならない時が来るのですから、さまざまな選択肢を用意しておいた方がよいと思います

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