和歌山児童相談所職員 保護少女わいせつで起訴

教育現場や少年少女を保護する現場に性犯罪者を招き入れてはならない、と何度も書いてきたところです。が、現実問題として職員採用時にはその人物の前科前歴を調べもせず、無造作に採用してしまっているのであり、結果として性犯罪者が入り込んでしまっています
和歌山県の児童相談所で宿直勤務中にわいせつ行為を繰り返したとして逮捕された浅野紘平容疑者が、和歌山地検から起訴されたと報じられています
浅野容疑者は2015年にも強制わいせつ事件を起こして逮捕されており、インターネットで検索すれば事件当時の報道を見ることができます
つまり、和歌山県の人事担当者は採用候補者の名前をインターネットで検索し前科前歴を確認するという初歩的な手続きさえ怠っていたのであり、呆れてしまいます
必要ならば和歌山県庁と和歌山県警で協定を締結し、採用候補者の前科前歴を警察に照会する仕組みを作るべきでしょう


一時保護中の少女にわいせつな行為をしたとして、児童相談所「県子ども・女性・障害者相談センター」(和歌山市)の職員浅野紘平容疑者(29)が6日、児童福祉法違反で起訴された。同センターには「子どもの安心安全を守る施設でこんなことが起こるなんて許せない」といった抗議が寄せられている。同センターでは2009年にも同様の事件が起きており、再発を防げなかった。「事態を重く受け止める」とし、運営体制の見直しを進める。
県によると、浅野容疑者は、社会福祉士の資格を取得後の2020年4月、県に採用され、同センター相談課に配属された。同年11月に一時保護の担当部署へ異動し、子どもの学習指導などに従事していた。
起訴状などによると、浅野容疑者は今年5~8月の宿直勤務中、一時入所の10歳代の少女に複数回にわたってわいせつな行為をしたとされる。被害にあった少女とは日頃の指導を通じて知り合い、宿直時に人目につきにくい場所で、わいせつな行為に及んだとみられる。
同センターは9月下旬、少女から被害の相談を受けた周囲の人を通じて、事態を把握。浅野容疑者は当初、同センターの聞き取りに対し、わいせつ行為を行ったことを否定したが、10月1日になって認めたため、同センターが県警に通報。11月16日に同法違反容疑で逮捕された。
逮捕当初の調べに対し「わいせつな行為はしたが、回数はそんなに多くない」と容疑を一部否認していた。
◇   ◇
同センターでは09年にも、当時大学生だった宿直補助員の男が一時保護中の少女にわいせつな行為をしたとして児童福祉法違反容疑で逮捕される事件が起きた。その後、宿直勤務の体制を見直したり、職員の採用基準を厳しくしたりしたが再発を防げず、同センターは、新たな対策を進めることにした。
事件前、宿直の職員は一夜当たり2~3人で、メンバーが男性ばかりの場合もあった。子どもの寝室は男女で分かれており、夜間に女性職員が女性の子どもを見守る体制が徹底できていなかった。事件後は、原則として男女両方を含む3人が宿直するよう人員を増やして見守り体制を手厚くした。
施設内の共用スペースに防犯カメラを設置する検討も始めた。夜間に子どもと異性の職員が会う場合、必ず共用スペースを通る。不審な行動が映像に記録されることを示して抑止する狙いだ。
(読売新聞の記事から引用)


記事では浅野被告に性犯罪で逮捕歴があった事実には触れていません。児童相談所関係者が別のメディアに釈明しているところでは、「履歴書に逮捕歴の記載がなく、罰金刑は公務員採用の欠格条項に当たらないので(禁錮または懲役の実刑があれば採用できない)分からなかった」との話です
浅野被告は社会福祉士の資格を取得後、児童相談所に採用されたとありますので、2015年の事件(おそらく罰金刑)の後、大学あるいは専門学校に入り直して社会福祉士の資格を取得したと推測されます
社会福祉の仕事に就こうしたのか、児童福祉の場で性犯罪を繰り返すつもりだったのかは不明ですが、迷惑であるのは確かです
性犯罪者という自覚を持つのは難しいにしても、再犯に陥りそうな職種や職場を回避しなければまた犯行を繰り返してしまうのですから
和歌山県も起訴されたという事実をもって、浅野被告を懲戒免職処分にするのでしょう。被害者が出てからでは遅いのですが

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墨田区女子高生殺害 小森夫婦の公判はまだ

今年8月末、東京墨田区に住む女子高生鷲野花夏さんが、群馬県の夫婦に誘い出され、山梨県内の物置小屋で殺害された事件を取り上げます
逮捕後、しばらくは新聞や週刊誌も取り上げていたのですが、その後は続報がないままです
逮捕された小森章平容疑者(27)と妻の和美(いずみ)容疑者(28)とも鷲野さん殺害を認めていましたので、起訴から公判へと滞りなく手続きが進むと思いきや、そうもいかないようです
10月12日に報じられた、小森夫婦を殺人事件で起訴した後に未成年者誘拐容疑で再逮捕した、との報道を引用します


東京都墨田区の女子高校生(18)が行方不明になり、山梨県内の小屋で遺体で見つかった事件で、女子高校生を連れ去ったとして、警視庁向島署捜査本部は12日、未成年者誘拐容疑で、群馬県渋川市渋川の無職、小森章平被告(27)と妻、和美(いずみ)被告(28)=いずれも殺人罪などで起訴=を再逮捕した。逮捕は3回目。
再逮捕容疑は、8月28日夕方、東京都墨田区内のコインパーキングに女子高校生を呼び出し、乗用車で連れ去ったとしている。
捜査本部によると、和美被告の会員制交流サイト(SNS)のアカウントで、女子高校生に脅迫するメッセージを送り、「10~15分くらいで話は終わる」「私も1人だから、あなたも1人で来なさい」などと噓を言って呼び出し、夫婦で連れ去ったという。
3日後の同月31日未明、山梨県早川町の物置小屋で、女子高校生の遺体が見つかった。夫婦は当初、殺害を認める供述をしていたが、章平被告は「弁護士が来てから話します」とし、和美被告は黙秘に転じた。
(産経新聞の記事から引用)


また繰り返し書きますが、未成年者誘拐の上に殺人となれば被害者が1人であっても死刑が求刑されるケースがあります。小森夫婦に事件当時、そんな重大な犯罪をやっている自覚はなかったのでしょうが
記事にあるところの、「弁護士が来てから話す」という対応も事の重大さが分かっため迂闊にはしゃべれない、と判断したからなのでしょう
裁判になれば章平被告の方が、「妻が犯行を主導し、自分はそれに従っただけ」と言い出すのかもしれません
あるいは和美被告の方は、「夫が女子高生と浮気をしているのが許せなかった」とし、責任を章平被告と殺害された被害者に押し付けようとするのかもしれません
ただ気になるのは最近の裁判で、「LINEをブロックした」被害者の側にもある程度の責任があった(事件のきっかけをつくった)かのごとく裁判官が判断し、量刑に手を加えているところです。静岡の女子大生殺害事件も被害者に何の落ち度もないと考えられるのですが、「LINEをブロックした」というだけで無期懲役の求刑に対し懲役20年の判決が下されています
裁判官個々の考え方、受けとめ方の違いと言えばそれまでですが、本件でも章平被告とSNSでやり取りを重ねていた被害者の側にも落ち度があったとされ、量刑に反映される可能性があります
犯行現場も使用した凶器も明らかで、被告2人は殺害を認めている事件です。取り調べが難しい要素はないように映るのですが、どうなっているのでしょうか?
検察とすれば夫婦の犯行への関与度合いで差をつける必要はなく、2人に対し無期懲役を求刑する事件だと思うのですが

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