「少年革命家ゆたぼん」父とひろゆきのバトル

Youtuberにして少年革命家を称するゆたぼんの父親と、ひろゆきがツイッター上でバトルをしていると、週刊誌「FRIDAY」が記事にしています
先月、小学校を卒業したゆたぼんは中学に通わないと宣言しており、これについてひろゆきが「こどもに教育を受けさせる義務を親が放棄している」指摘したのが発端のようです
いまさらツイッターでバトルなどしたところで決着や折り合いがつくわけもないのであり、水掛け論に終わるだけです。が、その言い分というものに目を向けましょう
自分はゆたぼん親子の商売に与する気はありませんので、ゆたぼんの動画は見ません

ひろゆき氏「中学も不登校宣言」ゆたぼんパパとツイッターでバトル
匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者で“ひろゆき”こと実業家の西村博之氏がツイッター上で、「少年革命家」を名乗るYouTuber・ゆたぼんの父親とバトルを繰り広げた。
事の発端はゆたぼんが、小学校だけでなく中学も行かないと宣言したこと。それが記事になり、ひろゆき氏が引用した上で
《登校が嫌なら通信制の中学校で教育を受けることは可能。子供に教育を受けさせる義務を放棄してる親には罰則が必要だと思います。教育の機会を捨てるのを是とする考えを広めるのは社会的に良くないしアホの再生産になります》
と断罪した。その上で、
《子供は被害者なので責めるべきではないです》
として、子供の成長に制限をかけている親の責任だと持論を展開した。
するとゆたぼんの父親もツイッター上で、ひろゆき氏の発言が記事になったものを引用する形で、
《義務教育の意味を理解してないアホがなんか言ってら。子どもが学校に行かないからと言って親は教育を受けさせる義務を放棄してるわけではない。それに通信制じゃなく家庭内で教育を受けされることはできるし、そもそも我が家はホームスクーリングだってずっと言ってるしな》
と家庭で教育を受けさせていると反論した。それに対してひろゆき氏は、
《通学する中学生は一日5時間の授業を各科目で教員試験を通った大卒の教師が教えます。あなたの家庭では学校の代わりにどういった資格を持つ方が何人で1日何時間の教育をされているのですか? 中学校と同等の教育なら問題ないです。まさか、なんの資格も無い中卒の人が教えてるわけではないですよね?》
と返信すると
《えっ?なんの資格もない中卒の人間が子どもに勉強を教えてはならないという法律でもあるのですか?》
と父親が返し大人同士でバトルとなっているのだ。
「ゆたぼんの父親は中卒だったことを明かしています。著書もあり、プロフィールには『暴走族の副総長。恐喝、窃盗、傷害、暴走、喧嘩、シンナー、麻薬、覚醒剤・・・』と書いてあり、悪いことは一通りやってきたみたいですね。現在は沖縄に移住し、心理カウンセラーとして活動しているようです」(ワイドショー関係者)
ゆたぼんは現在髪の毛を紫に染め上げ、ピアスをした状態だ。動画では中学には小学校のように自由登校をする気もなく、制服すら買っていないことを明かした。
《制服なんか買ってくるくらいならもっと楽しいことに使ったらええやん!って思う。なんでみんなと同じ制服着て学校行かなあかんねん》
(以下、略)

ゆたぼんの父親は「中卒」と言われるとキレるようです。学歴に執着し、ひたすらこれを憎悪している風に映ります
ゆたぼんは学校に通う小学生を、「ロボットのようだ」と見下していたわけですが、小学生のうちから周囲のこどもや大人を見下す態度というのはいただけません。ゆたぼん自身は、「自分の考えで行動し、発言している」つもりなのでしょうが、父親の考えに影響され支配されているのは明らかで、彼こそがロボットに成り下がっているわけです
中卒である父親はゆたぼんが高校に通う必要は認めないのでしょうし、高校に進学させる気もないのでしょう。そのため日常生活の中で息子に、「高校なんて行っても無駄や。あんなん、ロボットになるだけやで」と吹き込んでいるのでは
親の価値観、人生観で塗りつぶしてしまおうという、一種の洗脳です
あと4年もすれば、YouTubeで稼いだ金を巡って、ゆたぼんと父親が大喧嘩を始めるかもしれません。ゆたぼんがいつまでの父親の言いなりになっているはずもなく、「オレの稼いだ金だ。寄越せ、くそオヤジ」と暴れる未来しか見えません

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小室圭 解決金支払うと方針転換

眞子内親王との結婚に向け釈明文を公表した小室圭ですが、その中で母親の婚約者から受け取った金銭は贈与であって借金ではないと力説し、だから返す必要はないと強弁していました
ところが一転、今日になって「解決金を支払う方向でトラブルを解決する意向だ」と小室圭の代理人である弁護士が述べています
公表した28ページにも及び釈明文があまりに評判が悪いため、方針を転換したのでしょうか?
解決金を支払うというのであれば、2年前に支払って解決しておけばよいものを。本当に弁護士を目指している人間なのか、と思ってしまいます
行き当りばったりすぎるのでは?

秋篠宮家の長女・眞子さまと婚約内定中の小室圭さんの代理人が取材に応じ、小室さんが「解決金」を渡す方向で金銭トラブルを解決する意向があることを明らかにしました。
小室さんは、先週、母親と元婚約者の間の「金銭トラブル」と報じられている事柄について、「誤った情報をできる限り訂正する」とした文書を発表していました。
代理人によりますと、小室さんは、文書を発表したことによって、「話し合いでの解決」を目指していたという方針を明らかにすることができたので、今後は「解決金」を支払うことで金銭トラブルを解決することにしたということです。
「解決金を支払う」方針について小室さんは、すでに眞子さまに報告しているということですが、一方で、代理人は「解決金を支払うことがダイレクトに結婚に結びつくかは分からない」としています。
(JNNの記事から引用)

さて、付け加える情報が2点あります
「女性自身」の記事によれば、小室母は婚約者から受け取った409万円について贈与税を支払っている、との話です
贈与税を収めた時期がいつであるかは不明ですが、おそらくは納付期限ギリギリで支払ったのではないかと思われます。「贈与であり、借金ではない」と主張しながら贈与税を払わずにいて、贈与税の納付期限が近づいてると知って慌てて納付したのか。もちろん、贈与税を納付したのであれば、税法上の問題はありません。しかし、小室圭の説明通り、最初から贈与であると認識していたかは怪しいわけです
小室圭は留学前も法律事務所の補助員をしていたのですから、贈与税について知らなかったという弁解はあり得ません
2つめの情報として、AERAの記事によれば西村宮内庁長官が小室圭の代理人を呼び、国民向けに借金問題等を含め説明するよう求めた、とあります
長官の要請に応じる形で小室圭が釈明文を公開したのであり、西村長官としては「自分の手柄」という認識だったようで、そのため釈明文を手放しで褒めた、という経緯が明かされています
ですが、これは大失態でしょう。何度も述べているように宮内庁長官は皇室の立場を代弁するスポークスマンです。釈明文に対する天皇陛下や秋篠宮家の反応を確かめもせず、釈明文を絶賛するなどやってはいけないのです。西村長官の手柄とか、個人的な見解などどうでもよいわけで、皇室の意向を尊重しなければなりません。警察官僚上がりの西村長官の「オレはこんなに仕事ができるだぜ」アピールなど、皇族方にとっては迷惑でしかないと書いておきます
西村泰彦宮内庁長官(宮内庁次長からの昇格)を今のポストに充てがったのは、杉田和博内閣官房副長官(警察官僚出身)の意向だと思うのですが、警察官僚ばかり偏重するのは考えものです

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マスク拒否男 今度は警察官を殴って逮捕

マスク拒否おじさんと呼ばれる奥野淳也がまたトラブルを起こし、駆けつけた警察官を殴ったとして公務執行妨害の現行犯で逮捕されています
世の中にとことん歯向かって、騒ぎを起こしたいのでしょうか?
前回は飛行機内でマスクの着用を拒否してトラブルとなり、大声を上げて暴れるなどしています。在宅起訴となって公判を待つ被告の身分なのですが、行動を自制する気はさらさらないのでしょう

マスク着用をめぐって飲食店とトラブルになり、駆けつけた警察官の顔を殴ったとして、千葉県警館山署は10日、公務執行妨害容疑で、住所・職業不詳、奥野淳也容疑者(34)を現行犯逮捕した。調べに対し、「語りません」と供述している。
奥野容疑者は昨年9月に航空機内でマスク着用を拒否し、客室乗務員に腕をねじる暴行を加えて運航を遅延させたなどとして、大阪地検が今年1月に威力業務妨害罪などで起訴。その後釈放されていた。
逮捕容疑は10日午後0時50分ごろ、館山市北条の飲食店前の路上で、駆けつけた男性巡査長(38)の顔を殴ったとしている。
同署によると、奥野容疑者は同日昼にマスクを着用をせずに来店。店側が入店を拒否し、トラブルとなったという。
(共同通信の記事から引用)

前回取り上げた際にも書いたように、外出自粛の呼びかけも無視し、全国各地へ出かけてはマスク着用を拒否し、トラブルを起こしています
奥野容疑者は京都の中高一貫教育校出身で東大法学部に入り、その後は大学院で政治学を専攻したようにですが博士論文が審査に落ちてしまい、博士号取得できないまま博士課程を終えています。その後、明治学院大学で学生に論文の書き方を教えるチューターをやっていたと報じられていましたが、例の航空機トラブルでの逮捕により失職したのではないかと思われます
大学の教員にもなれず、ヤケになっているのかもしれません
受験勉強は得意だったとしても、政治学であらたな学説を提唱したり、斬新な理論を構築するような独創性は欠けていたのではないでしょうか?
ちなみに奥野容疑者は発達障害があり、長時間マスクを着用するのは困難なのだとか。厚生労働省も発達障害のある人はマスクの着用ができない場合があり、マスクなしでの行動に理解を求める旨、呼びかけているそうです
確かに注意欠陥多動障害であれば、マスクを長時間つけているのは難しいのでしょう
ただし、奥野容疑者の場合は発達障害を逆手に取って、マスクなしで飲食店へ入りトラブルを起こすのを目的としている感はあり、同情する気にもなれません。マスクなしで外出すればコロナウィルスに感染するリスクが高いのですから、奥野容疑者は感染しても構わないと覚悟の上で行動し、世間にケンカを売っているわけです
その身勝手な行動により、奥野容疑者は他者にウィルスを感染させる可能性もあるわけで、容認するのは大間違いです
実刑を科して1年くらい刑務所に入れておいてもらわないと迷惑でしょう。出てきたらまた、同じ行動を繰り返すはずです

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「千と千尋の神隠し」はなぜ女の子を夢中にさせたのか

先日来、「新世紀エヴァンゲリオン」について言及を重ねてきて、必ずしも「成長モデル」に依存し、論じるだけでは十分ではないと思うに至りました
「成長モデル」は便利なもので、「エヴァンゲリオン」でも「ガンダム」でも、「千と千尋の神隠し」でも、思春期を迎えた少年少女がいかなる成長の過程を経るものか、というモデルで説明できてしまうのです。ですが、それが必ずしも妥当であるかどうかは、よくよく考えなければなりません。さらに作品自体をそうした既存の成長モデルの枠にはめて解釈することは、別の解釈の可能性を切り捨ててしまう結果に結びついてしまい、読みが限定される危険もあります(ちなみに宮崎駿は「千と千尋の神隠し」を「千尋の成長譚ではない」と公言しています)
「エヴァンゲリオン」をシンジやアスカの成長の物語であると解釈するのが王道なのですが、それだけでよいのかと思うのです
「個人の健全な成長なんて知ったことか」と切り捨てた先に、新しい物語の読み方が見つかるのかもしれません
前置きはここまでにして、宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」を取り上げて、成長の物語という王道的な解釈によらない、別の可能性を考えてみようというのが今回の目的です
後藤秀爾愛知淑徳大教授による論文から引用させていただきます
これは2003年に愛知学泉大学コミュニティ政策学部紀要に掲載された論文です
論文はユング派の分析心理学の考えをベースに、「千と千尋の神隠し」が女の子に支持された理由を考察するものです

現代社会と思春期モーニング--「千と千尋の神隠し」への分析心理学的考察
https://gakusen.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=123&file_id=18&file_no=1
(論文2ページ)
後に詳しく検討するが、現代社会のなかで生きる子どもたちが、子ども時代を喪って大人になっていくための心の成長物語を、これほどまでに強く求めていたことを、改めて確認する思いである。つまり、彼らは思春期モーニングを乗り切る術を知らず、どうしてよいのか戸惑いながら、自分のあり方を見つけられなまま漂うことになる。このような現代的な心の課題の構図が浮き彫りにされているものと理解できる。
(中略)
そういう意味で、この”千と千尋現象”と呼ぶべき事態は、”時代の病理”を反映していると言ってよく、その裏にあるものは、”大人になれない自分”を抱えた若者たちの姿である。

「10歳の少女」をモデルに組み立てられた物語に、小学生から中学生くらいの女の子が共感を覚え、感情移入したと説明するのが妥当な線だと思います。ただ、本当にそれだけの理由であるかどうか?
次の引用部分で「モーニングワーク(対象喪失に伴う喪の作業=理想としてた両親の姿に失望を受けるものの、現実として受け入れるための作業)について説明がされます
ただ、対象喪失による喪の作業というだけならば、千尋はあそこまで必死になって豚になった両親を元の姿に戻す⇒元の世界への帰還を目指そうと行動する必要はなかったのではないか、と思うのです。ストーリー上、豚になった両親を元の姿に戻す展開である必要は承知していますし、奪われた名前を取り戻して元の世界へ帰還するのが大団円であり目的というのが視聴者に対するお約束であるのは分かります
ただそこに至る千尋の行動力は「喪の作業」を遥かに超えたエネルギッシュなもの(必死さ、と言い換えてもよいのでしょう)です
もちろん、喪の作業といってもさまざまで、自分探しを始める人もいれば、スポーツに打ち込んでさまざまなしがらみを忘れようとする人もいたり、何もせず茫然自失のまま過ごす人もいるわけですが。あるいは「喪の作業」と呼ばず、「失恋したときの反応」と言いかえればよりわかりやすいのかもしれません

(論文5ページ)
2.思春期の対象消失とモーニングワーク
(1)親への幻滅
思春期は、親への編滅から始まる。それは、子どものうちは理想化されていた親のイメージという内的対象の消失を意味している。自分自身の成長の実感と引き換えに生ずるため、子どもが大人になるときには、この改題カラ』逃れることはできない。「自分の親はこの程度のつまらない大人だったのか」という衝撃的な気付きは、大人全般に対する幻滅と過剰な批判の視線を生み出す。
これが思春期のこどもたちの必ず遭遇しなくてはならない内的対象喪失体験の主要な構図である。この喪失体験からの立ち直りの過程は、内的な喪(おとむらい)の作業であり、”モーニングワーク・プロセス”と呼ばれる。こうした喪失からの立ち直り過程を総称して、”思春期モーニング”という。フロイト派精神分析医である小此木啓吾は、この一連の内的体験を、思春期・青年期の発達過程に本質的に内在するにもかかわらず、本人にも喪失体験としては自覚されないプロセスである、と説明している。

宮崎駿のへそ曲がりな思考に基づけば、「千尋の成長譚ではない」との彼の発言は、「バブル期に繁栄を貪り愚行を重ねた大人たちの姿を、10歳の少女の目を通して批判的に描いた」とも解釈できます。
ただ、そうであるならば千尋がハクを助けたりと、異世界で奮闘ぶりを説明する理由にはならない気がします
なので、千尋の精神的あるいは身体的な成長を描こうとしていること自体、疑いようがありません
論文6ページでは”モーニングワーク・プロセス”を段階的に説明しています
簡単に書き直すと、①ショック:不安と混乱、②否認:事実を受け入れず、何かの間違いだと思い込もうとする、③怒り:否定しようがないが怒りがこみ上げてくる、④取引:代替物、代替行為を求める、⑤抑うつ:悲しみを反芻しつつ、思い出へと変換を図る、⑥新しい出会い:喪った対象を自己の内に取り込みつつ、新しい自分に生まれ変わる、という段階を経ると説明されています
失恋から立ち直る過程、になぞらえればすんなり受け入れられるのではないでしょうか

(論文6ページ)
千尋にとっては、喪くした親イメージを取り戻すため、新しい他者対象である、より普遍的な父性と母性との出会いを果たさねばならない事態である。以前と変わらず両親像に出会うことは、もうできないことをも知らねばならない。
また、同時に、まったく唐突に出現したアニムス(内なる異性)の”ハク”を受け入れるという心の作業にも取り組むことになる。”内なる異性の統合”という課題ということもできる。千尋にとって未知であったハクの姿が、愛の対象たる存在として次第に位置付けられていく。そのことがまた、新しい自己との出会いを準備することへとつながる。
後先もわからぬ必死の思いのまま新しい混乱の状態を切り抜けてきた千尋が、”お父さんお母さんを助ける”という使命に気付いたとき、ハクの手作りのお握りを食べながらボロボロと涙を流す場面がある。自信をなくした孤独と無力感のなかで、もはや子どもでいられなくなったことを悲しむ瞬間である。今までの子ども時代を捨て去ることによって、新しい出会いに満ちた世界が開かれる。そのことを暗示するシーンに見える。

なので、話の中心は父親や母親の真の姿に失望し、対象を喪失する喪の作業ではなく、そこからいかに切り替え、「新しい出会い」(それは新しい自分に出会うという意味でもあります)へと歩を進めるかが中心にあると解釈するべきなのでしょう
その部分の切り返しがコントラストも鮮やかに描かれており、いわばキャラが立ってくるわけです
この記事のタイトルである「『千と千尋の神隠し』はなぜ女の子を夢中にさせたのか」との問いに立ち返るならば、対象喪失を乗り越え、「新しい出会い」に向けて踏み出す千尋に共感したからであり、そこに愛の対象を見たからでしょう。これは最初に述べた「千尋への共感」と同じではありますが、後藤論文によるユング的解釈によれば、おそらく彼女たちは物語の上っ面で共感したのではなく、もっと深いところで心を揺さぶられたように感じたのではないか、と推測します(同じく心を揺さぶられた者だけが共有できる実感があるのでしょう)
ハクは単にカッコイイ男の子という存在ではなく、かつて千尋の命を救った川の精霊であり、より大きく深い自然への畏敬(愛)が含まれているのが特徴です

(論文14ページ)
子どもの精神科医である渡辺久子は、家庭内の子育て機能のなかにこうした経済原理が入り込んできたことによって本来の子育て原理が侵食されてきたことを指摘しているが、
この映画はそのことを見事な説得力で示しているといえる。”子ども自信の姿をよく見る”という子育ての基本原理が忘れられ、特定の画一化された発達像に従って子どもを枠にはめて安心するような子育て状況が生まれている。

これは湯婆婆の子育てについて指摘した上で、さらに現代社会一般に見られると述べている部分です。
同時に自分には、成長モデルの枠にはめて文学作品やアニメーション作品を論じる行為にも当てはまるもの、と感じました(冒頭でも述べたところです)
成長モデルに当てはめることが目的化してしまい、作品そのものを読み間違えるようでは無駄な試みになってしまいます。これは自戒しなければなりません
正直、ユングの著作は読んでも理解できません。どうにも咀嚼しにくく、自分の手に負えない気がします。河合隼雄の著作は記述がこなれており、すんなりと入ってくるのですが。河合隼雄がユング著作集を全面的にリライトしたら、もっと日本で普及したのかも、と思ったりします

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眞子内親王との結婚は? 小室圭釈明文を考える3

満を持して釈明の文書を公表した小室圭ですが、メディアや世間一般の反応は理解示すどころか、むしろ批判的な空気です
当ブログでも先に釈明文への疑問を提起したところです。時計の針は戻せないのであり、「何をいまさら」と言われるのは仕方がありません
だからといって、再度、釈明文を出すわけにもいきません。小室圭という人物の本質が日本国民に知れ渡った(自分で暴露した)だけであり、結果から言えばマイナスでしょう
なので、小室母の借金問題はともかく、今後は小室圭という人物が眞子内親王の旦那として相応しいのかどうか、国民は疑いの目を向けることになります
以下、デイリー新潮の掲載記事から引用します

(前略)
とはいえ、そのボリュームや内容に違和感を覚える人も少なくないことだろう。宮内庁長官は「非常に丁寧に説明されている印象」とコメントしたというが、「どこが?」という反応もネット上では目立つ。
この「説明」で、これまでの逆風が順風になるということがあるのだろうか。
危機管理コンサルタントで『地雷を踏むな』の著書がある田中優介氏(株式会社リスク・ヘッジ社長)は、長大な文書に目を通してうえで、こう語る。
「まず、危機管理の観点で見た場合に、説明にせよ謝罪にせよ、あまりに遅いという印象は否めません。企業の謝罪などでは『言い訳や反論まじりの謝罪はしてはいけません』とアドバイスをしてきましたが、今回の文書はそのように受け止められるリスクがあると感じました」
さらに具体的な文章でも、ひっかかるところがあったという。
「お互いの認識の食い違い」
「気になるのは以前に発表した文書との矛盾です。
2019年1月22日に小室さんの代理人の方が公表した文書では金銭トラブルについて『解決済みの事柄であると理解してまいりました』と述べています。
ところが、今回の説明文書には『金銭問題は解決済みだと主張したことに関しては一度もありません』と書いてあります。そこには『お互いの認識の食い違い』があること、その認識の違いの整理段階で話し合いが頓挫したことが述べてあります。
いろいろなお気持ちや言い分はあるのでしょうが、この二つを読むとどうしても、前に言っていることと違うのでは、という印象を持たれるのではないでしょうか」
説明文書では、金銭は元婚約者の方から贈られたものだという認識が述べられている。借金ではない、というのだ。
「借金ではないとなると贈与になります。金額が不明なので断定はできないものの、その主張に説得力を持たせるには、納税の証明書を出すのが良かったのではないでしょうか。当時のそういう公的な証明書があれば、主張の説得力は格段に上がったことと思います」

ただ、小室圭は借金ではなく贈与だったと主張してはいますが、それならば贈与を受けたとして贈与税を納税していなければなりません
小室圭は本当に贈与税を払ったのでしょうか。今回、贈与税支払いを証明する書類が添付されていなかったことを考えると、当時は贈与ではなく借金と理解しており、贈与税支払いの必要性までは考えなかったのではないか、という気がします
もちろん、後日、修正申告すれば税法上は問題ないのですが、先日の釈明文とは食い違いが生じます
こうした批判を書くと、裏読みを得意とする芸能人などは、「皆、国際弁護士としてデビューが約束された小室さんに嫉妬し、アラ探しをしているだけ」などと言い出すのかもしれません
が、生憎自分は皇室の御人と結婚しようなどと思い上がったりはしませんし、身分をわきまえているつもりです
それにしても長文の釈明を公開する前に、小室圭は誰かの助言を求め、チェックしてもらおうとはしなかったのでしょうか?
いかにも自信満々で、世間を黙らせてやると意気込み、自爆したように映ります。自信家ほど、他人に意見を求めたりしないものです
さて、宮内庁長官は小室圭の釈明文を絶賛したわけですが、今頃は秋篠宮殿下から苦言を賜っているのではないか、という気がします
宮内庁長官は皇室を代弁する立場ですから、皇室の方々の意向をうかがいもせず、あの釈明文を絶賛するなど出過ぎた真似でしょう
それとも、「あれは個人的な感想として申し上げた」とか、弁解するのかもしれません

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徳島県立病院主事 女子高生暴行で有罪判決

地方の事件はなかなか大手メディアが扱わないので、裁判の進行をチェックするのにも苦労します。以前、当ブログで取り上げた徳島の公立病院事務職員がコンビニエンスストアの駐車場にいた女子高生に「オレのウチに来ないか?」と声をかけたところ、「キモイ」と返されて激怒し、髪を掴むなど暴行を加えたとして逮捕された事件で判決が出ています
新居資一郎被告は以前にも勤務していた病院(徳島中央病院とは別)で、同僚を殴って停職6月の懲戒処分を受けた経緯があり、すぐに手を出す人物だったようです

女子高校生への暴行罪と、助けに入った男性への傷害罪に問われた徳島市の県立中央病院事務局職員の男(36)の判決公判が23日、徳島地裁であり、増田慧裁判官は懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)を言い渡した。
増田裁判官は判決理由で「被害者の供述は具体的で迫真性に富んでおり内容も自然。被告は合理的な理由なく供述を変遷させている」と指摘。弁護側の「被告は先に女子高校生から暴行を受けており、正当防衛が成立する」とした主張を退けた。
駐車場で遊んでいた女子高校生らを被告が注意したのがトラブルの原因になったとする主張には「注意する言葉として『かわいい子』は不自然。動機や経緯は判然としないが、酌むべき事情は見当たらない」と述べた。
判決によると、男は昨年6月2日午後10時ごろ、徳島市内の路上で女子高校生の右腕と髪をつかみ、約5分後には助けに入った男性の顔を拳で殴って約7日間のけがを負わせた。
(徳島新聞の記事から引用)

判決は3月23日付けです。止めに入った男性まで殴っているわけですが、公判ではまったく反省もなく、「女子高生から暴行を受けたので自分の身を守っただけ」などと開き直っています
新居被告は女子高生や仲裁に入った男性とも示談などしていないのでしょう
執行猶予付きでも有罪判決ですから、新居被告は徳島県職員の身分を失う(失職)扱いになります。退職金も支給されません(徳島県の退職金条例に特例措置があれば別ですが)
徳島県庁としては厄介払いできた、というところでしょうか?
判決に不満があるとしても、暴れたりしないよう願うところです。徳島県立中央病院はコロナ感染症対応で多忙を極めているはずですから

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眞子内親王との結婚は? 小室圭釈明文を考える2

さまざまなメディアが有識者やジャーナリストの口を借りて、小室圭の公表した釈明文について語らせています
自分の感じたところは前回述べたように、「大丈夫か、この人は?」というものであり、宮内庁の西村泰彦長官のように「非常に丁寧に説明されている」と評価する気にはなれませんし、小室母親の金銭問題や対応の経緯を「理解できた」と言う気にもなれません
そもそも宮内庁長官は皇室のスポークスマンという立場でもあり、天皇陛下のお気持ちを代弁する役割もあります。西村長官は小室圭の釈明文についての陛下の反応を確認した上でメディアに語ったのでしょうか?
陛下のお気持ちを確認もせず、「理解できた」などとメディアに申し向け、それが皇室の意向であるかのような印象を振りまくのは大間違いでしょう
さて、今回はAERA.dotに掲載された精神科医香山リカのコメントを引用します。最近はネット右翼叩きに奔走し、壊れてしまった感のある香山リカですが、小室圭の釈明分をどう読んだのでしょうか?
小室圭さん文書に「強いプライド」が見えた理由 香山リカ「怒りの怪物にならないか心配」
https://dot.asahi.com/dot/2021040800094.html?page=1
香山さんが注目したのは、「名誉」という言葉。例えば、金銭トラブルについては「切実に名誉の問題でもありましたし、今でも同じように受け止めています」という表現で自身の見解を述べている。この部分だけでなく、「名誉」という言葉は、文書の複数カ所で見受けられた。これについて、香山さんは小室さんの「自尊心」の表れだとみている。
「文書では何度も『名誉』という言葉が出てきますが、とにかく自分が低く見られたり、軽く見られたりすることはしたくないというプライドのようなものが表れていると思います。小室さんはこの数年、世間からさまざまなバッシングを受け、苦労して過ごしてきたはず。今回の長文の書面を公表した背景には、『世間を見返す』というまではいかないにしても、社会や世間の評判に対する自分なりの反発心のようなものがあったのではないでしょうか」
また、次のようにも指摘する。
「眞子さまとの『結婚』を最優先にするのであれば、早期にお金を返すなどして母親の元婚約者と和解に進んだ方がいいはず。でも、それ以上に、譲れない事柄があったのだと思います。おそらく、母子家庭であることや父親の死に関する報道によって、社会から偏見の目で見られていると感じたのでしょう」
とはいえ、一般の国民にこの文書はどのように映ったのだろう。SNSなどでは、「かわいそう」といった同情の声はあるものの、「メンタル強すぎ」「自分の正統性を主張しているだけ」「長すぎる」など批判的な意見が多くを占める。小室さんの「思い」はなぜ、受け入れられないのか。
「多くの国民は、皇室の人と結婚する人に対しては、『協調性』や『穏やかさ』を望んでいますが、この書面からは自分の名誉を守りたいという、非常に強い“個人の核”が感じられます。世の中が内親王の結婚相手として期待する人物像とはズレがあります。なにより、この文面では、眞子さまとの結婚よりも自分たちの『名誉回復』に重きを置かれているように読めてしまいます」
当然、それは国民からすると受け入れがたく、結果的に今回の文書は言い訳のように映ってしまっているのだろう。
「世間に良い印象は持たれないでしょうし、本人の意図とは違う形でとらえられてしまう。世間に訴えるのなら、こうした論理的な試みよりも、『どうしても眞子さまと結婚したいのだ』という、『情』に訴える方がいいのではないでしょうか。プライドを優先させれば、国民から祝福されるような結婚からはどんどん遠のいてしまいます」(香山氏)
とまあ、ここまでは妥当な見解であるように自分は感じました。しかし、この後に続く香山リカの見解は、はなはだ疑問です
文末には以下のように書かれています

「そうだとすれば、この文面には眞子さまのフラストレーションも入っているのかもしれないですね。自分を取りまく状況や環境に、不満があるのではないでしょうか。紀子さまは皇室に過剰といえるほど適応した方です。そして皇室の理想の一家を作ろうとお努めになられた。子どもたちにもご自身が思う皇室のあり方を強く望み、厳しく接してきた側面があるのかもしれません。今回の騒動は、小室さん自身の問題という小さな話にとどめたくはありません。皇室問題や家族観など、この国における普遍的な問題が絡んでいる。日本のひずみを象徴するものだと思っています」
「今回の騒動は(中略)日本のひずみを象徴するものだと思っています」とは何を言いたいのか?
今回の騒動を香山リカは、メディアと国民がスクラムを組んで小室圭をバッシングした件、とでも?
明らかに小室母息子が対応を誤ったがゆえの騒動、でしょう
小室圭は渡米する前、何度も秋篠宮邸を訪問しています。その折に秋篠宮夫妻に借金問題やら結婚後の生活も含め説明する機会はいくらであったわけであり、それをしなかったのは彼の責任でしょう。あるいは小室佳代が、「皇室の方から援助していただけないか?」と借金の肩代わり申し入れて秋篠宮夫妻を絶句させ、挙げ句には「天皇陛下に会わせてほしい」と言い出して問題をこじらせたわけです。天皇陛下に直接、借金の肩代わりをしてくれ、と言いたかったのか?
日本の国民の多くが、小室母息子に呆れたのは当然でしょう
当然のこととして、そうした不都合な事実に小室圭の釈明文は触れていません。自分の理屈で言いくるめられる部分のみ、取り上げているのです

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眞子内親王との結婚は? 小室圭釈明文を考える

秋篠宮家の眞子内親王と結婚が予定される小室圭が釈明のための文書を発表しています。28ページにもなり、「卒業論文かよ」と突っ込みが入るほどの長文です
これを宮内庁長官が手放しで絶賛した、という報道も出ています
が、この時期に長い文章を出して釈明というのは遅すぎる感があり、いまさら何をと思ってしまいます。せめて2年くらい前に出すべきだったのでは?
小室圭は「間違った報道によって誤解を受けた」と自身が被害者であるかのような言い方をしているのですが、誤解を招いたのは報道のせいではなく、彼がきちんと釈明をしなかったからでしょう
相変わらず感覚がズレているように思えてなりません。大丈夫か、この人は?


4月8日、秋篠宮家の長女・眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんが、金銭トラブルについて説明する文書を公表した。
小室さんの母・佳代さんに対して、佳代さんの元婚約者男性が、婚約期間中に援助した約400万円を返金するよう求めていたトラブル。この問題が小室さんと眞子さまの結婚延期の主な原因となっていた。
小室さんの文書によると、20年11月30日発売の『週刊現代』で、元婚約者男性が独占インタビューに応じたことが金銭トラブルについて説明するきっかけの一つになったという。元婚約者男性は『週刊現代』の取材に「もう私は小室佳代さんから、400万円は返してもらわなくていいのです。先方と交渉を続けるつもりもありませんし、今後小室家に対して返金を求めることは一切いたしません」と語っていた。
結局、返金要求を取り下げた元婚約者男性。しかし、実は小室さんは文書で《解決金をお渡しして和解することができればそれがよいのでは》と考えたことがあったと記しているのだ。
ただ、《解決金については、これまで元婚約者の方にご提案することはしていません》といい、「解決金プラン」は幻に終わったという。小室さんはなぜ、解決金を支払って早期解決するという選択を捨てたのだろうか。
その理由について小室さんは《早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたから》と説明している。
小室さんは'19年1月の文書でも《母が婚約期間中に受けた支援については清算させていただきたいとお伝えしたところ、元婚約者の方から「返してもらうつもりはなかった」という明確なご説明がありました》と記している。つまり、小室さんと佳代さんはこの時点で、約400万円の金銭的援助は「借金」ではなくなったと認識したというのだ。
そういった考えのもと、返金要求に応じなかった小室さん。以下のように思いを綴っている。
《借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。それを仕方のないことだとは思いませんでした。一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています》
金銭トラブルは「切実に名誉の問題」――。小室さんは母・佳代さん、そして“将来の家族”が「借金を踏み倒そうとしていた人間」という汚名を着せられないように、熟慮して対応してきたというのだ。
《色々な事情があったのだということを理解してくれる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです》と締めくくられている今回の文書。これをきっかけに、小室さんの「理解者」は増えていくのだろうか――。
(女性自身の記事から引用)


一般論として、人は自身について都合の悪いことを釈明する場合、長々としゃべってしまうものです。
小室圭の釈明を嘘だのでたらめだのと断じる材料も理由も持ち合わせてはいないのですが、冒頭でも述べたようにそれならなぜもっと早い時期に釈明しなかったのか、と(2019年1月に、元婚約者との金銭問題は解決済みとの発言をし、それが余計に事態をこじらせています)
単に個人的な恋愛事情にメディアが口出しているのではなく、皇女を妻にしようという男の態度にメディアが不信感を懐き、国民が懸念しているわけです
反論するにせよ、釈明するにせよ、もっと早い時期にしていれば大騒ぎにならず、事を収められたのでは?
秋篠宮をはじめ皇室の方々が小室圭の態度をたしなめ、意思表示をするように繰り返し求めたにも関わらず、何もしてこなかったのです
何を考えているのかわからない人物に、娘をくれてやる親はいません
母佳代の借金問題も、早期に相手方と話し合い、水掛け論などせずに解決金で収める選択肢もあったわけです。「返済してもらわなくてもよい」と言われたとしても、相手が困窮しているならこれまで世話になった礼も兼ねて解決金を支払って「和解」という形にしておいた方がベターでしょう
なのに、相手方とはまったく話し合いもせず、無視し続けてこじらせたのも小室圭の上記のような考え方の結果でしょう。「オレ様の方が正しい。証拠もある」とふんぞり返っている風に見えてしまいます
ますます、この人は頭大丈夫なのか、と言いたくなります

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裏口入学事件 「裏口入学と言われ悔しい」

文部科学省科学技術・学術政策局長佐野太が受託収賄の容疑で起訴され、公判が続いています
3月に当ブログの記事で、佐野太被告の息子で東京医科大に裏口入学したとされる息子が公判で証言し、「裏口入学ではない」と言い切ったのは伝えましたが、内容が十分でなかったため補足します
この息子は高校3年生時にも東京医科大を受験していますが、不合格でした。浪人して再度、受験に臨んだわけですが、なんと試験直前にフィリピンのセブ島へ渡り、遊び呆けている様をツイッターに投稿しています。しかも受験前だというのに、「4月からは東京医科大に通う」と公言していたのであり、その時点で入学を確信していたのは明らかでしょう。つまり、父親から「受験したら加点してもらって合格できる」と聞かされていた可能性が考えられます


私立大学研究ブランディング事業に関して便宜を図る見返りに、息子を東京医科大学に不正に合格させてもらったとして受託収賄罪に問われている元文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太被告の公判が3月19日、東京地裁(西野吾一裁判長)で開かれ、息子に対する証人尋問が行われた。2018年4月に東京医大に入学し、現在も学生の息子は「裏口入学と言われ続けとても悔しい。自分が優遇されると聞いたことはなく、父の身の潔白を信じている」と主張し、自身への加点については「全く知らなかった」と答えた。
佐野被告の息子は「自分は現役の時も浪人の時も一生懸命勉強してきた。加点がなくても合格していたにもかかわらず、裏口入学と言われ続けとても悔しい。SNSでの中傷にも必死に耐えてきた」と今の心情を吐露。「公判を通じて真実が明らかになることを願っている」と述べた。
弁護側から、自身への加点をあらかじめ知っていたか問われると「全く知らなかった」と即答し、佐野被告から自身が優遇されると伝えられたことも、佐野被告と東京医大の臼井正彦理事長(当時)の関係を知っていたことも「全くない」と強調した。
浪人時代の年末年始にフィリピンのセブ島へ行った理由については「日本で年末年始を過ごすと気が緩んでだらけてしまう」とし、フィリピン人講師から英語の授業を受けたり、過去問を解いたりしていたと説明した。
東京医大の合格を知った時は「とてもうれしかったが、まだ本命の大学の試験が残っているので気持ちを切り替えた」と説明。その後、昭和大学の不合格が分かった際には「2浪するかどうかを迷った」と言い、佐野被告も2浪を容認する姿勢だったという。結局、正規に合格したのは東京医大だけで、帝京大学と東海大学は繰り上げ合格となった。東京医大を志望し、最終的に入学を決めた理由は「立地がよく、高校の野球部時代の先輩がいたから」などと説明した。
医師を目指した動機は、野球部時代に何度も怪我を負い整形外科医を受診した経験や、佐野被告が病気を患った際に担当医が「家族にも優しい言葉をかけてくれた」ことだと答えた。
検察側は、受託収賄ほう助罪に問われている医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告の事務所で受験勉強をしていた経緯について質問。佐野被告の息子は、佐野被告と谷口被告の関係について「たまにゴルフに行く友人だと思っていた。詳しい話は聞いたことがない」と述べ、谷口被告から受けた受験に関するアドバイスについては「激励などは受けたが具体的には覚えていない」と答えた。
(m3.comの記事から引用)

上記の記事が伝える息子の証言を皆さんはどう受け止めるのでしょうか?
法廷に立つ前に想定問答を用意し、検事の質問への答を予め用意していた感ありあり、と自分は感じます。佐野太被告の逮捕から初公判まで2年もかかっているのですから、準備する時間は十分すぎるくらいあったでしょう
親子で口裏も合わせ、リハーサルもしたのではないでしょうか?
もう随分前の話ですが、たまたま地下鉄の車両で医学部受験専門予備校に通う受験生と隣合わせ、彼らの会話を耳にした経験があります
受験の際の口頭試問で、志望動機など説明する必要があるとかで、予備校講師から「そんな動機しか説明できないでどうするのか」とハッパをかけられたと愚痴っていました。おそらくはハッパをかけた後、試験員を納得させられるような受け答えを伝授されるのでしょう
だからといって、医学部受験経験者は法廷での証人質問も無難に乗りこなせるだけのノウハウを身に着けている、と断言したりはしません
ただ、経験を積むのは大事であり、法廷での検事の質問にしどろもどろにもならず堂々と受け答えできるというのは、経験のなせる技かな、と思ったりします。つまり、相当に予行練習を積んだのでは?
検事の質問は、おそらく弁護人が用意した想定問答集の範囲内であったと考えられます
法廷ドラマなら、そうした完璧な受け答えこそ落とし穴になったりするわけで

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公園遊具に接着剤まいた高校生5人逮捕

先日は岐阜市でホームレスの老人を襲撃し、死亡させた元少年2人の判決を取り上げました。当人たちは悪戯だと称していますが、どこから見ても殺人です。傷害致死罪という扱いでしたので懲役5年と4年という、あまりに軽い判決だったのは残念です(弁護人は実刑ではなく、執行猶予付きの判決を求めていました。人の命を奪っておいて執行猶予付き判決はありえないでしょう)
少年たちにとっては悪戯であっても、十分に反社会的行為であり、犯罪として扱うべき事件が繰り返されるのは、犯罪という実感が乏しい(善悪の判断がつかないのではなく、犯行の重大さを認識できるだけの知識、社会経験が乏しい)ことに起因します
成人式の会場で飲酒したり、車を暴走させたり、式典そのものぶち壊しても、それは友達や後輩に自慢するための武勇伝という認識しか持ち合わせておらず、犯罪として処罰される展開までは想像していないのです。せいぜい、警察に呼ばれて怒られる程度、くらいの理解でしょう
さて、前置きが長くなりました
稲城市の高校生5人が公園の遊具や水飲み場に木工用接着剤をまいた容疑で逮捕された、と報じられていますので取り上げます

東京都稲城市の公園の滑り台などに木工用接着剤を付着させて使用できなくしたとして、警視庁少年事件課は7日までに、建造物損壊と器物損壊の疑いで、いずれも同市に住む高校2年の16歳の少年3人と、高校3年の17歳の少年2人を逮捕した。同課によると「接着剤をまき散らしたら面白いと思った」と供述している。
同課によると、公園周辺の防犯カメラの映像などから5人が浮上した。昨年8~10月に川崎市内の二つの公園でも同様の事件があり、同課は少年らが関与したとみて調べている。
5人の逮捕容疑は3月7日午前2時40分ごろ、稲城市の吉方公園の遊具やトイレに接着剤を付けた疑い。接着剤は公園から約700メートル離れた建築現場から盗んだという。
(共同通信の記事から引用)

16歳から17歳の高校生であり、自分たちの行為が犯罪であると認識できないはずはありません。それでもウケ狙いの悪戯、という程度の認識なのでしょう。これは少年事件の処分経過がメディアによって詳細に報道されない事情があるため、ともいえます
まず、彼らの行為は建築現場から接着剤を盗み出しているため窃盗罪に問われます。そして建造物損壊と器物損壊です。警察に呼ばれて叱られて済む話ではなく、逮捕されており、逮捕状で48時間勾留されます(警察の留置場に留め置かれます)。5人の供述を突き合わせる必要があり、余罪についても調べる必要があるので裁判所に10日間の勾留を請求することになるでしょう。つまり自宅には帰れませんし、高校へも通学できません
余罪の調べが終わらないと更に10日間の勾留延長となりますが、そこは少年なので扱いは微妙です
事件と身柄は家庭裁判所に送られ、そこで家庭裁判所は観護措置決定を下すと考えられますので、5人は少年鑑別所に収容されます。観護措置は2週間であり、延長されて4週間以内に家庭裁判所で少年審判を受けることになります。なので、GW明けまで身柄が拘束され、高校の方は欠席が続きます。この程度の事件で退学処分にはならないとは思いますが、傷害事件や恐喝事件など悪質な犯行なら高校は退学処分でしょう。悪戯だったと弁解したところで通用しません。もちろん、この事件を理由に学校が停学処分を下したりすれば、出席日数不足で留年もあり得ます
身柄が拘束されている間に、親に頼んで被害額(器物の清掃、補修代、盗んだ接着剤の代金)を市役所等に支払う必要がありますが、5人の共犯だから5等分で話がまとまるかは微妙です。こうした事件では往々に被害額の弁済を拒む親が出てきます。5等分ではなく、主犯格が多く支払うべきだとゴネたり
少年審判の日までに余罪分も含めて被害弁済を終えたなら、5人は保護観察処分で済むものと思われます(少年院に送致するほどの事案ではありません)
本人たちはウケ狙いの悪戯であっても、社会はそう受け取らないのであり、責任も5分の1という扱いにはならないのだと理解する必要があります。これがもし強姦事件なら、5人とも少年院送致です
追記:公園遊具等の補修には約134万円かかる見込みであり、稲城市は少年たちに請求する考えだとか

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犯罪心理学の准教授が妻を刺殺 浅野被告初公判はまだ

昨年の3月16日、埼玉県庁前の路上で文教大准教授(当時)浅野正が妻を殺害し、逮捕されました。あれから1年が経過したのですが、浅野正は起訴はされたものの、初公判はいまだ開かれないままです
妻を刺殺した現場で逮捕されており、殺害を認める供述をしていたのですから、何か裁判の妨げになる事由があるとは思えないのですが
浅野正は逮捕後、鑑定留置となり、責任能力の有無について鑑定を受けています。警察、検察の取り調べの中で、精神的な不安定さがうかがえたのでしょう。責任能力について事前に精神鑑定した上で起訴されています
複雑な事件ではありませんし、立件するのが難しいとは思えません。起訴後は補充の取り調べを行い、検事と裁判官、弁護人の三者で公判前に争点整理が行われます。何について争うのか、起訴事実を認めるのか、事前に協議して公判をスムーズに進めるのが狙いです
検察が朝の被告を起訴したからには、刑事責任能力に問題はないとする鑑定結果が得られたからだと思われます。それでも公判が開けないというのならば、浅野被告の精神状態が悪化しているからなのか、と憶測したくなります
デイリー新潮の記事によれば、2020年1月から浅野被告は体調を崩したとかで、講義を休んでいたとあります。精神的な変調をきたし、妻殺害を思い立ったのもその頃だったのでしょうか?
浅野被告の研究実績を調べてみたのですが、ロールシャッハ・テストに関する論文を続けざまに発表しています。そちらは専門性の高い論文で一般向きではないため、今回は「心理的虐待と非行―少年院での家族への働き掛け―」と題する論文を紹介がてら取り上げます
2013年の文教大の研究紀要に掲載されたものです


心理的虐待と非行―少年院での家族への働き掛け―
Ⅰ はじめに
心理的虐待は、児童虐待の中で性的虐待や身体的虐待と同様に、子どもの身体・心理面での発育に悪影響を与えることが知られている。児童相談所が対応する児童虐待の中では、身体的虐待が最も多いが、食事を与えないなどのネグレクトに関する相談も3割近くを占めている。心理的虐待は日本だけの現象ではなく、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど世界各地で報告されている。
各国の調査をまとめてみると、36%の子どもが心理的虐待の体験があることを報告しており、地域による差や男女による違いはあまりみられない(Stoltenborgh, Bakermans-Kranenburg, Alink&van Ijzendoorn, 2012)。
心理的虐待には複数の行為が含まれるが、どれも言葉による虐待と併せて起こることが多いため、言葉による虐待が調査項目に含まれていれば、心理的虐待の定義や調査方法によって流布率が大きく変わることはない。幼児期に心理的虐待を受けた体験は、子どもの抑うつ傾向や不安を高めるなど情緒面の発達に影響する他、行為障害、衝動性、攻撃行動、低い自己統制など、非行や問題行動につながる特徴とも関連している(Gratz, Latzman, Tull, Reynolds &Lejuez, 2011; Manly, Kim, Rogosch&Cicchetti, 2001)。性的虐待や身体的虐待が非行発生の一因となることがあるが、心理的虐待も同様であるといえる。
(中略)
本稿では、まず非行少年の家族関係をテーマとした実証研究を概観し、非行との関連が指摘されている家族要因を整理する。それにより、非行につながりやすい心理的虐待の具体的な虐待内容を明確にしたい。

奇をてらったところもない、極めてまっとうな内容の論文です
児童虐待と聞けば、何よりも殴る蹴るといった身体的な暴力が頭に浮かびます。それに匹敵するくらい心理的な虐待もこどもの心を蝕み、非行化の要因になってしまうとの視点に立った研究です
心理的虐待は身体への暴力に比べ、親はそれと意識し辛いものであり、逆に言えばさしたる抵抗もためらいも感じることなく日常的に繰り返してしまいがちです

Ⅱ 非行のリスクとなる家族要因
(中略)
この研究の中で非行との関係が強く表れたものは、ネグレクト、親の拒否的な態度、親が子どもに敵意や怒りをもって接すること、あるいはそれらが組み合わされた養育態度である。いずれも広い意味での心理的虐待の範疇に入るものと思われる。ただし心理的虐待の中でも、言葉による虐待、つまり大声で叱りつけたり怒鳴りつけるというものは、非行との関連は比較的小さかった。興味深いのは、叩くとか蹴るなどの身体的虐待と非行との関連はある程度示されているが、身体的虐待と比べると心理的虐待の方が非行に強く影響するという点である。叩いたり怒鳴ったりという行為の方が目立つため、関心もそちらに向きやすいが、育児放棄や、親が拒否的で敵意や怒りをもって子どもに接するというように、一見目につきにくいが、親子の情緒的な関係を損なう態度にこそ、より重大な問題が潜んでいるといえる。心理的虐待の予防が、子どもの非行や問題行動を防止することにつながるという指摘が、この実証研究によっても裏付けられるといえる。

家庭内でも心理的虐待を防ぎことがこどもの非行化を防ぐ手立てになる、との指摘は理解できますが、個別に各家庭に働きけるのはなかなか難しいのです。さらに家庭だけでなく、学校や学習塾、スポーツ、習い事の場など、こどもを取り巻く環境での心理的虐待にも目を向ける必要があります。少年野球やバレーボールクラブなど、勝つことが目的と化してしまい、体罰でも心理的虐待でも勝つためなら当然、という雰囲気が形成される場合が少なくありません

Ⅲ 少年院での家族への働き掛け
2007年に少年院法が改正され、少年院において必要があるときは保護者に対し、監護に関する責任を自覚させ、矯正教育の実効を上げるために
指導、助言その他の適当な措置を執ることができるということが、法律上明記された。それ以前も少年院では保護者への働き掛けは行われてきたが、法的な根拠が明確になり、少年院のより一層積極的な役割が求められるようになったといえる。少年院では少年と保護者が手紙のやり取りをしたり、保護者が少年院を訪れて少年と面会をするため、そうした機会を利用して親子関係改善のための指導が行われる。また、少年院の敷地内にある家庭寮という、普通の一軒家に似た建物に少年と保護者が泊り、通常の面会よりも長い時間を親子で過ごし、その間に職員が必要な働き掛けをすることがある。少年に対しては、ロールレタリング、内観、課題作文などにより、少年院に在院している期間を通して、継続的に生育歴や家族環境を振り返らせている。また、運動会やレクリエーション等に保護者を招き、親子が一緒に行事に参加して交流を深めることもある。こうした従来からの取り組みに加え、改正少年院法施行後は、各少年院で工夫した取り組みがなされている。例えば、青葉女子学園では、2007年の少年院法の改正後、処遇課程ごとに保護者会を実施するようになった(来栖, 2010)。新入時保護者会と出院時保護者会の他、個別の面談も行い職員と保護者が接触する機会を増やしている。さらに、保護者参加型授業「育みの講座」を始めている。青葉女子学園は女子少年院であるため、将来母親になる女子少年に対し、健全な親になるための指導をするというものであるが、この講座には保護者も一緒に参加する。

2007年の少年院法改正により、処遇現場での取り組みが随分と変わったのだとあらためて認識させられます
もちろん、こうした取り組みがすべて上手く行われているとは限りませんし、どれだけ効果があるのか検証も必要になってきます
ただ、目的な明確になり、そのための方法論がきちんと明示されているのは大事なことです。ただ単に説教しているだけ、と外部からは思われがちなので

Ⅳ 結び
非行少年の家族に関する系統的レビューでは、非行と関連のある家族要因が示されているが、広い意味での心理的虐待が非行の促進要因として含まれている。こうした非行のリスクとなる家族要因を改善することが、再非行の防止につながる。
一方で、児童虐待防止の介入に関しては、虐待を予防するという直接的な効果だけではなく、親子の愛着を促進したり、親の管理力や子育てに関するスキルが向上するという副次的効果もあり、内容として非行の促進および抑制要因の改善・向上も含まれている。2007年の改正少年院法の施行以来、本稿で紹介した青葉女子学園での保護者参加型授業「育みの講座」のような取り組みが全国の少年院で様々に工夫されて実践されているが、その中で、場合によっては児童虐待防止に有効とされる方法を参考にしたりモデルにするなどして、心理的虐待を含む家族内の非行の促進要因を意図的・計画的に改善することが望まれる。

論文の中には家族療法(ペアレント・トレーニング)への取り組みなど紹介した部分もあるのですが、引用は割愛します
研究論文というより現状での取り組みを紹介する内容の論文ですが、手堅くまとめられており、これが妻を刺し殺すことになる人物の書いたものだと判別できる人はいないでしょう
なぜ、浅野被告が妻を憎み、刺殺するまで敵意を募らせるに至ったのか、浅野被告自身が法廷で語る日が来ると思いたいのですが、どうなのでしょうか?
妻を刺殺するからには、相当強い殺人の衝動に駆られていたと推測されるのであり、それが何によるものであったのか気になります

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 真っ直ぐな生き方を問う

現代ビジネスに掲載されている評論家杉田俊介の、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に言及した評論を今回取り上げます
杉田評論はゲンドウの描かれ方、そして彼の生き様を主眼として展開されます
数学の研究者にとって大事なのは難問を解き、証明することではなく、「問いを立てる」ことだと聞ききました。つまり、何が問題であるのか問いを定式化し、提示する能力が大事だという話です
アニメーションであれ、文学作品であれ、単に「面白かった」とか「つまらない」などと感想を述べるのではなく、作品から何を読み取り、何が問題であるのか「問いを立てる」ことが重要なのでしょう

『シン・エヴァ』、私たちは「ゲンドウの描かれ方」に感動するだけでいいのか? 根本的な疑問

誰よりも「チルドレン」なゲンドウ
単純な点だが、次のことを確認しておこう。以前から書いているように(拙著『戦争と虚構』等を参照)、私は『エヴァ』シリーズの中心には、息子のシンジよりも父親のゲンドウがいると考えてきた。
『エヴァ』の世界では、基本的に大人たちが十分に責任を取らず、子どもたちに責任を押し付け、利己的な陰謀に走り、代理戦争を戦わせているのであり、だからこそ、この世界の根本問題が永遠に解決しない(もちろん作中の設定がそれを強いているわけだが、それにしてもやれることはもっとあるはずだ)。その点をもどかしく感じてきた。
ゲンドウは、職場(組織)のネルフでは厳格に冷徹に行動し、シンジやレイを道具のように扱ったりと、愛人の心身を搾取したりと、身勝手な大人にみえる。エヴァに乗るチルドレンの条件は「母親を喪失した14歳の子ども」とされていたが、誰よりもメンタル的に「チルドレン」(ガキ)であるのはゲンドウだった。
ゲンドウの究極の「願い」は、ゼーレの人類補完計画を利用して、かつて実験の失敗で死んだユイ(妻であり代理母でもある女性)を復活させ、一体化することにあった。妻=母なしには生きられず、社会的な他者たちとろくにコミュニケーションも取れないこと、それがゲンドウの根本的な「弱さ」だった。それはよくある未熟で利己的な母胎回帰願望と見分けがつかない。

今回この杉田評論を読んでいて思ったのは、自分たちが過剰なまでにシンジやアスカ、あるいはゲンドウやミサトに対して真っ直ぐな生き方を要求してきたこと、これに尽きます。真っ直ぐ生きること、自分らしく生きること、自分を曲げないことは理想とされ、それはそれで正しいと評価され価値があると認められているわけですが、本当にそうなのかと
現実社会の中で自分たちは必ずしも真っ直ぐ生きられるわけではないのであり、そこではさまざまな衝突、挫折、葛藤、苦悩がつきまといます
そして中学生の自殺を報じる記事が頭に浮びます。いじめに遭い、不登校になった彼女は自殺を選ぶ…
「逃げちゃダメだ」というのはエヴァンゲリオンの物語の中でも特に有名な台詞でしょう。ただし、逃げないという選択肢が本当に最適解なのか、という疑問がここで湧きます。いじめに遭い、不登校になった自身の境遇を、彼女は「自分が逃げている」と感じたのかもしれません。それは同時に逃げてしまった自身を責めているわけです
ですが、いじめに遭ったなら「逃げてもよいのでは?」と思うのです。使徒と闘い地球を救えと要求されているのでもなし
学校に適応できないのであれば、逃げてもよいのでしょう。他に替えが効かないエヴァのパイロットではないのですから
自殺するくらいなら、逃げて逃げて逃げまくり、逃げる自分を正当化し、「自分が悪いんじゃない。世の中が悪いのさ」と開き直るくらいでもよいのでは?
人生を真っ直ぐ生きず、斜めに生きるという選択肢もありでしょう
話は逸れてしまうのですが、息子や娘が自殺すれば親は悲しむわけです。有名大学に進学するより、東証一部上場企業に就職するより、ただ生きていてほしかったはずです
不登校になったからといって自殺しなければならない道理はありません。高校中退でも運転免許を取得すれば、働き口はいくらでもあり食べていける時代です

旧世代/新世代を切り分けていいのか?
私の論考は、あくまでもゲンドウを中心とする大人たちのサイドから『シン』の決着に疑問を述べたものでしかない。子どもたちの側から見れば――シンジの急激な成長、レイ(仮)の感情の開花、アスカの承認欲求の充足など――、無数の生命の誕生を寿ぎ、農村的自然の豊かさを祝福し、虚構(アニメ)と現実(実写)が一体化したデジタルネイチャーな未来を肯定する物語として読み解けるかもしれない。
滅びていく旧世代の「おじさん」たち、それとは対照的に、手を繋いで未来へと駆けていく新世紀の子ども・若者たち。その残酷なまでの対比が鮮やかに描かれているとも言える。
しかし、こうした旧世代/新世代の切り分けは、何かをスキップしていないか。解放されるには早すぎるのではないか(序盤での重度の鬱状態から立ち直ったあとのシンジは、はっきり言って、『エヴァ』の物語を手っ取り早く完結させるための無敵の狂言回しのようで、成熟や成長のリアリティを感じなかった)
では、あらためて、大人の男たちの責任の形とは何か。もはや悠長に成熟を問うのではなく、社会に対する責任を背負った男性像とは。社会変革的な「男性」になるとは。ゲンドウの存在を中心にみるかぎり、『シン』は出発点ではあっても、すべての終わりではありえない。率直にそう思った。

中高年のサラリーマンが会社の悪口をぶつくさ言いながら、それでも出社して仕事をこなすような斜めに構えた生き方をゲンドウがしているわけではありません。ただ、斜めに構えて生きている大人が少なくない数いるのも事実です
社畜と呼ばれようとも、停年まで会社にしがみついているのはみっともないと言われようとも
ゲンドウは何もしなかったわけでもなく、逃げまくっていたわけでもなく、特務機関ネルフの立ち上げと運営、エヴァンゲリオン零号機や初号機の製造と運用など、困難な業務を中心になって遂行してきたのであり、人類の危機に立ち向かう体制を作った功績は認めるべきでしょう。ただ、彼個人の目的のためであったとしても
杉田評論では旧世代/新世代という色分けをしていますが、新世代もやがては旧世代になるのであり、新世代に期待しすぎるのもどうかと思ってしまいます
14歳の少年に過剰な期待をするのがそもそも間違いだという気がします(シンジやアスカの年齢を考えれば、成熟や成長にリアリティがないのは当然です。そもそも成熟する年齢ではありません)
新世代だからといって輝かしい未来が待っているわけでもなし
旧世代が放置した問題を押し付けられるのは迷惑な限りであり、現時点で解決しない問題が未来では解決できるなどと安易に考えるのは間違いでしょう
「逃げちゃダメだ」と叫ぶシンジには多大な苦難なのしかかるわけですが、あそこで逃げたならまた別な生き方がシンジにはあったはずです
杉田評論そのものとは無関係な話になってしまいましたが、思ったところを書きました

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伊丹市の元校長 児童買春で逮捕

定年退職した後、教育委員会の非常勤職員として再雇用されていた元小学校校長が児童買春と児童ポルノ法違反の容疑で逮捕された、と報道されています
退職後、気の緩みなのか開放感からなのか、SNSで知り合った少女を買春していたようです(現職の校長時代はやっていない、と本人は主張)

とんでもない小学校のエロ校長が逮捕され、教育界に激震が走っている。児童買春と児童ポルノ法違反などの疑いで大阪府警寝屋川署に逮捕されたのは、伊丹市立小学校の元校長で教育委員会の非常勤職員・峰松誠治容疑者(62)。
容疑はSNSで知り合った女子高校生に2020年9月~11月にかけて、現金15000円を渡してみだらな行為をしたほか、別の女性のわいせつ画像3枚をSNSを通じて約5000円で販売したという教育者としてあるまじき行為だった。
峰松容疑者は楽天イーグルスの田中将大投手、巨人軍の坂本勇人選手が卒業した兵庫県伊丹市では最も有名な小学校の校長も歴任した。定年後は伊丹市内の幼稚園の園長も務めたが、その素顔はとんでもないロリコンだったというのだ。
峰松容疑者が伊丹市教育委員会に駆け込んできたのは、3月12日早朝――。伊丹市教育委員会の担当者はこう振り返る。
「憔悴した様子で『辞表を出します、受け取ってくれ』といきなり話がありました」
その前日の3月11日朝、峰松容疑者の自宅に大阪府警寝屋川署が踏み込んだ。児童買春などの容疑で事情を聞きたい、という要請だったが、その日は逮捕されることはなく、伊丹市内の家に帰ることができた。
「バレたきっかけはサイバーパトロールです。児童ポルノを販売するというSNSを見つけて追跡。その結果、峰松容疑者が浮上した。さらに調べたところ、児童買春も判明したという事件です。悪質なので逮捕となりました」(捜査関係者)
前出の教育委員会担当者に峰松容疑者が告白した内容は、教育者として信じがたいものだった。
「峰松容疑者は児童買春とわいせつ画像売買の2つの容疑で逮捕されましたが、事実と認めていました。まじめで実直な先生だったので、ほんまかと驚いた。学生と思われる女性と3度、会社員という女性と1度、関係を持ったと説明していた。2人ともツイッターで知り合ったとそうです。学生という女性には買春の対価として1回につき1万5千円から3万円を支払った。会社員は1回3万円で、記憶は鮮明だと語っていました」
(AERAの記事から引用)

他の報道も併せて読むと、買春よりも写真の販売が「悪質」と判断されたようです。逮捕容疑は5000円で写真を3枚販売した件ですが、実際にはもっと販売していたのかもしれません
教師時代は「まじめて実直」だとしても、心の内には若い女の子を相手にあんなことやこんなことをしたい、との欲望があったのでしょう
手を出してしまったからには責任を問われ、刑罰を受け、勤続30年以上の教師としての経歴も泥にまみれてしまいます
峰松容疑者の家族はさぞ呆れ返っているのではないでしょうか?
もちろん、元校長であるから記事になったのであり、同様の犯罪で逮捕されても記事にならない一般人が大勢いるのは確かでしょう
それでも犯罪は犯罪です

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女性をボンネットに乗せ暴走 住職逮捕

あおり運転、危険運転に加え、コンビニエンスストアに高齢者の運転する車が突っ込む事故が頻繁に報道されています
車は走る凶器であり、人にぶつかれば簡単に命を奪ってしまう機械なのですが、毎日運転している人はそうした感覚を失ってしまうのでしょうか?
茨城県笠間市で寺の住職(78歳)が自分の車のボンネットの上に若い女性を乗せたまま走行し、さらには振り落とそうと蛇行したり急ブレーキをかけたりで、殺人未遂容疑で逮捕されたと報じられています
78歳にもなって何をしているのやら


茨城県警石岡署は4日、交通上のトラブルのあった女性をボンネットに乗せた状態で車を約960メートル走らせたとして、殺人未遂の疑いで、笠間市上郷、住職、田代貫章容疑者(78)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は同日午後0時半ごろ、笠間市泉の国道355号で、交通上のトラブルから車の前に立ちふさがった坂東市、歯科衛生士、女性(30)に対し、車を発進。女性がボンネットにしがみついたにもかかわらず、そのまま車を走らせ、蛇行運転や急ブレーキをかけるなどした疑い。
同署によると、田代容疑者は女性に対し、ボンネットに乗せて走ったことは認めているが、殺意は否認している。女性とは面識がなかった。田代容疑者と女性は常磐自動車道でトラブルになり、小美玉市の小美玉スマートインターで下り、笠間市方面へ向かっていたという。同インター付近で女性の関係者から「車に足をひかれ、逃げられた」などと、110番があった。
(茨城新聞の記事から引用)


別の報道によれば、女性の方が田代容疑者に「あおり運転をされた」と申し入れ、トラブルになったのだとか
昼間の時間帯ですし、田代容疑者は現場から車で立ち去ろうとせず、警察を呼んで話し合えばよかったのではないかと思うのですが
田代容疑者がパニック状態になり、車の前に立ちはだかる女性を無視して発進させ、女性が車のボンネットにしがみついたのでさらにパニックになった可能性は考えられます。が、それでも女性をボンネットから振り落とそうと蛇行したり、急ブレーキをかけたら転落して重傷を負う危険があるわけで、殺人未遂に問われるのは当然でしょう
冷静に対処すれば大事にならないものを、わざわざ最悪の事態に至らしめる真似をするのですから言葉もありません
僧侶だから、78歳だからと指摘するまでもなく、車を運転する以上、他者の安全に十分注意を払う義務を負うわけです。それができないのなら運転してはいけません
田代容疑者は日蓮宗一心寺の住職のようです。日蓮上人もさぞ、苦い顔をしておられるのではないでしょうか
最近の判決を見ると80歳以上の高齢者であっても有罪判決が下され、刑務所に収監されるのが当たり前です。高齢を理由に実刑を免れる可能性は限りなく低いのであり、殺人未遂で悪質な行為(運転)と判断されれば実刑もあり得ます。弁護士を立てて必死に示談に持ち込もうとすると思われますが

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下関無差別殺人での死刑判決に疑問 青沼陽一郎

何かと話題を提供してくれる週刊文春ですが、中には理解に苦しむ内容の記事も少なくありません
文春オンラインに掲載されている青沼陽一郎の『「私が見た21の死刑判決」より』を、今回取り上げます。これは文春新書から出ている同名書の抜粋のようです
死刑判決の下された事件を、ジャーナリストで作家である青沼陽一郎なりの視点で描いたものですが、よくあるジャーナリストの独りよがりな作文です。自分だけが鋭い時代感覚で事件と事件を取り巻く社会の異常性を捉え告発しているのだ、と言いたいだけの内容でしょう
長文の記事なので、文末の部分のみ引用します。全文を読みたい方は文春オンラインにアクセス願います
記事では1999年9月、JR下関駅にレンタカーで突っ込み、包丁で駅の利用客5人を殺害し、10人に重軽傷を負わせて死刑判決を受けた上部康明について触れたものです(上部死刑囚は2012年3月に死刑が執行されています)

「ただでは死ねない」睡眠薬120錠を飲んで駅に突っ込んだ下関通り魔事件にみる死刑相当事犯の“奇妙な共通点”
(前略)
最初に社会や組織、集団に適応できない個人としての存在がある。そこに苦しみを感じる。しかし、社会は決して自己に対して適応しようと変わってくれるものではなかった。それこそ、母親の胸のうちにあり、父親の経済的庇護の下にあった子どもの頃であれば、家族という最も小さな世界の側が包み込んで融通していてくれたからよかった。それが大人になると、父も母も離れていく。世界が変わらないのであれば、自分の側が変わるしかない。そこで診療を受け、あるいは修行によって、自らを変えていこうとする。時にはクスリの力にも頼る。内側を変えようとする。それでも、思ったような自分にはなれずに悩む。社会的に優位に立てると信じた学歴には裏切られ、あるいは学歴がないことをその原因のひとつと考える。異性への憧れも異国への逃避行にも裏切られた。変わろうとした努力する自分に罪はない。あるところまでいって、自己が変化することに頓挫したとき、究極の変革は自分を失うこと、すなわち自殺にあると知る。それが苦しみからの解放である。どうせ死んで無くなるならば、最後に世界の側に働きかけることで、今ある環境に手を加えてみようとする。世界に向かって自分の存在を確かめようとする。攻撃性は自己変革の失意がもたらした命の取引である。どうせ最後なら、世界の変革へと挑み、人を傷つける。受け入れてくれない社会を、自分とは違う他者を変えようとする。平等に同じ失意の痛みを味わわせる。他者であれば誰でもいい──。
2008年6月に発生した、秋葉原の通り魔事件だって、下関の事件と基本的には同じパターンだろう。
車で人通りの中を疾走して殺し、刃物を持って通行人を追い回す。そして、その場で取り押さえられて観念する。ぼくにいわせれば、同じことを繰り返しているに過ぎない。
「殺人者はみんな異常じゃないですか」
自分を変えるつもりが、麻原という虚像に全てを投げ出してしまったのがオウムということになる。服従することで理想の自分が手に入る。迷うこともない。責任は教祖が担ってくれる。悩みから解放された世界。その特異な空間が現実の世界を変えようと、ある日攻撃を仕掛けてきただけのことだと、ぼくは思っている。
ところが、攻撃を受けた側では、まったく身に覚えもなければ、恨みを受ける因果もない話だった。人の命を奪わないという最低限のルールと共通認識の中で安全に暮らしている人間からは、理解のできない行為にほかならない。
そこで、鑑定によってその時の殺人者の内側を探ろうとする。合理的な説明を求めようとする。本当に理非分別能力に欠けていたのなら、社会のルールすなわち法律によって刑事責任は問えないことになる。
物理的な薬物による作用が認められたのが、ハイジャック犯だった。
そうでないものには、死刑が適用される。
では、その判断は誰がするのか。
それが裁判官であり、これからは裁判員ということになる。
怖いことに、裁判員の中にはハイジャック犯と同じクスリを呑んでいる人も入ってくるかもしれないのだが──。
3通りの専門家による見解と、刑事責任能力の有無が分かれた鑑定結果から、5人を殺した下関の通り魔には、結局、死刑の判決が言い渡されている。
ひとりの被告人にいく通りもの診断、鑑定結果がでてくることが、精神鑑定の不確実さを証明しているようなものだ。
鑑定結果そのものもどこまで信用していいものか。どこまでが責任を追及できて、どこまでが責任を免れるのか。どこまでが異常で、どこまでが正常なのか。
(以下、略)

長文の記事です。これでも文春オンラインで2回に分けて掲載されている記事の1回分から、その一部を引用しただけなのですが
まあ、「ポエムかよ」との突っ込みは横に置いて、自分の思うところを手短に述べます
上記の記事で赤線表示をした部分が自分としては納得できないところであり、異論を書きます
上部康明死刑囚については、起訴前に簡易鑑定が1回行われ、その後山口地裁下関支部の判断で精神鑑定が行われ、福島章上智大学名誉教授と保崎秀夫慶応大学名誉教授がそれぞれ鑑定を実施しています。日本で精神鑑定といえば福島章の名前が出るくらい、数多くの鑑定を実施してきた人物です。が、福島教授の見立ても、福島教授なりの理論による一側面であり、一側面でしかないのです
人間の精神状況など複雑怪奇で凸凹なものであり、それをA理論で分析すれば「Aの1」という鑑定結果が得られます。B理論で分析すれば「Bの1」という鑑定結果が得られるでしょう。なので、1人の被告人に対し異なる鑑定結果が出るのは不思議でも何でもありません
凸凹で複雑怪奇な塊にどの角度で光を当てるかにより、見え方は異なるのですから
精神鑑定というのはそうしたものです。以前、当ブログで昔のニュース番組のコメンテーターが「精神鑑定は方法論が統一されておれず、鑑定する人によって結果のばらつきがある」と欠陥であるかのような指摘をしていました。しかし、その解釈は大間違いであり、複数の方法論によって鑑定をする(異なる角度から光を当てる)ことが重要であり有効なのです。精神鑑定を単一の理論だけで実施したのでは、一側面だけしか見ないのと同じです。精神医学でもその根幹となる理論はいくつもあり、どの理論を依り何処にするかで見方が変わります
この場合、福島鑑定も保崎鑑定も汲むべきところはあり、それを裁判官が判断して結論(死刑)を下しているのであり、現状の裁判制度として正常な手続きです。もし上部被告を死刑に処さないのであれば、被害者やその家族は報われません。ジャーナリストのセンチメンタルな回顧など役に立たないのであり…
青沼陽一郎は長く事件を取材し、現場を歩いてきた人物なのでしょうが、明らかに勉強不足です。もっと基本となる犯罪心理学や精神医学をきちんと学んでもらいたいものです
拘置所で被告人に20分ほど面会しただけで、その人物を理解した気になるのも大間違いです(多くのジャーナリストがこうした勘違いをし、いわゆる実録物と呼ばれるルポルタージュを書いています)
自分の経験を述べると、恐喝容疑で逮捕された男は、「自分はそんな事件、やっていませんよ」といかにも実直そうに主張していたのですが、深夜の就寝時間中に「テメー、俺を誰だと思ってやがる。殺すぞ」と寝言を繰り返していました。だから彼が恐喝犯だと決めつけられるものではありませんが、彼が夢(無意識)の中で恐喝を繰り返しているのは確かでしょう。面会場面だけが彼のすべてではありません
20分だけの面会で得られる情報に依存し、「自分こそが死刑囚の本当の姿を知っているのだ」などと思いこむのは大間違いです
追記:起訴前の簡易鑑定でも40万円から50万円、本格的な精神鑑定ともなれば80万円から100万円の費用がかかるため、1つの事件で何回も精神鑑定を実施するわけにはいきません。これはすべて国費で負担となり、国民の税金が使われるのですから

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南カリフォルニア大 性犯罪を繰り返した校医

南カリフォルニア大学の婦人科校医が、学生らに性犯罪を繰り返していた事件を先日取り上げました。事件の経緯を確認していませんでしたので、過去の記事を引っ張り出して貼っておきます
被害者からの申し出があったにもかかわらず、大学側は何の対応もせず放置し、挙げ句にジョージ・ティンダル医師が密かに退職することを容認していた、とあります。つまり大学側は事件化などせず、闇に葬る気だったのでしょう
2018年5月の報道は以下のようになっています

米ロサンゼルスで21日、南カリフォルニア大学(University of Southern California)に30年近く勤務していた医師から性的虐待を受けたと主張する女性5人が、医師と大学を相手取って裁判所に訴えを起こした。女性らは大学に被害を訴えたものの、大学側は医師の不法行為を放置していたという。
訴えられたのは昨年まで南カリフォルニア大の学生保健センターに婦人科の医師として勤務していたジョージ・ティンダル(George Tyndall)被告(71)。AFPがロサンゼルス郡上級裁判所から入手した訴状には、ティンダル被告が長年にわたって行ってきたとされる性的虐待の様子が詳細に記されていた。
原告女性の1人は2003年に婦人科検診を受けた際に無理やり膣内に被告の手を手首まで突っ込まれ、みだらなことを言われたと訴えており、また別の女性は2008年、初診にもかかわらず胸をまさぐられた上にいやらしい目つきで見られたという。
原告女性たちによると主任看護師が被害を大学が放置していることに驚き、学内のレイプ対応センターに報告。2016年になってようやく大学側は調査を開始したという。その後、ティンダル被告は昨年6月に「隠密に」退職することを認められたという。
(AFPの記事から引用)

そしてティンダル容疑者が逮捕されたのは2019年6月です。南カリフォルニア大の学長がティンダル容疑者の犯行を隠蔽していた責任を問われ、辞任したと書かれています

南カリフォルニア大学(USC)の婦人科医として30年近くにわたり勤務していたジョージ・ティンダル容疑者(72)が26日、患者400人以上に対する性的暴行容疑29件で逮捕された。
検察官によると、性的暴行はティンダル容疑者がキャンパスのヘルスセンターで働いていた2009年から2016年に起き、被害者は年齢17歳から29歳の学生ら。
USC側は2016年、ティンダル容疑者をめぐる疑惑についての調査に着手し、一連のスキャンダルは昨年学長を辞任に追い込んだ。大学側は、被害者による集団訴訟で2億ドル以上の和解金を支払った。
逮捕時、ティンダル容疑者は自宅に38口径リボルバーを所持していた。違法な所持である可能性が高く、警察が捜査している。
(Weekly LALALA の記事から引用)

事件が明るみに出てから逮捕に至るまで1年以上間があるのは、何とも不可解です。ティダル容疑者の方がどうなったか検索していますが、起訴されて判決が下されたのか、現時点では分かりません
さて、以前当ブログで取り上げた、ミシガン州立大の医師でアメリカ女子体操チームのチームドクターを務めていたラリー・ナサール受刑者による性犯罪事件では、332人の被害者に対し、ミシガン州立大学がおよそ550億円を支払うことになったと報じられています
もちろん、州立大学にそれだけのお金があるはずもなく、卒業生から寄付を集めたり、さまざまな方法で和解金を用意するのでしょう

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 シンジとゲンドウの和解

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開にかこつけ、連日「エヴァンゲリオン」シリーズについて語っています
今回は文春オンラインに掲載されたアニメーション評論家藤津亮太の記事を取り上げます
主題はシンジとゲンドウの和解は成立するのか、というものです
劇場版をまだ観ていませんので、作品の中でシンジとゲンドウの関係がどう描かれているのか分かりません。が、分からないなりに検討し、心理臨床の場として和解が可能かどうかを思索を試みます

3回目の結末を迎えた『エヴァンゲリオン』 今だからこそ描かれた「描きたいもの」と「描かなくてはならないもの」
「こうなるしかない」かたち
では『シン・エヴァ』の人類補完計画では何が描かれたのか。それはシンジとゲンドウの直接対決である。そもそも『新世紀エヴァンゲリオン』はゲンドウがシンジを一方的にエヴァンゲリオンのパイロットにしたことが全ての始まり。しかしテレビシリーズもその劇場版も、そこを正面から扱うことはなかった。だからシンジとゲンドウの対決は、四半世紀を経て初めて正面から「描かれるべき部分が描かれた」ということができる。
とはいえその内容は決して驚くようなものではない。むしろ「こうなるしかない」と納得できる、とても自然なものだった。例えば、ゲンドウが人類補完計画を進める理由も、これまで描かれた通りだし、シンジとの関係についても、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』でゲンドウが今際の際に語り、ユイに「シンジが怖かったのね」と評された通りだ。
ただ、重要なのは『シン・エヴァ』では、この自分の弱さをゲンドウが、シンジに対して語るところにあると思う。しかも情けないほど感情を露わにして。そこに2人が直接対決した意味がある。そして現実世界で成長したシンジだからこそ、弱さを吐露するゲンドウの姿も受け入れることができた。こうして過去の2つのラストを包含しつつ、登場人物たちの物語に決着をつけて『エヴァンゲリオン』は三度目の結末を迎えたのである。

一般論化するのが妥当であるかはともかく、ゲンドウを仕事にのめり込んで家庭を顧みない父親(そのくせ、愛人を作っていたりする)と見なして考えれば、息子であるシンジが父親に不信感を抱き尊敬もせず、「こんな大人にだけはなりたくない」と思うのは当然でしょう
さて、そんな父と息子の間で和解は成立するのでしょうか?
端的に言って「無理」だと考えます
もちろん、表面上の和解は可能でしょう。シンジが少しばかり大人になり、ゲンドウのずるさや身勝手をある程度許容できるだけの社会性を身につけられたのであれば
しかし、長い歳月をかけてこじれにこじれた親子関係を修復し、和解に持ち込むには時間もかかりますし、父親にも息子にも価値観や人生観の変容が求められます
世の中に断絶した親子がいかに多いかを思い起こせば、和解など奇跡のようなものといえます
ただし、そうではあってもエヴァンゲリオンの物語を完結させるためには、シンジとゲンドウが直接対峙し、そこで何かを語り合う場面が必要だったと推測します

「現在」に縛られながら作られてきた『エヴァンゲリオン』
『シン・エヴァ』は「描きたいもの(スペクタル)」と「描かなくてはならないもの(ドラマ)」が、どちらかがどちらかのためにあるという関係ではなく、融合というよりは、それぞれのまま2つの柱として屹立している作品なのだと思う。そこに最大の特徴がある。その点で世間が思う“映画”とは似て非なる形をしており、唯一といっていい(『:序』『:破』『:Q』とも異なる)作品として出来上がっている。観客が感じた圧倒的な体験は、この2つの太い柱の中で、自らの感性が激しく揺り動かされるところから生まれたものなのだろう。
さて黒沢は件の文章の終盤に、こんなことを書いている。“映画”という表現がなにかを問うてしまうのは、そこに「不変」を映画を成立させるよすがにしようという考えがあるからだ、と黒沢は指摘するのだ。
「つまるところ不変という名の甘美な幻想にあると思う。もし十年先の人がこの作品を見たとしたら、とか、これが仮に七〇年代活劇だったとしたら、とか想定して映画を作ることなどはできはしない。映画製作とはうんざりするほど現在に縛られた、本当は不変とは縁もゆかりもない営みだ。『いかがわしさ』も『出鱈目さ』も全てそこに起因している。ではテレビジョンとどこか違うのだ、と問われれば、私はあえて『違いはない』と答えるだろう。それでいい」
『エヴァンゲリオン』もまた、「現在」に縛られながら、その時と場所に適合した作品のあり方を探り、それぞれ3回の結論を出してきた作品といえるのではないだろうか。そしてそこに、ある種の「いかがわしさ」も「出鱈目さ」もまた生じていた。そして、それは今回の『シン・エヴァ』も例外ではない。
不変を夢見るのではなく、現在に縛られながら生み出されていく様々な作品たち。それは『シン・エヴァ』作中でもいわれた「明日生きていくことだけ考えよう」という、現在と未来を孕んだ言葉と、深いところで響き合っているように思う。

文中にある「現在に縛られながら」との表現を翻案すると、「時代の空気に影響を受けて」という意味合いだろうと考えます
25年前と現在とで、社会状況がどう異なっているのかは、当ブログで取り上げた「エヴァンゲリオン」の論評・論文でそれぞれ触れているところであり、当然ながらそうした影響はあるのでしょう
ただし、あまり過大に「時代の空気に影響を受けている」と決めつけるのはどうか、という気もします
25年前のTVシリーズを観る上で当時の社会情勢を頭に入れておく必要はないのでしょうし、現在公開中の劇場版を観るについても、コロナ蔓延の社会情勢だの閉塞感を頭に置いてスクリーンと向かい合う必要はないはずです
それこそが「映画が時代を超える」ことであり、映画によって「甘美な幻想に浸る」のが可能になるのでは?
つまり、「観る側も作る側も時代に縛られてはいけない」と考えます
そして「甘美な幻想」を提供するという目的のためなら、シンジとゲンドウの和解を描くのもありでしょう
さて、話をシンジとゲンドウの親子に戻すのですが、親子間の葛藤は延々と繰り返されてきた問題であり、基本はそのまま(オイディプス王の物語のように)でしょう
なので、今現在、親子の関係が過去(25年前)と比べて変化したとはいえません
そして碇シンジは設定上14歳から15歳になる年齢であり、シンジが急速に大人びて物分りのよい人物となり、清濁併せ呑む度量を備えるにいたる可能性は皆無です
まだまだ父親に反抗したがる年齢である以上、やはりゲンドウとの和解は実現不可能と結論付けるしかありません

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静岡の中学教頭 山本英仁の鬼畜な犯行

静岡県の中学教頭が少女2人を監禁しわいせつ行為をした事件で、静岡地方裁判所沼津支部は懲役12年の判決を言い渡しています
これで事件は一段落と言いたいところですが、現実には何も解決などしていないのでしょう。元教頭山本英仁被告と被害者との間には示談も成立していないようで、これから示談交渉が始まるのかどうか。山本被告側が示談に応じないのであれば、被害者側は山本被告の雇用主である静岡県を相手取って損害賠償請求の訴えを起こさなければならず、また時間がかかります
デイリー新潮が山本被告に対する判決を含め、記事にしていますので取り上げます

〈陰部に電動マッサージ器を挿入するなどの暴行を加え、その反抗を抑圧して同人と口腔性交し〉――3月15日の判決公判で読み上げられたのは、吐き気を催すような犯行態様だった。
***
およそ教職者とは思えない、獣のごとき犯行に及んだのは、静岡県沼津市にある市立中学で教頭を務めていた山本英仁(53)である。
昨年9月、あらかじめレンタカーに偽造のナンバープレートを取り付け、当時12歳だった中学生の少女を自宅付近で待ち伏せした山本。少女が帰ってくると、「荷物を運ぶのを手伝ってほしい」と嘘を言って車に誘った。そして、隙を見て彼女の手足をロープで縛り、口に粘着テープを貼った山本は、自分が管理する山小屋に彼女を監禁。服を脱がせると、〈陰部を直接指で弄ぶなどの暴行を加え、(中略)強制的に口腔性交し〉(判決文より)、その様子を携帯電話で撮影した。
警察がこの事件の証拠品を調べる中で浮上したのがもう一件の犯行である。こちらの被害者は当時13歳だった少女。2017年8月、「母親の承諾は取ってある」と嘘を言って自分の車に乗せ、車内にて冒頭で触れたようなおぞましい犯行に及んだ。さらにその様子を携帯電話で撮影し、事件のことを話したら「動画をばらまく」と脅したのだ。
山本と彼女は、過去に児童相談所勤務時の担当者として接点があった。また、山小屋に監禁された少女とは、勤務していた中学校の教員として面識があった。そのため、おそらく全く警戒心を抱かずに山本の誘いに応じたであろう彼女たちは、その獣のような本性を目の当たりにした時、どれほどショックを受けただろうか。「動画をばらまく」と脅されていた少女は「死んで償ってほしい」と公判で意見陳述したが、下された判決は懲役12年だった。
妻は学校の「マドンナ」
山本が勤務していた中学校に娘を通わせているという保護者の一人が語る。
「同じ年頃の娘をもつ身としては本当に驚いています。逆に娘の方は冷めたもんで、“ふーん、やばー”とか言っておしまい。そういう変なことをする先生って、雰囲気が独特で分かるものですが、山本先生はそういう感じは全くしなくて、むしろしっかりした先生だなと思っていたので意外です」
(中略)
「山本先生の奥さんは同じ中学の保健体育の先生で、優しくて美人だったから、マドンナじゃないけど、男子生徒の中には憧れていたヤツもいたくらい。当時は山本先生も20代後半くらいで、色黒でスポーティーな感じだった。女子生徒からも人気があったから、今回の事件は本当に信じられません」
山本の自宅近所の住人によると、
「山本さんの家は元々教育者一家。奥さんだけではなく、もう亡くなっているおじいちゃん(山本の父)も教師で、校長先生までやった。この地区でも区長を任されて信頼されていました。おばあちゃん(山本の母)も昔、小学生向けの学習塾をやっていました。山本さん夫妻には子どもが3人いて、上から女、男、男。長女は大学生で、一番下はまだ中学生くらいかな」
自分の子どもと同年代の少女を、歪んだ性欲のはけ口にしていたわけである。
(デイリー新潮の記事から引用)

山本被告の家族は判決をどう受け止めているのでしょうか?
裁判の中で山本被告は、「学校でパワハラやモラハラがあり、自分がストレスを受けていたので、学校や教育委員会に迷惑をかけてやろうと思った」と犯行動機を語り、2人の少女への行為が自分の性欲を満たすためではないとの弁明をしています
が、そのような弁明が通用するはずはなく、裁判長は判決の中で「「性的興奮を得るためではないなどと犯行態様にそぐわない不自然な供述に終始し、真摯な反省が認められない」と叱責しています
山本被告自身は刑務所に服役するとして、残された家族は大変です。数百万円もの損害賠償請求を突きつけられ、困惑しているのでしょう
実は先日、当ブログで取り上げた事件について、当事者からブログの記事削除の要請がきました。事件そのものは性犯罪とは呼べない内容ですが、「事件後もさまざまな制約を受け、非難を浴びているので記事を削除してもらいたい」という主旨の要請です。年に数件、そうした要請が届きます。モラルに反する行動をすればそれだけ世間から叩かれるのであり、信頼を回復するのは難しいわけです。もちろん、当ブログから記事を削除したからといって、世間が事件を忘れてくれたりはしません。削除することを拒むつもりはありませんが、インターネット上から事件に関する記述を消すのが唯一の解決策、などと考えてほしくはありません
話を戻して、山本被告がきちんと事件を向き合い、己の所業を反省する気があるなら、まずは被害者と向き合う誠実に示談を進める必要があります
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わいせつ教師に懲役30年の判決
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「エヴァンゲリオン」 精神分析と思春期理解

この記事を書いている途中、下書きとして保存していたのですが、ログインが切れてしまい再接続したら下書きが保存されておらず、消えていました。なぜ、こんなことが起こるのか、がっかりです
ともあれ、愚痴っていても仕方がないので、もう一度書き直します(この台詞を書くのも2度目です)

岡山県に就実大学というのが存在するのを、この論文を見て初めて知りました。創立は1979年なのだそうで、もう40年を超える歴史を有しているのだとか
さて、今回取り上げる論文は2019年2月の紀要に掲載されたものですから、新しい部類に入ります
ただ、論拠としているのは劇場版アニメーションではなく漫画版の方です。自分は漫画版を未読なので、テレビアニメーションのシリーズや、その後の劇場版などと比較し、どこがどう異なるのか正確には理解していません
が、前置きでダラダラ書くより、まずは論文を読んでいきましょう

漫画『新世紀エヴァンゲリオン』からみる思春期のこころ-情緒的ひきこもり状態を呈する思春期男子の精神分析的一考察ー
(前略)
そこで本論文では、思春期のこころの発達を理解することを目的とし、その手掛かりとして漫画『新世紀エヴァンゲリオン(貞本,1995-2014)』を取り上げたい。さらに、思春期のこころを理解する視点として精神分析を取り上げ、この物語を主人公シンジの夢とみなすことで、対象喪失や強い孤独感によって情緒的ひきこもり状態となった思春期男子の理解を深める。

平たく言えば、シンジという症例を読み解こうとする試みです
シンジが14歳の、思春期まっただ中の少年にありがちな症例と決めつけられるものではありませんし、シンジという症例を読み解いたからといって、中学生から高校生の、扱いづらい少年少女への理解が容易になるというわけでもありません
ただ、読み解くための方法論(当論文の場合はフロイトの精神分析、そしてフロイトの精神分析をさらに発展させたメラニー・クラインの抑うつポジション等の考えをバックボーンにしている)は、役に立つと考えます

(論文8ページ)
4.シンジの物語からみる思春期のこころ
漫画『新世紀エヴァンゲリオン』から思春期のこころを理解するにあたり、この物語をシンジの夢として捉えることができる理由と、精神分析における夢の位置づけ、および解釈の視点について説明する。
物語終盤の章、サード・インパクトによってシンジとレイは融合する。その中で、レイが「もとの世界に戻るのね」とシンジに問い、シンジが葛藤に満ち溢れた世界に留まる覚悟を決めたところで、この章は幕を閉じる。そして、最終章に入ると辺りはすっかり冬景色となり、シンジはアスカやケンスケと出会うがお互い覚えていない。このことから、ネルフで起きた一連の出来事は、今の世界とは全く別のところで起きた出来事であり、シンジの夢である可能性がうかがえる(実際に、アニメ版のエヴァンゲリオンは明らかに夢オチで終わっている。)
Freud(1900)は「夢は無意識への王道である」と記し、夢の内容を解釈することで人の無意識に接近できると考えた。さらに、後に Klein は夢が人の内的世界を描写していることを示唆している。また、精神分析では、人のこころの中にはいくつかのパーソナリティの部分が存在し、それらが複雑に絡み合うことで個人が形成されていると考えられている。例えば、Bion(1967)はパーソナリティを精神病部分と非精神病部分に、Meltzer(1968)は他者との現実的な関りを経験できる部分と自己破壊的態度へと誘う部分に区分し、患者のこころの状態を理解している。したがって、本論文ではこの物語を夢と捉えて内容を理解するだけでなく、この物語に現れる登場人物をシンジのこころのパーソナリティの一部である、との視点を踏まえながら考察する。

ジョン・シュタイナーの「病理的組織化」という概念を自分はよく理解していません。シュタイナーの著作は日本語訳が出版されているのですが、「こころの退避―精神病・神経症・境界例患者の病理的組織化」(岩崎学術出版)は2万5千円もするので手が出ません。しかもレビューによれば、誤訳が多いと指摘されています
物語の進行に伴ってシンジの示すさまざまな表情、反応、言動というものから一つの症例として読むのですが、14歳のシンジはまだ自己同一性を獲得していませんし、心の揺らぎはとても大きいと見なければなりません
矛盾するような言動があったとしても、それはそれでシンジのもの、と見て解釈する必要があります。物語の上でも、あるいはシンジの見ている夢の世界であるとしても、同じです

(論文10ページ)
物語の登場人物をシンジのパーソナリティの一部と考えると、情緒的絆を感じるパーソナリティが動き始めたとき、その関係を破壊しようとするパーソナリティが活動している、と理解できる。これは上述した「病理的組織化(Steiner,1993)」の病理である。また、Rosenfeld(1964)によると,病理的に組織化された状態では、悪い対象が理想化されることがあると考えられている。実際に、シンジはカヲル(使徒)に急接近する時期があり、一方的に心情を吐露したり一時とても頼りにしていたことから、悪い対象(使徒)が理想化されているところも垣間見える。
さらに、Steiner(1993)によると、病理的な組織化を形成している人には、こころの中に退避所があるとされる。そして、その退避所はこころの成長を伴わない不毛な場所と考えられている。物語を振り返ると、シンジは自らのこころが傷つくようなできごとに触れるとすぐに挫折し、叔父家族のもとに帰ろうとしている。シンジにとっての退避所は、叔父家族だったのかもしれない。しかし、叔父家族のところは心理的温かさを感じられるような場所ではなく、こころの成長は生じ得ない。したがって、この視点からも、シンジが病理的な組織化を形成している状態であることが支持される。

思春期に自分の理想と見なせる大人に出会えるかどうか、というのは人生に大きな影響を与えます
シンジにとって父ゲンドウは理想の大人ではなく、加持が一時期は理想ともいえるカッコいい大人でした
そしてカヲルが目の前に現れると、シンジは惹かれていきます。それは友人とか親友とかいうレベルを超え、「理想の自分」を見つけたかのように。そんなカヲルが使徒だったわけで、随分と大胆な設定です。もちろん、カヲルが唐突にネルフ内部に出現し、エヴァンゲリオンのパイロットとして訓練を受ける様にはある種の違和感が伴い、カヲルが使徒ではないかと視聴者にほのめかされるのですが(TVシリーズの話です)
上記の論文では「悪い対象が理想化される」と書かれていますが、これをカヲルに当てはめるのは違うと思うのですが
「悪い対象が理想化される」とは、「ヤクザに男らしさを見てしまう」とか、「暴走族の先輩にあこがれてしまう」ようなケースを言うのでは?

(論文11ページ)
Steiner(2011)によると、病理的な組織化を形成した人が心的退避所から抜け出したとき、圧倒的な劣等感や無力感にさいなまれ、「恥」の気持ちを抱くとされる。実際にシンジは、使徒との戦いやアスカとの比較の中で自分の無力さを知り、強い劣等感を抱いていた。また、アスカと協同して使徒を倒す際、シンジは強い「恥」の感覚を抱くこともあった。
先に述べたように、情緒的ひきこもり状態を呈する思春期の理解において、そのひきこもりが病理的組織化に由来するのか、それともアイデンティティの拡散あるいは混乱に由来するのかを把握することは難しい。Rosenfeld(1964)によると、病理的組織化の背景として自己愛の傷つきが想定されている。さらに、Kohut(1984)は自己愛が傷つく一因として母子関係における外傷的な共感不全を挙げている。シンジの養育環境を振り返ると、彼は幼いころに母親を亡くし、その後、叔父家族のもとに預けられていることから、自己愛が傷つきやすい環境であった可能性がある。したがって、シンジの情緒的ひきこもり状態は、病理的組織化に由来するのかもしれない。

シュタイナーの病理的組織化を理解する上では次の記事が参考になります。東京オリンピックや戦前の大日本帝国を例に挙げて説明しています
自分もこの記事を書いている途中に読んで、腑に落ちました

今のうちに言っておきたい、東京五輪への「大きな違和感」

シンジのひきこもり状態ですが、これを自分は上記のようなアイデンティティの混乱によるものと解釈してたように思います。それを病理的組織化によるもの、とする解釈は新発見です。この論文を取り上げた意義はそこのあるといえます

(論文11ページ)
4-3.心理療法への示唆
以上のことから、漫画『新世紀エヴァンゲリオン』は、情緒的な引きこもり状態、すなわち病理的な組織化を形成している思春期男子が、自身の心的退避所から抜け出し、他者と情緒的に接触することや他者に依存することの難しさを感じながら、先送りしていた心理的課題であるエディプス・コンプレックスに向き合い、思春期の課題とされるアイデンティティの獲得に取り組む様を描いた物語といえる。
(中略)
以上より、情緒的ひきこもり状態を呈する思春期の心理療法において、心理臨床家はまず彼らの親子関係を精査し、次いで先送りしている心理的課題を検討しながら多角的なアセスメントを実施したうえで、思春期の発達課題「アイデンティティの獲得 対 アイデンティティの混乱・拡散」に共に向き合う必要がある。このような取り組みは、寄る辺ない不安を抱える彼らの支えとなり、成人期に向かう新たな一歩、すなわち彼らの「新世紀」への旅立ちを後押しすることとなるだろう。

「新世紀」への旅立ちと書いていますが、思春期の混乱を抜け出すことが輝かしい未来につながるというものではありません。思春期特有の万能感を断念し、自分が何者でもないと認め(ヒーローにはなれないと認め)、平々凡々たる人生を受け入れることでもあります
3度の書き直しはさすがにきついので、ここで終わりとします

(関連記事)
エヴァンゲリオン 少年は神話になったのか?
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マスク拒否男 エヴァに乗りそこねたシンジ君
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渡辺直美をブタに 組織委員会が文春にブチ切れ

東京五輪・パラリンピックの開会式や閉会式の演出を巡る不明朗な決定を暴露する記事を掲載した週刊文春に、組織委員会がブチ切れ、「雑誌を回収しろ」とか「文春オンラインの記事を削除しろ」と要求しているのだとか
佐々木宏によるバカな演出の問題もそうですが、組織委員会として何も明らかにせず、すべては「機密事項」であるからと闇に葬る態度は大いに問題でしょう。オリンピックもパラリンピックも国民あっての行事であり、組織委員会による組織委員会のための行事ではありません。何を勘違いしているのか、と言いたくなります。この場合の組織委員会の意思表明は、武藤敏郎事務局長の意向と解釈して間違いないでしょう


東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、3月31日の文春オンライン、1日発売の週刊文春が五輪開閉会式の演出内容を明らかにした記事を巡り、「極めて遺憾」とし、発行元の文芸春秋に対して書面で厳重抗議したと発表。内部資料を掲載して販売することは著作権の侵害にあたるとして掲載誌回収などを求めた。
「文春」では、開閉会式演出の責任者を一時務めた振付師のMIKIKO氏らが国際オリンピック委員会(IOC)にプレゼンした280ページに及ぶ内部資料(昨年4月6日付)を入手したとして、資料に記載された演出内容に言及し、また、一部の画像も掲載した。
組織委は、掲載内容について「極めて機密性の高い組織委員会の秘密情報で世界中の多くの方に開会式の当日に楽しんでご覧いただくもの」と事前の公表で演出の価値が大きく毀損(きそん)され、報道が業務を妨害していると指摘。「この内部資料の一部の画像を本件記事に掲載して販売すること及びオンラインに掲載することは、著作権を侵害するものです。同社に対しては、当該の掲載誌の回収、オンライン記事の全面削除、及び、資料を直ちに廃棄し、今後その内容を一切公表しないことを求めています」と“全面戦争”の姿勢を示した。
内部資料流出も深刻に受け止め「営業秘密を不正に開示する者には、不正競争防止法違反の罪及び業務妨害罪が成立しうる」と、警察とも相談の上、守秘義務違反を含めた徹底的な内部調査に着手。開閉会式の業務受託会社である電通に対しても、同様の調査と報告を要請すると同時に、演出内容を知りうる全ての関係者に守秘義務の順守徹底を求めるとした。
開閉会式を巡っては3月に、総合統括だった佐々木宏氏の不適切な演出プランが文春の報道で表面化し、結局辞任。MIKIKO氏が責任者を辞任に至る経緯なども、同誌が報じていた。
(スポーツ報知の記事から引用)


演出の変更を巡る不明朗な決定より、「関係者間のやりとりや資料が部外に漏れたことの方が問題だ」という感覚に唖然とします
大勢の人が関わっている以上、完全に情報を遮断し、外部に漏れないようにするなど不可能です。それに外部に漏れて困るような機密事項があるのか、と言いたくなります。それこそ、不都合な事実だけでしょう
記事では、「営業秘密を不正に開示する者には、不正競争防止法違反の罪及び業務妨害罪が成立しうる」などと書いていますが、これも不可解な言い分です。オリンピックの開会式は「営業上の秘密」なのでしょうか?
組織委員会はオリンピックを金儲けの場として、いかの儲けるかに執心していでしょうか?
すでの週刊文春は発売済であり、多くの読者が記事を読んでいます。文春オンラインとて同じであり、これを非公開にして、今後一切公表するな、などと要求する組織委員会の態度に何様のつもりか、と思うばかりです
組織委員会の演出問題を巡る決定のプロセス(誰が最初の演出案を白紙撤回し、別の演出案に差し替える決定を行ったのか。その決定がMIKIKO氏に事後通知されたのはなぜか?)を明らかにしないまま、情報を文春に売った犯人探しに躍起になっている風を装っているのですから、頭は大丈夫かと心配したくなりほどです
もちろん、情報の出どころがMIKIKO氏だとわかっているはいるものの、彼女を犯人として告発すれば「藪をつついて蛇を出す」結果となり、さらなる不都合な事実が暴露されかねないので放置しているわけです

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