村上春樹「納屋を焼く」と映画「バーニング」 村上春樹作品を取り上げた研究者の論文を引用し、好き勝手なことを書いているシリーズです今回は例の、「納屋を焼く」をイ・チャンドン監督が映画化した「バーニング」に言及します。映画「バーニング」を取り上げるのは今回で2度目になります。映画そのものについては前回、思うところを述べたとおりであり、見解は変わりません。肯定的な評価はできなかったのが… トラックバック:0 コメント:0 2021年02月22日 続きを読むread more
黒澤明記念館はどうなってしまったのか? 今から10年前、「佐賀県伊万里市に映画監督黒澤明の記念館を作るという話が破綻した」との報道がありました日本を代表する映画監督の1人である黒澤明ですが、記念館は実現しないまま今に至っています。ただ、記念館実現の障害となったのは黒澤明監督の息子で黒澤明文化振興財団の理事長だった黒澤久雄が寄付金を私的に流用してしまったためであり、親の顔に泥を… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月22日 続きを読むread more
映画「十二単を着た悪魔」公開 10月29日にひき逃げなどの容疑で警視庁に逮捕さた俳優、伊藤健太郎が主演を務める映画「十二単衣を着た悪魔」(黒木瞳監督)の公開が決まったと報じられています。主演を務めた俳優が逮捕されたのですから、公開を見送るとの選択肢もあったわけですが、本作は公開すると配給元が公言していますその選択をとやかく言うつもりはありません。非公開となった場合、… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月09日 続きを読むread more
「鬼滅の刃」実写化という無謀 劇場版アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」が大ヒットしていると報じられています。が、ほとんどのメディアは興行収入の伸び、実績が桁違いであると報じるばかりであり、作品の中身に触れようとはしませんつまり、その程度の扱いであり、その程度の見識しか持ち合わせていないと判斷するしかないのでしょう(残念ながら)せっかく取り上げるのなら、作品の見どころなり… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月26日 続きを読むread more
ディズニー映画「ムーラン」の評判は あのドナルド・トランプ大統領をして、アメリカの映画業界が中国と結びつきを強めているのはけしからん、と批判するほど、昨今のハリウッドは中国べったりです中国は国内産映画を振興するため、外国映画の上映本数を厳しく制限しています。ただし、中国資本が資金を出したアメリカ映画は例外扱いされ、中国国内で大々的に上映できるとあって、ハリウッドの映画会社… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月05日 続きを読むread more
震災映画のモデル男性 強姦容疑で逮捕 東日本大震災のとき、岩手県釜石市の遺体安置所でボランティアとして活動し、後に映画のモデルにもなった老人が強姦容疑で逮捕されています本人は犯行を否認していると報じられており、今後、起訴されるかもしれません(犯行を認め、被害者との間で示談が成立すれば被害届の取り下げもあり得るわけですが) 岩手県警は14日、同県釜石市中妻町、会社員千葉… トラックバック:0 コメント:0 2020年07月17日 続きを読むread more
女優前田敦子を激賞する記事 Newsポストセブンのサイトでたまたま見つけた芸能ニュースが、女優前田敦子を不自然なまでに激賞する記事でした。前田敦子はAKB48の「絶対的エース」と形容され(実に不思議なネーミングです)、多大な人気を誇ったとされますが、女優転身後、大活躍しているとは言い難い状態でしょう。なのになぜ、そうまでして前田敦子を持ち上げる記事を掲載するのか疑… トラックバック:0 コメント:0 2020年07月03日 続きを読むread more
天才児を取り巻く人たち 映画「ギフテッド」 YouTubeにアクセスしたら目についたのが、2017年のアメリカ映画「ギフテッド」です。自殺した女性天才数学者の遺児と、それを育てる中年男の物語、と表現すると内容を誤解されてしまうのかもしれません遺児であるメアリー・アドラー(7歳)は叔父のフランク、片目の猫フレッドとフロリダで暮らしていたのですが、彼女には数学の特別な才能があって、祖… トラックバック:0 コメント:0 2020年04月15日 続きを読むread more
宮崎アニメをあやしく語る町山智浩 宮崎駿をしばしば取り上げています。個人的に関心があるためで、別段、崇拝しているわけではありません尊敬も崇拝もできない理由は、過去にも当ブログで述べたように「もののけ姫」にしろ、「ハウルの動く城」、「千と千尋の神隠し」にしろ、シナリオが破綻しており、明らかに辻褄の合わない展開になっているからですこれは宮崎駿がスタジオジブリで専制君主のごと… トラックバック:0 コメント:0 2020年03月14日 続きを読むread more
アカデミー賞「パラサイト」の一方で日本映画没落? サーチナの配信記事が、「韓国映画『パラサイト』がアカデミー賞に輝く一方、日本映画は没落している」と書いています。元ネタは中国メディアなのですが、その質の低さには呆れますもちろん、ここ最近の日本映画が漫画やアニメの実写化ばかりで、まったく覇気が感じられないのは誰もが認めるところでしょう 2020年のアカデミー賞で、韓国映画「パラサイ… トラックバック:0 コメント:0 2020年02月21日 続きを読むread more
映画「ドリーミング村上春樹」 デンマーク人の翻訳家メッテ・ホルムは村上春樹の作品を始め、日本の文学作品をデンマーク語に翻訳して紹介してきた人物です現在は群馬県に住んでおり、日本の小説を訳すには日本の文化に直接触れるべきだとの考えを実践しているのだとかそのためゲームセンターに足を運んでピンボールをプレーしたり、キャバクラへ行っておねえさんたちの仕事ぶりに接したるするな… トラックバック:0 コメント:0 2019年12月27日 続きを読むread more
村上春樹「蛍・納屋を焼く」を韓国で映画化 その感想 村上春樹の短編小説「蛍・納屋を焼く」を韓国のイ・チャンドン監督が映画化する、との報道を目にしたのはいつだったのか自分の好きな小説である「蛍・納屋を焼く」は、誰がメガフォンを取ろうと実写映画で表現しきれるものではない、と思いましたので作品が公開されたとしても見るつもりはありませんでしたが、たまたま映画の批評を読んでしまったので、有料動画配… トラックバック:0 コメント:0 2019年10月14日 続きを読むread more
東京五輪公式映画 河瀨直美監督起用 オリンピックが開催されるごとに「公式映画」が作成される慣行があり、東京オリンピックでは河瀨直美監督の起用が決まった、と報じられています現状、「公式映画」には是枝裕和監督か、河瀨直美監督のどちらかが起用されるだろうと考えていただけに、想定内の結果です(大穴としては実写記録映画という従来に様式を打破する試みとして、さらに日本らしさを示す狙い… トラックバック:0 コメント:0 2018年10月23日 続きを読むread more
実写版「BLEACH」大コケ 人気漫画、アニメを実写化してコケるという伝統芸を繰り返し見せられると、「学習能力がないのか」と言いたくなります邦画として記録的な制作費を投じた、と宣伝された佐藤信介監督の実写版「BLEACH」も興行成績は振るわず、公開2週目にしてベストテンランキングから外れていますせっかく全国328スクリーンで公開に踏み切ったものの、2週間で圏外とは…… トラックバック:0 コメント:0 2018年08月11日 続きを読むread more
実写版「鋼の錬金術師」大コケ コミック、アニメで人気を博した「鋼の錬金術師」がHey! Say! JUMPの山田涼介主演で実写映画化されたのは昨年の話ですあらためてその興行結果など、言及しておきましょう邦画としては最大規模となる全国411スクリーンで興行を展開し、特典としてコミック「鋼の錬金術師 0巻」が付くという特典も用意したものの、最終興行結果は11億円にとどま… トラックバック:0 コメント:0 2018年07月23日 続きを読むread more
是枝監督のパルムドール受賞を羨む中国 第71回のカンヌ映画祭で、是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞であるパルムドールを受賞しました。日本映画としては久しぶりのパルムドールですレコードチャイナが、「なぜ日本映画は頻繁にパルムドールを受賞できるのか」と題する中国のローカルメディアの記事を紹介していますので、取り上げます過去にも紹介したように、中国メディアによる日本アニメの批評… トラックバック:0 コメント:0 2018年05月23日 続きを読むread more
「韓流は終わっていない」と必死なコラム 韓流を目の敵にするつもりはありませんが、必死になって韓流ブームが復活しただの、まだブームは終焉していないだのと煽るような記事を見ると、ついつい突っ込みたくなります韓流のドラマ、K-POPに一定のファンがいるのは否定しませんしかし、「日本の女子高生に圧倒的な人気」があるなどと宣伝するK-POPグループの存在自体疑問ですし、どこが人気なのか… トラックバック:0 コメント:0 2017年12月17日 続きを読むread more
文化強国目指す中国 実態はコンテンツの墓場 少し古くなった情報ですが、東洋経済オンラインの「中国は文化コンテンツの墓場だ」とする記事を紹介します先の中国共産党総書記だった胡錦涛は、「漫画、本、アニメ、音楽など、娯楽や芸術を提供する産業を育成して文化強国を目指す」と宣言していましたしかし、実態は真逆で検閲を強化し、海外の文化コンテンツの輸入を制限する一方で海賊版の横行に対する有効な… トラックバック:0 コメント:0 2017年12月03日 続きを読むread more
芥川賞「火花」が映画化もコケる 又吉直樹の芥川賞受賞作「火花」は累計発行部数が210万部を超え、社会現象とまではいかないものの、出版業界に多大なインパクトを与えましたそして映画化が決まり公開されたものの、話題作らしからぬ低調ぶりで逆に話題になっていますまずは映画化への懸念を示した2015年8月の記事を紹介します 「芥川賞受賞以前、『文学界』に掲載された段階から映… トラックバック:0 コメント:0 2017年11月27日 続きを読むread more
ジャッキー・チェン主演映画 日本で話題にならず 話題にならないネタを話題として取り上げる…倒錯した取り組みですジャッキー・チェンが主演した映画「レイルロード・タイガー(中国名:鉄道飛虎)」のDVDが発売になるとかで、これを芸能人がよいしょする記事がいくつかメディアで取り上げられています売り込みのためのアピールなのでしょう「レイルロード・タイガー」は今年6月から日本でも公開されたようで… トラックバック:0 コメント:0 2017年10月02日 続きを読むread more
実写版「ジョジョの奇妙な冒険」大コケ 人気漫画やアニメの実写化はその都度話題にはなりますが、興行成績がパッとしない結果に終わるのもしばしばですそれでも映画関係者にすれば原作の人気、知名度にあやかりヒットする可能性にすがりつくしかないのかもしれません木村拓哉主演で実写化された「無限の住人」がコケたばかりですが、今度は「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」が期待外れの… トラックバック:0 コメント:0 2017年09月23日 続きを読むread more
もう一度映画「小さな恋のメロディ」を考える 日本だけ大ヒットし、他の国では評価が低かった映画として「小さな恋のメロディ」を以前、取り上げましたなぜ日本だけヒットしたかについて、あらためて考えてみますいや、むしろ英国で酷評された背景について考えた方が、日英のギャップを浮き立たせる結果につながるのかもしれませんこの映画の熱烈なファンの方のブログを読むと、日英のギャップがおおまかながら… トラックバック:0 コメント:0 2017年08月09日 続きを読むread more
韓国映画「軍艦島」の評判 以前にも紹介した韓国映画「軍艦島」が公開され、韓国では大ヒット状態だと報じられています史実を彼らが都合よく書き換えておきながら、「歴史の真実」だと強弁するいつもの手口なのですが、それを熱狂的に歓迎し、同調し、感情移入するのが韓国人です結果として軍艦島(端島炭鉱)を、映画のように朝鮮人を虐殺するための強制収容所だった、と決めつける人が増え… トラックバック:0 コメント:0 2017年08月06日 続きを読むread more
反日映画「軍艦島」公開 世界遺産への登録に絡み、日韓で政治問題化した「軍艦島」ですが、このほど韓国人監督により歴史をねつ造した反日宣伝映画が公開されます軍艦島を強制収容所のように描き、そこで虐待される朝鮮人を描いた作品なのです。創作と言うよりもねつ造と表現した方が適切でしょうリュ・スンワン監督と日本人記者のやり取りをレコードチャイナが記事にしていますので取り上… トラックバック:0 コメント:0 2017年06月16日 続きを読むread more
キムタク主演映画「無限の住人」は大コケではないと主張するメディア 今年6月に入り、トータルのアクセス数が800万を超えました。特に宣伝もしていない個人の拙いブログを読んでくださる方がこれだけいたのだな、と驚くとともにあらためて感謝申し上げますさて、今回は木村拓哉主演映画「無限の住人」を「大コケではない」と主張するインターネットメディア「THE PAGE」の記事を取り上げます興行収入ランキングのトップテ… トラックバック:0 コメント:0 2017年06月12日 続きを読むread more
映画「たたら侍」 橋爪遼逮捕で打ち切り、大コケ 先に覚醒剤所持で逮捕された俳優橋爪遼容疑者の出演映画、「たたら侍」の上映打ち切りが決定した、と報じられています製作費は10億円と言われるものの、上映結果は悲惨なもので週末興行成績では5月20日、21日のランキングで10位に入ったのが最高であり、以降2週は上映が継続しているもののランキング外です全国281スクリーンで公開、と謳われてはいま… トラックバック:0 コメント:0 2017年06月06日 続きを読むread more
キムタク主演映画「無限の住人」大コケ SMAP解散騒動以来、人気凋落の木村拓哉が主演する映画「無限の住人」は全国331スクリーンで公開されたものの、映画の興収ランキングでは低迷したままであり、最終的に10億円にも届かないものと思われます初週は以下のように報じられていました 木村拓哉主演、三池崇史監督で沙村広明原作の人気時代劇コミックを実写映画化した「無限の住人」は6位… トラックバック:0 コメント:0 2017年05月16日 続きを読むread more
日本だけ大ヒット 映画「小さな恋のメロディ」 たまたま有線放送で耳にしたのがThe Bee Geesの「First of May (邦題)若葉のころ」で、映画「小さな恋のメロディ」を思い出しましたので、取り上げます1971年に日本で公開された映画は大ヒットし、特に主演のマーク・レスターとトレイシー・ハイドは一躍、アイドルとして注目されるようになりました例えていうなら、「ハリー・ポッ… トラックバック:0 コメント:0 2017年05月01日 続きを読むread more
広瀬すず 映画「チアダン」は興収11億と低迷 盛んに宣伝されていた広瀬すず主演映画「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」は興行収入11億円という結果ですあれだけ宣伝してこの結果では、関係者はさぞ苦い顔をしているに違いありません。春休みの興行で、中高生を中心に20億円くらいを目標にしていたのではないでしょうか?女子高生が部活で頑張り、栄冠を手にするというス… トラックバック:0 コメント:0 2017年04月19日 続きを読むread more
映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」大コケで1億ドル損失? 実写化した「ゴースト・イン・ザ・シェル(攻殻機動隊)」がアメリカで公開されたものの、興行成績が振るわず大コケするとの予測記事が出ています元々実写化は無理、と思っていただけに意外な気はしません出演キャストへの批判、特に主役である草薙素子役にスカーレット・ヨハンソンを起用したのは失敗だとするが映画公開前から飛び交っていました火消しのためか、… トラックバック:0 コメント:0 2017年04月08日 続きを読むread more