「中国がノーベル賞を取れないのは不運だから」 中国メディア

日本政府は2001年の科学技術基本計画で、「ノーベル賞に代表される国際的科学賞の受賞者を欧州主要国並に輩出すること(今後50年間にノーベル賞受賞者30人程度)」という目標を打ち出した際、中国も韓国もこれを嘲笑っていたわけですが、2021年現在で20人のノーベル賞受賞者を出しています
この成果を前に中国も韓国も慌てふためき、悔しがっているわけで、「なぜ我々はノーベル賞が取れないのか?」と題する記事を度々掲載しています
が、科学への貢献とか人類への奉仕という基本的な理念を欠いたまま、ただ栄誉ばかり求めるお国柄ですから、「ノーベル賞が取れない原因」の分析も極めて近視眼的であったり荒唐無稽なものであったりします
今回はレコードチャイナが配信した中国の研究者の言い分を紹介します


日本出身の真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞したことと関連して、アジア視覚科技(Asia Vision Technology)の研究開発責任者を務める陳経(チェン・ジン)氏が、中国がなぜノーベル賞を取るのが難しいかなどについてSNSに投稿した。
投稿文は、「21世紀に日本人は20のノーベル賞を受賞し、(50年間に)30の(ノーベル賞受賞という)目標もほらではない。一方、中国は1つだけ。日本はロシアの受賞数も超える勢いだ」とし、中国の獲得数が少ない理由については単純に「(研究への)貢献が足りないから」と指摘。「改革開放後に中国はノーベル賞を崇拝してきたものの、いくらも成果を出せずにいた」とした。
その上で、「肝心なのはノーベル賞の成果が豊富な時期に、主流の研究に参加していることであり、日本は戦後にそうしたチャンスをつかんだ。中国はと言えば、そうした研究に長年参加しておらず、典型的な発展途上国だった。他国の人が何をやっているのかさえ分からなかった。改革開放後も基礎を欠き、最前線に入れず、誰も重要な領域で重要な成果を挙げられなかった」と指摘した。
また、「2001年以降は中国の研究開発費は先進国のレベルに達したものの、まだノーベル賞級の成果が表れていない。これは議論の的になっているが、中国のハイレベル論文数は米国に次いで2位に達した。今後のノーベル賞受賞はそれほど難しくないとの見方もある」と述べている。
一方で、「中国はあまり運が良くない」とも指摘。「(中国の)研究費とハイレベルな研究者が増えると同時に、ノーベル賞級の研究の難易度もかなり上がってきている。いくつかの基礎研究の分野で発見しやすい成果が欧米や日本に持っていかれてしまったからだ」とし、「日米欧も実はなかなか大きな成果が出せなくなっており、成果を出すのが難しい時期に来ている」と主張した。
さらに、「新興学問の線引きの問題もある」とし、「コンピューターやIT、人工知能(AI)などは成果は爆発的だがノーベル委員会は認めない。工業の応用分野もそうで、中国の成果は多く、研究も必要だがいずれも認められない」とした。
そして、「中国は今後も自然科学の分野でノーベル賞を取ることは多くない」と予測する一方、「他国もそれほど重大な成果を出せていないため、今後はノーベル賞の質が問われることになる」としている。
(レコードチャイナの記事から引用)


突っ込みどころだらけの記事です。まず、「中国のハイレベル論文数は米国に次いで2位に達した。今後のノーベル賞受賞はそれほど難しくないとの見方もある」とありますが、これは単に論文が多いというだけで(中国には700近い大学が存在します)、必ずしも研究のレベルの高さを示すものではありません。中国では論文の無断コピー、剽窃が横行し、他人の研究に多少の異なる見解を付記しただけで1本、とカウントする例など、さまざまな問題が噴出しています。また、「論文がどれだけ他の研究者から引用されているか」が研究の優秀さを示す尺度にされるのを悪用し、中国国内の研究者同士で論文を引用しあって引用件数を水増しする工作まで行われています
研究の中身、質を高めるのではなく、質の高い研究をしているよう見せかける不正工作に多くの時間と労力を注ぎ込むという、本末転倒の事態があるのです
続いて、「中国はあまり運が良くない」とも指摘。「(中国の)研究費とハイレベルな研究者が増えると同時に、ノーベル賞級の研究の難易度もかなり上がってきている。いくつかの基礎研究の分野で発見しやすい成果が欧米や日本に持っていかれてしまったからだ」との言い分には呆れるしかありません
基礎研究の分野の発見も、今の時点から見れば「発見しやすい」と言えるのでしょうが、50年前の研究環境で満足な道具の測定器もない時代であればその発見は決して簡単なものではなかったのが分かります。この言い方は僻みであり、屁理屈です
中国共産党は科学技術の発展に力を注ぐより党内抗争に忙しく、反革命分子のレッテルを貼って政敵を破滅させるのに熱心だったから、と正直に言えばよいものを
そして最後っ屁のように、「他国もそれほど重大な成果を出せていないため、今後はノーベル賞の質が問われることになる」とかまし、ノーベル賞そのものに問題があるかのように責任転嫁をしているわけです
中国の研究者など、所詮はこんなレベルか、と言いたくなります(もちろん、そうでない方もおられるのでしょうが)
ともあれ、中国がいくら核兵器を製造しようと、弾道ミサイルを製造しようと、それは科学への貢献ではありませんし、人類への奉仕でもありません。科学に取り組む意味を履き違えているのであり、間違った道を歩んでいると気づくべきでは?

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