テーマ:アニメーション

「ナウシカとニヒリズム」を考える

重田園江は明治大学経済学部教授で専門は現代思想です。学習院大学の入学試験に重田園江の著作「隔たりと政治」の中の「ナウシカとニヒリズム」が出題文として取り上げられ、話題になったのを記憶している方もおられると思います原文は引用できませんので、そのダイジェストを紹介し、考える材料にしますダイジェストは斎藤隆氏のサイトに掲載されたものを利用させ…
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ナウシカに学ぶ女性リーダーシップ論

ビジネス本、自己啓発書のジャンルに「リーダーシップ論」というものがあります。ビジネス本や自己啓発書が大嫌いな自分はそれらを手にして読むことはありませんリーダーシップなど所詮は幻想に過ぎない、と思うからです。もちろん、歴史上には稀有な指導者がいて、国家の危機や企業の危機を救った偉人もいるわけですが、その偉人の言動をそっくり真似たからといっ…
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中国アニメ 人材育成が困難

インターネットでニュースを見ていると、相変わらず「中国のアニメは日本を超えた」などという根拠希薄な記事を見かけます。ニュースメディアがそうした記事を配信している場合もあれば、個人のブログで発信している場合もありますその日本を超えた、と称する中国のアニメ作品を当ブログでは紹介もしてきましたが、中国国内では興行収入の記録を塗り替えるヒット作…
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「涼宮ハルヒの憂鬱」批評を巡って

「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズの小説やアニメーションについて、何かまとまったものを書いておきたいとは思ったものの、放置して数年が経過しています。殺人事件やいじめ問題の話題は脇に置いて、今回は「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズを取り上げます原作小説に絞って語るべきか、京都アニメーションの優れた作画と演出によるアニメーションを語るべきかは悩むところ…
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「ナウシカ研究序説」を読む

なおもしつこく漫画版「風の谷のナウシカ」について言及します今回はインターネット上で公開されている「ナウシカ研究序説」を引用します公開されて10年以上は経っているのでしょうか?それだけにこの「ナウシカ研究序説」は他の論考にも引用されたり、批判されたりしてきました引用するのは7章構成の最後の部分です ナウシカ研究序説(7) おわりにhtt…
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ナウシカの辿り着いた場所 漫画版エンディング

繰り返し宮崎駿による漫画版「風の谷のナウシカ」に言及しています何かの結論に辿り着くというのは、それ以外の解釈の可能性を否定する行為ですつまり、「風の谷のナウシカ」はかくかくしかじかの物語であり、宮崎駿は○○について△△と語っているのだ、と断じたのならば、それ以外の解釈はありえないと言っているのと同じですたった1つの結論のため、いくつもの…
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韓国アニメ「ゴッド・オブ・ハイスクール」は成功するか?

格闘技に取り組む高校生を主人公に青春群像を描いた韓国の漫画がアニメ化され、世界数カ国で公開されるようですいつものように韓国メディアは、ウェッブでの漫画閲覧が38億ビューを超えている、と絶大な人気を有していると強調し、煽っています無料で公開されているウェッブ漫画がどれだけアクセスを集めても、それは無料で読めるからであって、本当の人気を反映…
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「君の名は。」は「セカイ系の完成モデル」

週刊女性の2016年10月4日号に掲載された新海誠監督作品「君の名は。」についてのレビューを取り上げます映画パーソナリティであるコトブキツカサ(漢字で表記すると寿司)が「君の名は。」をセカイ系の完成モデルだと激賞しており、それを考えたいと思ったからです以下、週刊女性の記事から引用します 『君の名は。』の勢いが止まらない!「ポスト・…
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「風の谷のナウシカ」の神話学を考える

2020年の宇都宮大学国際学部研究論集に収録されている大野斉子(ときこ)准教授の論文を引用します公開された年からも分かるように、最新の論考です論文にも明記されているのですが、論じる対象は漫画版「ナウシカ」の方であり、劇場版「ナウシカ」との比較は行わないと書かれています12ページからなる長文なので、一部のみ引用します。全文を読みたい方はタ…
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構造主義の立場で「風に谷のナウシカ」を語る その2

長い論考の一部分だけを切り取り、ああだこうだと私見をぶつけるのが適切な方法であるかは分からないのですが、他にこれという方法も思いつきませんので、同じスタイルで継続しますさて、西原明史の論文は「ナウシカ」から「ラピュタ」へと言及していきます「ラピュタ」の物語がエディプスの神話をなぞるような展開であるのは、あらためて言及するまでもありません…
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構造主義の立場で「風に谷のナウシカ」を語る その1

今回は安田女子大紀要(2010年)に掲載された西原明史准教授による論文を引用し、2回に分けて書く予定です安田女子大学という存在をこの論文を目にするまで知りませんでした。広島にある女子大なのだとか宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の漫画版について、いつか取り上げたいと思いつつ放置してきました。引用する論文「.宮崎駿と『構造』の力― 新疆の民族間…
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日本アニメの「雨の表現」に驚く韓国

カイカイ反応通信さんのサイトからの引用になります韓国のインターネット掲示板に、日本アニメにおける雨の表現に感嘆し、韓国アニメには真似のできない表現だという書き込みについて、取り上げられています単なる背景描写にとどまらなず、雨を物語の一部分として取り込み、語らしめるという奥深い表現なのですが、雨を巧みに利用し表現するアニメーション作品は中…
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中国のBLアニメ「魔道祖師」 日本上陸

中国で大ヒットしたBL漫画がアニメ化され、日本でも公開されると報じられています前宣伝に力を入れるのはともかく、日本でヒットするかどうかは蓋を開けるまで分かりませんすでに腐女子界隈では話題で盛り上がっているようです。ただ、それだけで大ヒット確実とは表現できないのであり、男性視聴者をいかに惹きつけられる内容になっているかが問われます …
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韓国アニメ「赤い靴と7人のドワーフ」

一部のメディアを見るとドイツ映画のカテゴリーに分類されるのですが、当然ながら韓国では国産の劇場版アニメーション映画扱いになっている「赤い靴と7人のドワーフ」を取り上げます。2019年に公開された作品はタイトルから連想できるように「白雪姫と7人のこびと」を素材にしたファンタジーです最初はディズニーかピクサーのアニメーションかと思ったのです…
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北朝鮮収容所の絶望 アニメ「TRUE NORTH」

北朝鮮国内には政治犯や刑法犯、その他の人々を拘束し、強制労働させる収容所がいくつもあると言われます。刑法犯と書きましたが、中には北朝鮮の異常な社会制度(密告の奨励)によって罪人にされてしまった人も含まれます当然、公正で公平な裁判を受ける機会などなく、告発されたらそのまま罪人扱いされてしまう社会ですから、罪なき人が収容所で虐待され、死に至…
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アニメ「HELLO WORLD」 中国公開への期待

日本では劇場版アニメが毎年20本以上、公開されています。ただし、ヒットしたと言えるほど興行収入を残せる作品は年に数本です2019年9月に日本で公開された「HELLO WORLD」も興行収入は6億円ほどと、およそヒットした範疇には入らない結果でした自分も作品タイトルや公開を伝えるメディアの報道は目を通したものの、特に気にかけることもなく、…
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日本アニメのソフトパワーを考える

2013年から2016年頃にかけて、日本の漫画やアニメはソフトパワーとして有効、有用であるといった議論が存在した記憶があります。が、最近はソフトパワー云々という話が聞かれなくなりました。世の中には流行り廃りがあって、かつてのようにソフトパワーを重視する風潮が退くとともに、軍事力のようなハードパワーが前面に出てきているからなのでしょうか?…
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なぜエヴァンゲリオンは若者の心をとらえるのか?

しばらく放置していた、セカイ系アニメを考えるシリーズです。今回も追手門大学心理学部の溝部宏二教授の論考を参照させてもらいます。長文なので全文は以下のアドレスからダウンロードし、読んでいいただければ幸いです渡部教授の論考はいろいろと盛り沢山ではありますが、ここは記事のタイトルにも掲げたように、「なぜエヴァンゲリオンは若者の心をとらえるのか…
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アニメ「神之塔」の評価は

韓国アニメの傑作として日本で放映された「神之塔」に対し、前評判ほどの出来であるかどうか、評価が別れています自分としては作画自体はまあまあだったものの、内容としては今ひとつな感しかありません。3話まで見て投げました。ブログで取り上げるため続きを見たのですが、やはり楽しめませんでした作品を推す人は、「このシリーズは10年間続いてるって知って…
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斎藤環著「戦闘美少女の精神分析」を語る

ちくま文庫から出ていた斎藤環著の「戦闘美少女の精神分析」を読んだのは2006年であり、当ブログを始める前ですブログで取り上げたつもりでいたため、これまで言及しないままだったと2020年5月になって気がつきました当時としては手軽に入手できるサブカル評論として話題になっていたと思います。元々は太田出版から2000年に単行本として出たもので、…
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中国アニメ「羅小黒戦記」 ジブリの向こう側へ

アニ録ブログさんの記事で取り上げられた中国の劇場版アニメ「羅小黒戦記」について言及しますこの作品はアニ録ブログさんの解説によると、2011年からフラッシュアニメとしてインターネット上で公開され、徐々に人気を高めて劇場版の制作に至ったそうです。中国での興行収入は48億円となっています。日本でも2019年に公開されたましたが、興行収入は不明…
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セカイ系 「天気の子」からサリンジャー

セカイ系を考えるシリーズを断続的に書いています。ただ、何らかの結論に辿り着こうという目的意識はなく、セカイ系についてあれやこれや考えようという趣旨でやっています今回は河野真太郎専修大学教授の書いた論考をベースにします河野教授は「セカイ系の2つの問題」と、とっかかりを最初から絞って提起しており、これはとても掴みやすいと言えます 『天…
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宮崎アニメを批判する福岡教育連盟

検索すると、大して重要でもないサイトが上位にくることがままあります。代金を支払って検索サイトで上位にヒットするよう手配りするのは、商売人として当然です。が、そうではないサイトが上位にあったりして不可解な思いを抱く場合もあります宮崎駿関連で検索すると、なぜか福岡教育連盟による「私たちの主張:批判されない宮崎アニメ」という御意見が上位に出て…
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コロナ禍とセカイ系アニメ

セカイ系のアニメ作品等について考えるシリーズを続けています。特に何か結論を導き出したいのでもなく、気づいたことや思い当たったことを書いているだけですが、よろしければ一読願います今回は中尾健二静岡大学情報学部教授の論考「セカイ系の世界経験をめぐって」を読み、思うところを述べます元記事のPDFファイルをブログに貼れませんので、引用はなしです…
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中国アニメ 壁を乗り越えるには何が必要か?

日本と中国のアニメを比較し、どちらが優れているか劣っているかを述べる記事というのが中国メディアによって度々出されます。当ブログでも何度か取り上げているところですが、あまりに視野が狭く、枝葉末節だけを捉えている感が否めません根本的な問題は中国政府(共産党)による介入であり、思想的な縛りにあるのは分かっていても、それを正面切って批判できない…
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高畑勲監督を追悼する中国メディア

宮崎駿監督についてあれこれ書いてきましたが、高畑勲監督についてはほぼ取り上げてきませんでした。特に他意はありません。しかし、「火垂るの墓」があまりにインパクトがあり、他の作品(「ホーホケキョ となりの山田くん」など)を取り上げる気にならなかったのが本音です少し時間が経ってしまいましたが、中国メディアの追悼記事を引用します 日本の巨…
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エヴァンゲリオン 14歳のカルテ(2)

前回に続き、2011年の「追手門学院大学 地域支援心理研究センター紀要 第8号」に掲載された溝部宏二教授の論文「新世紀エヴァンゲリオンにみる思春期課題と精神障害~14歳のカルテ~」を取り上げます後半は思春期とA.T.フィールドについての考察になっていますので、引用しつつあれこれ思うところを述べます 新世紀エヴァンゲリオンにみる思春…
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エヴァンゲリオン 14歳のカルテ

セカイ系アニメや「新世紀エヴァンゲリオン」についての論考をあれこれ捜し、読んでいます。が、ブログで取り上げるのに適当な素材がなかなか見当たらず、困っているところです中国には1200校以上もの大学があり、その7割近くに漫画やアニメに関する学部・学科が設置されていると伝え聞くのですが、漫画やアニメに関する研究がどこまで行われているのかは不明…
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セカイ系アニメ 戦闘少女とダメ男(2)

前回に続いて京都大学大学院人間・環境研究科の高橋幸准教授の「ジェンダーから見るセカイ系:戦闘少女の登場と少年の受動性」と題する論考を読みつつ、思うところを述べます。自分自身よく咀嚼できていないため、結論めいたものはなく、覚書程度の内容です。よろしければ一読願います。前回と同様、論考からの引用は黒字で、自分のコメントは赤字で表示しています…
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セカイ系アニメ 戦闘少女とダメ男

「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジをダメ男と定義すると、世の「エヴァ」ファンを敵に回すのかもしれませんしかし、綾波レイや惣流・アスカ・ラングレーといった戦闘少女と、葛城ミサトのような「できる女」を前にすれば、碇シンジは根暗でダメな少年と位置付けられるのであり、「それでも頑張っている14歳」となるでしょうさて、今回は京都大学大学院人間・…
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