玉川徹「社会に牙をむく若者が増えるのは当然」

1月8日に渋谷で起きた焼肉店立てこもり事件に関連して、玉川徹がワイドショーで語ったコメントが報じられています
東京都内で起きた事件だけに大々的に報道されたわけですが、これが九州や北海道で起きた事件ならローカルニュース扱いのままで、全国ニュースで取り上げられなかったかも知れません
先週、東京で大雪になった際には、まるで重大事件が発生したかのごとく全国ニュースの時間に延々と東京の積雪の様子を報じていました。地方に住む人間にとっては、東京の大雪などどうでもよいニュースなのですが。そのためか、岡山の女児殺害事件判決はニュースで扱われないままでした。東京の大雪などよりよほど重大なニュースだ、と自分は思うのですが
さて、玉川徹の発言を取り上げたスポーツ報知の記事を以下、引用します


10日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)では、8日夜に発生した東京・渋谷区の焼き肉店での立てこもり事件で、およそ3時間立てこもった末に突入した警視庁の捜査員に現行犯逮捕された荒木秋冬容疑者(28)が「死刑になりたい」などと供述したことを冒頭で特集した。
コメンテーターで出演の同局・玉川徹氏は昨年10月の京王線無差別殺人未遂事件などの類似事件が続出していることについて、「この週末、橘玲さんの『無理ゲー社会』という本を読んだんですけど、なるほどと思われるところがいっぱいあって、日本というのはますます高度な自己責任社会になってますよね。自由な代わりに自己責任であるという」とまずコメント。
その上で「若い人なんか自己責任が当たり前になっている状況だと。そういう社会というのは自分の所得階層は完全に自分の能力と親の資産で決まっちゃう。両方ともがないってことになると、自分の所得階層を上げるのが本当に難しい。逆に言うと、将来への希望も生まれにくいってこと」と続けると「そういう社会の中で、ある一部の人が社会自体のせいだと。社会自体に攻撃を加える人が出てくるのは、もしかすると、必然なのかも知れないですん」と発言。
「いろいろな無差別殺人とかも起きてますけど、この人も結局は社会のまったく関係のない人に対して攻撃的なことをする。何を求めているかというと、社会から退場することを求めているわけですよね。これでは死刑にはならないけれども、死刑になる、刑務所に入るってことも今の社会から退場するってこと。そういう方法を取ろうってする人たちは、もしかしたら、この自己責任社会が強調されて強まっていくのであれば増えていかざるを得ないのかなと思います」と結論づけていた。
(スポーツ報知の記事から引用)


玉川徹が何をどう考えて発言しているのか、よく分かりません
ただ、社会に牙を剥くような無差別殺人というのは昨日今日、発生するようになったわけではなく、平成や昭和の時代、戦前にも起きています
戦前の日本など、現代よりも格差社会であったわけであり、将来への希望も生まれにくい社会だったと言えるでしょう
したがって、焼き肉店立てこもり事件にしろ、京王線ジョーカー男事件にしろ、現代の世相を反映していると決めつけるのは大間違いで、いつの時代にも希望を失い社会に牙を剥く若者(中年も含む)がいる、と考えられます
玉川徹は今の政治が悪いから、社会が間違っているからこうした事件が続発すると言いたいのかもしれませんが
昭和の時代、チンピラや暴走族があちこちに屯していたわけで、そうした連中の姿を見かける機会が減っただけでも、世の中は少し良くなったと自分は思います
「自己責任社会」という括り方も大いに疑問です。昭和の時代もさまざまな社会矛盾が指摘され、その社会を変革しようと学生運動に多くの若者が参加し、過激化し、先鋭化し、無差別爆弾テロ(北海道庁爆破テロ)やよど号ハイジャック事件などが起きました。あるいは連合赤軍リンチ事件のように、仲間さえも殺す陰惨な事件も起きました
電車の中で刃物を振り回すのはもちろん論外であり、犯罪であり、擁護する要素は皆無であるわけですが、それでも玉川徹は「社会自体に攻撃を加える人が出てくるのは、もしかすると、必然なのかも知れないですん」と言い、同情なのか憐憫なのか、彼ら犯罪者の理屈の側に立とうとしているのが何とも不気味です
犯罪に走る彼らの方が間違っているのであり、逆恨みで無関係の人を巻き込むのを正当化するべきではありません。ましてや世の中のせいにしたところで何も解決などしません
いつの時代にも挫折する若者、中高年はいるのであり、日本では自殺する人の割合が高いと言われます。これを、「日本の社会は不寛容だから、挫折した者に冷たい」と言う人もいますが、どうなのでしょうか?
欧米では信仰が人の心の支えになっているとか、あるいはキリスト教が自殺を許容しないという事情も反映しているのでは

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