岡山女児殺害事件を考える 自白のビデオ画像

任意の取り調べでは女児殺害を自供したものの、その後は一転して犯行を否認している勝田州彦被告の裁判が続いています
前回、当ブログでは勝田被告が母親宛に書いた手紙の中に犯行を認める内容が含まれている、と検察側が提示した件を取り上げました
今回は取り調べ時のビデオ映像が証拠として検察から提示された件について言及します
ビデオ映像ですが、録画されたビデオは再生されず、コマ割り画像が法廷で示され、勝田被告の供述を検察官が読み上げたと報じられています
これは別の裁判(今市少女殺害事件)で勝又被告が犯行を自供する場面を撮ったビデオを再生したところ、「映像のインパクトが強すぎて裁判員が勝又被告こそ真犯人に違いないと思い込んでしまったのが問題」だと上級審で指摘された結果なのでしょう
自白の任意性を証明するために始まったビデオ撮影が、かえって証拠の公平性、客観性を歪めると言われるのですから何とも言い難いものがあります。ならば、どうしろと裁判所は言うのでしょうか?


岡山県津山市で2004年、小学3年の女児(当時9歳)を殺害したとして殺人などの罪に問われた勝田州彦(くにひこ)被告(42)の裁判員裁判で、検察側は29日、勝田被告が自白したとされる取り調べ映像を44コマに分割し、静止画で裁判員らに示した。自白の信用性が争点になり、岡山地裁が映像の証拠採用を保留しているため。映像内容の読み上げに加え、コマ割り画像を法廷で映すのは異例だ。
映像は18年6月3日、取り調べを録音・録画したもの。警察官2人が勝田被告に確認しながら犯行状況を再現する内容で、裁判員が見るモニターに字幕付きのコマ割り画像が映された。
起訴状によると、勝田被告は04年9月3日、津山市内の女児宅にわいせつ目的で侵入。女児の首を絞めた際に抵抗され、刃物で刺殺したとされる。
勝田被告は18年5月に逮捕された当初、首を絞めたことなどを認めたが、その後否認。公判でも無罪を主張している。
地裁は映像の強い印象に裁判員の判断が左右されることを懸念して採用を保留しているとみられる。検察側は28日から映像内容の読み上げを始めた。
(毎日新聞の記事から引用)


2004年、津山市で当時9歳の女の子を殺害した罪に問われている男の裁判です。28日の証拠調べでは、捜査段階の男の取り調べのやり取りを検察官が法廷で朗読しました。
この裁判は、岡山市の無職、勝田州彦被告(42)が2004年に津山市で当時9歳の女の子の首を絞めたうえ、刃物で胸や腹を数カ所刺し、殺害した罪などに問われているものです。
28日の証拠調べでは、警察や検察の取り調べの録音を文字起こししたものを検察官が読み上げました。
勝田被告は、逮捕後には首を絞めたことを認め、刃物で刺したことを否認。その後、「こわくなって気付いたら刺していました。パニックになって逃げました。」と犯行を認める供述を始め、なぜ、言おうと思ったのかと問われると「言い逃れできると思っていました。もうあかんなと思いました」などと話しました。
また、勝田被告を事件の関係先へ連れて行った際に女の子の自宅について特定できなかったことについては「表札があったんでビンゴでした。家の形で分かりました。刑事さんにはここやと思うけど、確信はできないと答えました。」と供述し「捕まるまでずっとびくびくしていました。結局バレましたね。」などと話しました。
この裁判の争点は、捜査段階の勝田被告の自白の信用性で、10月6日の初公判では起訴内容を否認しています。
(FNNプライムオンラインの記事から引用)


一旦は犯行を自供しても、その後否認に転じるのは珍しくありません。勝田被告の場合、別の事件で服役していた際、岡山県警に本件犯行をほのめかす手紙を書いたところから捜査が始まっており、そのまま犯行を認めていれば自首したものとして情状酌量の余地があったのかもしれません
しかし、否認に転じて裁判で争っているのですから、もはや情状酌量の余地はないのであり、無期懲役を求刑されるのものと予想します
被害者である9歳の女の子に殺害される理由、事情などなかったのであり、突然襲いかかられた恐怖はいかばかりであったかと思います
それでも勝田被告は犯行を否認し、足掻き続けているわけで、業の深さを感じます。これまで何人もの少女を襲い、殴りつけたり刃物で刺したりを繰り返して自身の性欲を満たしてきたわけですが、己の所業を正面から見据え受け止める気はないのでしょう
勝田被告がどれだけやっていないと主張したところで、「勝田くんは無罪だ。勝田くんを救え」と支援者が集まり、救援活動を始めるとは思えません
むしろ、勝田被告の地元である兵庫県やその近隣で起きた未解決の少女殺害事件も、勝田被告の犯行ではないのかと、勘ぐりたくなります

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