熊谷6人殺害事件を考える6 死刑判決を破棄して無期懲役に

これまでにも取り上げているように、一審の裁判員裁判で死刑判決が下されても二審の高等裁判所で死刑判決が破棄される事案が目につきます
司法制度改革の目玉として裁判員制度を導入しておきながら、裁判官がその制度を否定するような判断を繰り返しているわけです。これでは裁判員制度などただのお飾り扱いでしょう
熊谷市でペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)が民家に押し入り、6人を殺害した事件では、さいたま地裁で死刑判決が下されたものの、東京高裁はこれを破棄し、無期懲役の判決を言い渡しています


埼玉県熊谷市で平成27年、小学生2人を含む6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)の控訴審判決公判が5日、東京高裁で開かれた。大熊一之裁判長は、死刑とした1審さいたま地裁の裁判員裁判判決を破棄、無期懲役を言い渡した。
大熊裁判長は、訴訟能力を保持していたとする一方、事件当時は統合失調症の影響で妄想があったと述べた。
ナカダ被告は開廷前、何らかの言葉を発し続けていたが、開廷するとうつむいて判決を聞いていた。
争点は責任能力の有無や程度。1審判決は妄想の影響は限定的とし、完全責任能力を認定。弁護側が控訴していた。
控訴審で弁護側は「心神喪失状態だった」として改めて無罪を主張。弁護側の依頼で精神鑑定をした医師が出廷し「被告は事件当時(妄想によって)何かからの脅威を感じていた」と証言していた。
1審判決によると、27年9月14~16日、熊谷市の住宅3軒に侵入し、男女計6人を刃物で襲って殺害した。
★★★★★★★★★★★★
東京工業大の影山任佐(じんすけ)名誉教授(犯罪精神病理学)は「市民感情からすれば1審は当然の判断かもしれないが、精神科医や法律の専門家から見れば、完全責任能力があったというのはあり得ない判断」とみる。罪に見合う刑を求める「責任主義」と過去判例との刑の公平性を考えれば、心神耗弱を理由にした減軽はやむを得ないとの立場だ。
これに対し、常磐大の諸沢英道元学長(刑事法)は「確かに裁判員は素人だが、法廷で精神科医の解説を聞き、目の前の被告と向き合い、被告は善悪を見極めることができたと判断した。その判断は尊重するべきだ」と指摘する。
最高裁は平成24年、2審では明らかに不合理でない限り、1審の裁判員の判断を尊重すべきだとの初判断を示した。裁判官が築いてきた量刑相場も崩れつつあるが、死刑の判断だけは例外だ。背景には、懲役刑と死刑は「質的に異なる刑」との考えがある。
ある検察幹部は「死刑の判断基準だけは、市民の声を聞かないと言っているに等しい。何のための裁判員制度か」と批判。一方、ナカダ被告の弁護人は「1審判決を不合理として破棄した点は評価できるが、心神喪失の判断をすべきだった」としている。
(産経新聞の記事から引用)


高裁の裁判官にすれば、犯行当時ナカダ被告は統合失調症の影響で犯行に至っており(被害者とは面識なし)、そもそも起訴自体が無理と感じたのかもしれません。昔なら心神喪失で罪に問えないと判断するところを、被害者感情も考慮して無期懲役の判決にしたのだ、と弁解したいところでしょう
それだけギリギリの判断をしたのだ、と
しかし、報道や報道に対するコメントでは「なぜ死刑にしないのか?」との声が目立ちます
ただ、長年刑事裁判を観察してきた側からすれば、昔は精神分裂病(現在は統合失調症と呼称しますが)の影響で不起訴となったり、起訴しても無罪になる事件が珍しくありませんでした
もちろん、当時の精神鑑定の精度にも問題があったわけですし、司法判断の風潮・流れといったものも影響していたのでしょう
そうした風潮が変化し、現在では精神障害の影響を認めながらも「責任能力があった」と判断し、有罪判決を下す例が確実に増えていると感じます
本件も、昔なら心神喪失を理由に不起訴でになっていたかもしれないケースでしょう
以上、思うところをつらつらと書きましたが、高裁の判断を支持するかと問われれば否です。判例とか死刑基準といったテクニカルな問題の議論など、被害者遺族にとっては何の価値もありません
ナカダ被告が統合失調症の影響にあろうとも、6人の命を奪った事実は重いのであり、死刑に処すのが相当でしょう。諸外国から批判されたのなら、被害者の心情に寄り添うのが日本の文化である、と裁判官が言い返すくらいの気概を持ってほしいものです
東京高等検察庁は最高裁に上告し、判断を求める展開になると予想しますが、残念ながら最高裁がひっくり返す可能性は低いと思われます

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新潟女児殺害事件14 無期懲役判決

新潟地方裁判所で小林遼被告に無期懲役の判決が言い渡されています。判決では犯行の計画性は認めず、偶発的な犯行と判断し、線路に遺体を遺棄した件についても、死体損壊の法律で定められた刑の範疇におさまり、より重く罰するのは不適当との見解を示しています
結果として、被害者が1人の場合は死刑を回避するという、従来の判例に則った判決です


新潟市西区で昨年5月、下校中の小2女児=当時(7)=が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死など七つの罪に問われた元会社員、小林遼(はるか)被告(25)の裁判員裁判の判決公判が4日、新潟地裁であり、山崎威裁判長は無期懲役を言い渡した。争点の一つとなった殺意については認定したが、殺害行為には計画性がなかったなどとして検察側の死刑求刑を退けた。
判決によると、小林被告は昨年5月7日に新潟市西区の路上で、わいせつ目的で女児を車でひいて車内に連れ込み、わいせつ行為をした上で首を絞めて殺害。遺体をJR越後線の線路上に遺棄し、電車にひかせて損壊した。
公判では、殺人と強制わいせつ致死、電汽車往来危険罪の成立の可否が争われたが、新潟地裁はいずれも認定した。
殺意については、首を絞める行為が人を死亡させる危険が高く「子どもでも分かること」と指摘し、被告も認識していたとした。遺体の状況から生前にわいせつ行為があったのは明らかだとし、強制わいせつ致死罪を認定。線路上に女児を遺棄したことによる電汽車往来危険罪についても、運転士の証言から罪が成立するとした。
検察側の死刑求刑で注目された量刑の説明では、「まれに見る凄惨(せいさん)な事件」「無差別な犯行で悪質」と非難した。一方で、生命軽視の甚だしさを計る重要な指標とした殺害の計画性は認めなかった。「(死刑適用の)慎重さと公平性を放棄して遺族の思いにこたえることは、残念ながらできない」と無期懲役の選択理由を語った。
殺意は認定したものの、首を絞めた動機は「気絶させようとした」とする被告の主張に沿い、当初から殺害する計画性は認められないとした。「首を5分以上絞め続けた」とする検察側の主張は採用せず、女児が脱力した時点で首を絞める行為をやめたとして「殺害の執拗(しつよう)さもない」とした。線路に遺棄した点は悪質としながらも、「死体損壊の法律で定められた刑の範囲内で考えるべきだ」と説明した。
無期懲役の判決に対し、遺族は「加害者に寛大な司法で憤りを感じている。これでは娘が浮かばれない」とする文書を公表した。
死刑を求刑した新潟地検の秋元豊次席検事は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対処したい」とのコメントを出した。弁護側は、控訴の有無など今後の方針について「一切コメントしません」とした。
(新潟日報の記事から引用)


弁護人は有罪を認めながらも、「傷害致死罪で10年以下の懲役刑が相当」と主張していました。なので、殺人罪と強制わいせつ致死罪を認めた判断は小林被告も弁護人も判決には不満でしょう
もちろん、検察側も被害者遺族も死刑を回避した判断には不満があります。結果として、控訴審で争われる展開になるのでしょう
裁判に参加した裁判員は、「永山基準を見直すべきだ」と会見の場で発言し、注目されています
裁判員制度が形骸化しているとの批判もある中で、判例踏襲を善しとする裁判官たちに届くかはともかく、裁判員として参加した国民の意見として傾聴に値ます


「『永山基準』を見直すべきだ」。新潟市西区で小学2年の女児=当時(7)=が殺害された事件の裁判員裁判で、裁判員を務めた40代男性は4日に新潟地裁(山崎威裁判長)で開かれた判決公判後、記者会見で見解を述べた。
最高裁が死刑選択の判断基準として示した「永山基準」。犯行の動機や態様などのほか、「特に殺害された被害者数」と言及しており、これに基づき、被害者が3人以上で死刑判決となるのが“相場”とされていることを踏まえた発言だ。記者から「量刑で迷いはあったか」との質問に答えた。
男性は「当然迷いはあった。個人的な感情としては、(女児の)ご家族と同じ気持ちだったが、裁判の公平性を考え、永山基準に沿って判決を出した」と話した。
その上で、昨年6月に東海道新幹線の車内で乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われた無職、小島一朗被告(23)が「3人殺せば死刑になるので、2人までにしておこうと思った」と法廷で供述しているという報道に触れ、「今後、犯罪も多様化してくるし、考えられないような犯罪もある。基準を見直していかなければいけないのではないかと個人的には思った」と思いを語った。
さらに、「せっかく裁判員制度で一般の意見を受け入れていこうということになった。家族の心情とか、割合は大きく入れた方がいいのではないか」と指摘した。
(産経新聞の記事から引用)


当ブログで過去に述べたように、永山基準が現在でも絶対視されるのは異常であり、異様です。永山基準は世間の同情を集めていた永山則夫に死刑を言い渡すための方便として作られたものと考えます。いくつもの判断基準を並べ、その1つ1つに照らした上で、死刑はやむを得ないのだと世間を説得するためのものです
よって永山基準の1つ、「被害者が複数であること」が本件でも壁になっており、死刑を回避する理由になっているわけです
今回のように、殺害後に死姦にまで至るような異常な犯罪は、別の基準があって然るべきではないでしょうか?

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新幹線3人殺傷事件を考える 殺人の理由は?

走行中の新幹線車内で男性1人を殺害し、女性2人に怪我を負わせた小島一朗被告の公判が続いています
弁護人による被告人質問の様子を、毎日新聞は以下のように伝えています


走行中の東海道新幹線の車内で隣席の女性ら3人を切りつけて死傷させたとして、殺人などの罪に問われた小島一朗被告(23)の裁判員裁判は3日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)で弁護側の被告人質問があった。小島被告は2人掛け通路側の座席を選択した理由を問われ、「窓際にいる人を確実に1人は殺せるだろうと思い、席を選んだ」と述べた。
小島被告は2018年6月9日夜、新横浜―小田原間を走る「のぞみ」車内で隣席の女性2人をなたで切りつけて負傷させ、助けに入った兵庫県尼崎市の梅田耕太郎さん(当時38歳)の首などを切って殺害したとされる。
小島被告は事件に至る経緯を問われ、刑務所に入るために事件を起こしたとした上で、死刑を避けることを目的に「殺害するのは2人までにしておこうと決めた」と述べた。新横浜駅を出発した後、事件を起こしたことについては「新横浜と名古屋の走行距離が一番長いので、この間でやろうと考えた」と語った。
公判では、男性車掌の証人尋問もあった。車掌の証言によると、乗務中に車両後方からパニック状態で逃げてくる乗客がいたため後方に向かうと、小島被告が梅田さんに馬乗りになって襲撃するのが見えた。車掌は「やめて。その人を助けさせて」と呼びかけたが被告は応じなかったという。
(毎日新聞の記事から引用)


十分に計画的な犯行であり、「人を殺して刑務所に入る」との目的に立って明確な殺意があったと認められます
「刑務所に入る」との考えは、小島被告が随分と前から語っていた人生設計で、「働かずに生きていける。それが刑務所だ。事件を起こして刑務所へ行く」と養父に語っていたと報じられています
前回も述べたのですが、この小島被告の認識は誤っており、日本の刑務所は独房で何もせず過ごす場所ではありませんし、人と関わらず孤独に暮らせる場所でもありません。何をもってそう思い込むようになったのかは不明です。が、他人の意見に耳を傾けたり、それを受け入れて理解する能力に欠ける小島被告にはどう説明しても無駄でしょう
収監された後、集団生活ができず大声を上げて暴れ出したり、職業訓練を拒否して懲罰を科せられたり、受刑者からも刑務官からも「めんどくさい奴」扱いされるのが目に見えます。つまり、刑務所で誰からも干渉されずのんびり暮らすなど不可能で、日々周囲と軋轢を起こし、処遇困難者として「生きにくさ」を味わうはずです。無期懲役なら最低でも35年は服役せなばならず、小島被告は仮釈放まで「刑務所の面倒な日常」から解放される機会がないと知り絶望するでしょう。刑務所内で自殺を図るかもしれません
さて、今回この事件を取り上げたのは小島被告について云々するためではなく、考えさせられる記事を発見したためです
当ブログでも過去に取り上げた豊川の老夫婦殺傷事件や、佐世保での女子小学生による殺人事件なとに触れる内容があるので、興味深く読みました。長文の記事なので、中身の引用はせず、タイトルとアドレスだけ貼っておきます

新幹線殺傷に見る誤診と誤解だらけの「発達障害と犯罪」 アスペルガー症候群を世に知らしめた少年殺人も誤診だった?

記事の中で引用されている昭和大学医学部精神医学講座主任教授・岩波明医師の著書『発達障害』(文春新書)はまだ読んでいませんので、早速読むことにします。ただ、岩波教授の指摘する「明らかな誤診や過剰診断も多い」との見解を鵜呑みにはできません
診断基準を厳密に適用し、他者とのコミュニケーション能力の程度を斟酌すれば、また別の診断を下せる可能性はあったのかもしれません
ただし、岩波教授は取り上げられている一連の事件で容疑者となった男女を直接は診断しておらず、報じられた情報や裁判資料のみを参照して私見を述べているのであり、直接精神鑑定を実施した医師にすれば誤診呼ばわりされて迷惑でしょう
記事を執筆した鳥集徹は文末で以下のように述べています

動機の分かりにくい凄惨な事件が起こると、私たちはどうしても理由を求めたくなり、精神疾患や発達障害があれば、それが問題だったのではないかと考えたくなります。けれども、精神鑑定や司法の判断でさえ、専門家から「間違いだ」と指摘されることがある。それくらい、犯罪者の心理や犯行の動機を解明するのは簡単ではないことなのです。
したがって軽々に理由を求めることよりも、まずは刑事司法での詳しい事実解明を待つべきではないかと思います。そして、このような境遇の人物の暴発を社会としてどう防げばいいのか──発達障害と犯罪を安易に結びつけるような予断を持たず、あくまで解明された深い事実に基づいて、議論を深めていくことが大切なのではないでしょうか。

発達障害だ、精神障害だと安易に決めつける傾向を警戒するべきであるのは確かにその通りです
ただ、「刑事司法での詳しい解明を待つべき」との見解には賛成できません。検察官も弁護士も裁判官も犯罪心理学や精神医学の専門家ではないのであり、踏み込んだ議論は期待できません。なおかつ裁判は検察官の立証に弁護人が反論し、どちらの主張に分がるか裁判官が判定する場であって、それが必ずしも真実の解明であるとは限らないのです。さらに裁判は事件処理という性質上、迅速に行われるべきであり、時間を湯水のごとく使って延々と議論する場ではありません
犯罪者の暴発を社会としてどう受け止め、防ぐかは刑事政策の問題であり、国会で議論すべき課題です(今の野党にそんな能力がないのは明らかですが)
筆者は刑事司法の場として個別の裁判ではなく、弁護士会と検察、裁判所が協議機関を設け、話し合えと言いたいのかもしれませんが、実りのある討論や検討ができるとは思えません。それぞれ立場の違いは大きいのであり、指向するところも違うのですから

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舞台「熱海殺人事件」で女優開眼と書く記事 今泉佑唯

つかこうへいの演劇「熱海殺人事件」や「幕末純情伝」は繰り返し上演され、新人女優の登竜門とされてきました。つかこうへいの舞台を経験すれば女優として一人前、という評価がいつの頃からか確立していたのです
ただし、本当にそうであるのか、自分は常々疑問に思っていました
現代演劇にありがちな、機関銃のごとく台詞をまくしたてる芝居のどこをどう評価したら、女優として一人前と言えるのか
ただの早口言葉大会ではないか、と
つかこうへいは、「間だの芸だのいらない。芝居はF1レース。0.01秒間違えると死ぬという真剣勝負を観に、客は来る。金を払って車庫入れを観に来る客はいない」と主張し、ファンはそのアクロバティックが台詞の乱打こそ芝居のだいご味と感じていたのかもしれません
さて、欅坂46を卒業した今泉佑唯が「熱海殺人事件」の舞台に立ち、その経験を「日経エンタテインメント!」の中で語っています
彼女なりに真摯に取り組み、達成感と自信を得たと伝わってくる内容です


元欅坂46の今泉佑唯 女優の覚悟「反骨心で快感知る」
(前略)
壁は高いほど乗り越えたときの達成感が大きい
「稽古期間は追い詰められすぎて誰とも話せず、毎日泣いていました。まず舞台のイロハを知らないから、自分は何ができていないのかすら分からなくて、頭の中がパニックになって…。欅坂46時代はプレッシャーを感じることがなかったんですよ。自分ができなくてもメンバーがいるからという安心感があったので。
でも、舞台は私がダメなら作品が成立しない。プレッシャーに押しつぶされそうになって、休憩になるたびに稽古場から逃げて、泣いてました。演出の岡村俊一さんから『絶対大丈夫だから』と励まされても、『なんの根拠があって大丈夫なんですか』って言ってまた泣いて(笑)。でも、『舞台に立てば絶対変わるから』と言われて、その言葉を信じて、自分を奮い立たせて頑張ったら、その通りでした。
同じ物語なのに毎日お客さんの反応が違うんですよ。昨日はここですごく盛り上がったのに今日は反応が薄いなとか、そういうのがはっきり伝わってくる。そうなると今度はこっちに火がついて、芝居のテンションが上がる。同じ話、同じセリフなのに芝居は毎日違うというのが楽しくて…。稽古中は二度と舞台なんかやらないと思っていたのに、終わった時にはまた舞台をやりたいって思ってました。
壁が高ければ高いほど乗り越えた時の達成感は大きいじゃないですか。反骨心が私のモチベーションなので、できないと言いつつも絶対に諦めないし、困難を克服して、やり遂げた時の快感をまた味わいたいんですよね」
(以下、略)


芝居をやる上で、最初は台詞の少ない端役からスタートし、徐々にステップアップして主役に至る、という過程はいまやないのでしょう
話題性のある人物を、芝居未経験でも主役や準主役に据え、舞台に上げるのが現代のやり方です
そして機関銃のごとくベラベラと長大な台詞をしゃべらせるという…
ただし、熱海殺人事件の動画を見ても、どこが面白いのか自分にはさっぱり分かりません

熱海殺人事件 今泉佑唯



新・幕末純情電 北原里英



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俳優新井浩文の強姦事件 懲役5年の判決

派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、強制性交罪に問われた俳優の新井浩文被告の判決公判があり、東京地裁の滝岡俊文裁判長は新井被告の「同意があったと思っていた」との主張を退け、求刑通り懲役5年を言い渡しています
判決というのは検察側の求刑を多少なりとも割り引くのが一般的ですが、今回のように求刑そのままの量刑を言い渡すのは珍しいケースです。それだけ新井被告側の自分勝手な主張や解釈に、裁判官が不快感を覚えたのでしょう
同時に、弁護人が法廷戦術を誤った、とも言えます
当ブログでは産経新聞の記事から引用する例が多いのですが、これは無料で読めるからです。朝日新聞や毎日新聞の場合、主要記事が有料配信になっていますので、ブログを書く側としては引用できない事情があります
加えて、法廷でのやりとりを取り上げた産経新聞のライブ感覚の記事は情報量も各段に多く、参考になります
以下、争点部分を判決がどう判断したか引用します


(事件の被害者である女性をAと記載しています)
裁判長「Aの証言と被告人の供述は、暴行および、Aの抵抗の内容の点で食い違っているので、これらの信用性について判断する」
裁判長「まずAの証言については、客観的な経緯や状況と整合し、これらによって裏付けられており、とりわけ、暴行の内容が(女性が記した被害の)メモの内容とよく符合する」
「また、Aはセラピストとして施術する目的で初対面の被告人の自宅を訪れたにすぎず、意向に反して性交を強いられる事態に対し、相応の拒絶感や抵抗を示すことが十分に想定されるのであって、Aが一連の暴行に際しても抵抗したという趣旨の証言内容は合理性を備えている。この見方は、本件直後に被告人から現金の受領を拒むなど、被告人との性交に強い拒絶感を示していた経緯からも首肯できる」
「さらに本件の直後にAから「抵抗したが、逃げ切れなかった」などと言われたという送迎の運転手の証言と整合することや、Aが覚えていないことはその旨、真摯(しんし)に証言し、ことさらに虚偽の供述をして被告人を陥れる状況も想定しがたいことなどを踏まえると、Aの証言の信用性は高いといえる」
《女性の証言の信用性を全面的に認めた裁判長は、続いて、新井被告の供述の信用性についての判断を述べていく》
裁判長「被告人供述は、(前提となる)事実関係を見ただけでも、Aの拒絶に気付かない事態がおよそ想定できないなど、こうした事実関係と整合しがたいから、信用に値しない」
(中略)
《強制性交罪の成立には、抵抗が著しく困難になるほどの「暴行または脅迫」が必要とされており、滝岡俊文裁判長は、こうした暴行があったのかについての判断を述べた。女性の証言によると、ズボンや下着を脱がされるなどの暴行があった。裁判長は新井被告がこれらの暴行を加えた上で、「ベッドに押し倒し、A(女性)と性交したと認められる」と述べた》
裁判長「こうした一連の本件暴行および性交は、そもそも被告人が深夜の時間帯に明かりも消された自宅寝室のベッド上でAからマッサージの施術を受けるという機会に乗じ、そうしたAの置かれた状況に付け込んで敢行されている」
《裁判長はさらに、女性が抵抗できたかどうかについても言及した》
裁判長「その暴行の態様に加え、被告人がAから何度も拒絶感を示され抵抗されたのに性交に及んだことや、両者の体格差も踏まえると、Aが被告人に対して物理的、心理的に抵抗することが困難な状況であったと推認される」
(産経新聞の記事から引用)


新井被告側の言い分を片っ端から否定する裁判官の言葉を耳にして、弁護人は頭を抱えたでしょう
物証が乏しく、当事者しかいない密室での犯行です。新井被告も弁護人も被害者の証言や供述調書に難癖をつけ、矛盾や祖語があると主張してきました。特に強制性交罪の構成要件である「被害者は抵抗できない状況に置かれたか」を客観的に立証するのが難しく、過去のいくつもの裁判で「抵抗できない状態だったとは認められない」とか、「明確に(性交を)拒否したとは認められない」などという判例が出ています
当ブログでもこの点を問題視し、むしろ「明確な同意がなかったのであれば、拒否したとものと推認すべき」ではないか、と書いてきました
さて、判決を受けて新井被告側は控訴しています
弁護人は「強制性交罪は立証できないから、実刑判決はない」と楽観視していたのかもしれません
法廷戦術としては有罪を認め、ひたすら平身低頭し情状酌量(慰謝料として2千万円の支払いを被害者に提示するなど、誠意を尽くしていると主張し)を狙った方がよかったのではないでしょうか?
そうした法廷戦術を採用しなかったのは新井被告の、「派遣マッサージなんて風俗営業なのだから金さえ払えば何とでもなる」という、被害者を見下した態度が原因だったのかもしれません
控訴審では、一審判決をひっくり返すのを趣味にしている変な裁判官に当たらないよう祈念します

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高畑裕太不起訴 弁護士は「そもそも事件性なかった」発言
http://05448081.at.webry.info/201609/article_8.html
高畑裕太容疑者の発達障害説への批判
http://05448081.at.webry.info/201608/article_29.html
逮捕された高畑裕太容疑者を「おバカな2世タレント」と決めつける報道
http://05448081.at.webry.info/201608/article_26.html
俳優高畑裕太を強姦容疑で逮捕
http://05448081.at.webry.info/201608/article_24.html
TOKIO山口達也の淫行事件を考える アルコール依存
http://05448081.at.webry.info/201804/article_24.html
TOKIOの山口達也不起訴も損害は5億円
http://05448081.at.webry.info/201805/article_2.html
俳優小出恵介 未成年者と淫行の波紋
http://05448081.at.webry.info/201706/article_9.html
小出恵介示談成立もくすぶる噂
http://05448081.at.webry.info/201706/article_20.html
小出恵介問題 示談後も収拾つかず
http://05448081.at.webry.info/201706/article_27.html

わいせつ教師八木航 異常な性癖

千葉市立小学校の元教諭(懲戒免職処分)八木航被告については、先に千葉地検が懲役15年を求刑している、と当ブログで取り上げました
判決は近く言い渡される予定ですが、文春オンラインにこの裁判を巡る記事が掲載されていますので、あらためて言及します
メディアは「わいせつ事件」という扱いですが、犯行内容からすれば「出来心でついやってしまった」などと誤魔化せるようなレベルではありません。被害を受けた児童は7名に及びます(立件されなかった被害もあるはずです)


「体だけは大人になりやがって」と……女子小学生7人が被害を受けた千葉ロリコン教師「鬼畜の所業」
(前略)
事件が発覚したのは2018年7月17日。夏休み直前だった。小学3年生の女子児童Aさんが、小学校から帰宅後、母親に被害を打ち明けた。この日、担任のX被告は、1時間目の授業を自習にした上で、クラスメートの中からAさんを1人、別の教室に呼び出した。そして、目隠しをさせ、腕をしばって抵抗できない状態にすると、Aさんの陰部を触ったり、Aさんの口に自分の陰茎を入れたりしたのだ。
母親の相談を受けた県警は捜査に乗りだし、8月1日、X被告を強制性交の疑いで逮捕した。県警はX被告の自宅の家宅捜索で、外付けハードディスクやデジタルカメラなどを押収。データを解析すると、犯行を録画したものが見つかった。映像に映る被害者はAさんだけではなかった。他にも被害者がいることが判明し、解析の結果、Aさん以外の6人が特定された。
被害者Bさんの母親は裁判の意見陳述でこう述べている。
「被告が逮捕されてからしばらく経って、刑事さんがうちまで来て、『事件のことを知っているか』と聞かれました。丁寧にすべての家庭に聞いて回っているのかと思ったら、『実は娘さんも被害に遭っているそうです』と言われました。娘は私に気を遣い、何も言わなかった。つらいです」
約5年半も明るみに出なかった卑劣な犯行
X被告は児童らが口外しないことをいいことに、2013年1月から逮捕される18年7月までの約5年半の間、7人の被害者にわいせつな行為を繰り返していたが、Aさんが母親に訴えるまで犯行が明るみに出ることはなかった。
X被告は起訴され、初公判は昨年10月11日、千葉地裁で開かれた。7人の被害者ごとに追起訴が行われ、すべての起訴を終えるまでに1年近くがかかった。
裁判では、X被告の手口が次々に明らかになっていった。常習的な手口はこうだ。担任するクラスの女子児童の中で、物静かで、大人に告げ口しなさそうな子供を選んでは、理由をつけて空き教室や校内の倉庫などに呼び出す。そうして2人きりになると、X被告は児童に自分の局部を咥えさせたり、押し付けたり、児童の陰部を触ったりしていたという。その一部始終をカメラで撮影し、映像に残していた。
(中略)
検尿容器の写真を撮るなどの「異常な性癖」
裁判では性犯罪者を支援するNPO法人で診察した精神科医の意見書も証拠として提出された。それによると、X被告は高校生時代から女性の下着を盗むようになり、修学旅行では同級生の下着も盗んだ。その後もたびたび他人の家の風呂の窓から女性の入浴姿を覗いていたり、盗撮行為をしたりしていた。
小学校の教師になってからも犯罪的ともいえる異常な性癖は治らず、尿検査で回収された検尿容器の写真を撮ったり、プールの授業中に児童が着替えた教室に入り、脱いだ服を撮影したりしていたという。
この意見書によると、X被告は小児性愛障害や、人の気持ちを読み取るのが苦手だということを示す前頭葉機能障害などがあると診断された。
X被告は、検察官から「異常な性癖を持っているという認識はなかったのか」と問われると「おかしいとは思っていたが、自分で(性癖を)変えられると思っていた」と答えた。被害者の1人の代理人弁護士も「小学生の幼い女の子に近づくために小学校の先生を志したのか」と問いただしたが、「違います」と語気を強めて否定した。
(以下、略)


高校生の時から下着泥棒をしていた八木被告がよくもまあ、小学校の教諭になろうとしたものです。「幼い女の子に近づくため小学校の先生を志したのか」と問われ語気を強めて否認した、と記事にはありますが、わいせつ行為をする気満々で教師を志したのは明らかでしょう
教師には不向きな性依存症を抱えていると自覚していたなら、教員になるべきではありません。社会の迷惑です
そして上記の記事にある犯行の態様から感じ取れるのは、感受性の鈍麻であり、共感性の欠如です。日頃から女子児童と接しながら、わいせつ行為を嫌がる児童の気持ちをまったく汲み取れず、共感できないという異常さが目につきます(だからこそ、7人、あるいはそれ以上の児童に
対するわいせつ行為を繰り返すことができた、と言えます)
検尿容器の写真を撮るとか、フェティシズムの傾向も顕著であり、いわば生粋の変態です
ただ、そうした資質的な偏りは犯行の背景の説明にはなっても、情状として考慮すべきとは思えません。最初から教師としての倫理観が欠如していたと立証するだけです
弁護人は小児性愛障害の治療を受けさせるためとして寛大な判決を求めていますが、八木被告が刑務所を出てから治療を受ければよいのであり、服役期間を短くする理由には当たりません。求刑の15年では軽すぎるとさえ思います
被害者側の怒りの生々しさを見れば、八木被告は被害者との示談も進めていないものと推測できます

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韓国議長の徴用工解決法案 反対意見続出

韓国の国会議長文喜相は、いわゆる徴用工問題を解決するための法案を提出する、と大見得を切りました。その法案の骨子が発表されるや、韓国国内ではさまざまな反対意見が沸き起こっており、法案として審議され、可決されるのは難しいとの予想も出ています
金銭が絡むだけに意見を集約するのは困難でしょう
日本の国家総動員法が朝鮮人に適用される前から日本へ出稼ぎに行った人たちまで、「強制的に徴用されたから補償しろ」と言い出すので、どこで被害者を線引きするか問題です。当然、補償の対象から除外された人たちは不満を爆発させ、訴訟を起こすわけで
文喜相の発言もブレまくっており、当初は従軍慰安婦まで補償の対象に含めると大風呂敷を広げたものの、反対意見が出るや、従軍慰安婦は対象外だと迷走しています
そもそも韓国政府が自国民に対し、旧植民地時代の被害補償を適正に行っていれば済んだ話であり、放置してきた歴代政権の責任は重大です
本来なら韓国政府が100%負担すべき分を、文喜相の案は日韓政府と日韓企業に肩代わりをさせ、足りない分は民間からの寄付で賄う趣旨であり、韓国政府の負担をできるだけ軽減させようとの意図がありありです


ムン・ヒサン国会議長が立法化を進めている強制動員被害者の解決策(案)の「白紙化」を求める国民請願が提起された。訴訟に参加している強制動員の被害者たちとこれまで問題解決のために努力してきた市民社会団体が相次いで反対意思を表明したのに続いて、国民請願まで登場し、反発が広がっている。
大統領府の国民請願掲示板には先月28日、「強制徴用被害者無視するムン・ヒサン案の白紙化に力を貸してください」という内容の請願が掲載された。今月1日午後を基準に参加した人が4日間で1万人を超えた。いわゆる「ムン・ヒサン案」は韓日企業の寄付金と両国国民の自発的な募金に加え、2015年に韓日政府の合意で作られたものの、解散された「和解・癒やし財団」に日本が拠出した基金の残金60億ウォンで強制動員被害者たちに“慰謝料”を支給することを主な内容としている。
請願人は「ムン・ヒサン案の大きな問題は、加害国である日本に免罪符を与えていることだ」とし、「被害者にとって最も重要なことは日本の心からの謝罪だ」と指摘した。その上で、「ムン・ヒサン案を見ると、被害国(韓国)が自ら処理することに他ならない」とし、「(強制動員など歴史問題は)加害者が解決しない限り、永遠に繰り返される」と強調した。
これに先立つ27日には「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」と「強制動員問題の解決と対日過去清算に向けた共同行動」がムン議長を訪問し、「被害者らを侮辱するな」という内容の抗議書簡を渡した。民弁過去事清算委員会も28日、声明を発表し、「文議長の原則を失った強制動員問題の解決策に反対する」と明らかにした。
ムン議長はこのような反対にもかかわらず、立法化を進めている。最近、ムン議長室は和解・癒やし財団の残金60億ウォンと慰労金の支援対象から日本軍慰安婦被害者を除外する案を検討している。ムン議長は、当初慰謝料・慰労金の支給対象に慰安婦被害者まで含む形を構想したが、激しい反発を受け、一旦強制動員被害者に限定する方向を旋回したという。
しかし、慰安婦部分が除外されたとしても「日本の責任と謝罪」が抜けており、被害者の同意を受けることは難しいものと見られる。訴訟に参加した強制動員被害者側の関係者は、「ムン・ヒサン案は裁判の過程で仮差し押さえ問題が生じ、これが韓日の軋轢の原因になるため、それを封じ込めようという意図によるものだ」とし、「被害者たちにとっては受け入れがたいもの」だと述べた。
(ハンギョレ新聞の記事から引用)


日本政府や日本企業が補償金を負担する、という法案ですが、日本側の意向などまったくお構いなしです。そんな法律が仮に成立したところで日本が従う道理はありません(朝日新聞とか毎日新聞は賛同するのでしょうが)
日韓議員連盟の幹事である河村健夫はこの文喜相案を歓迎し、「これが唯一の解決策」などと吹聴しまくっています。いやいや、韓国政府が全責任をもって解決するのが唯一の策でしょうに、何を言い出すのやら
余談ながら、なぜ国会の議長である文喜相がこのような法案提出に乗り出したかを考えてるなら、文在寅大統領の後継者として名乗りを挙げるためではないかと推測できます。後継者の1番手とされたチョ・グク法務長官がすでに失脚し、2番手は李洛淵現首相とされます。が、李首相は内政や外交で十分な手腕を発揮しているとは言い難い状況です
そこで日韓の間にある難題を解決し、己の手腕を誇示する狙いがあるのかもしれません。もちろん、この法案成立に失敗すれば政治生命が絶たれる危険もあるのですが

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福岡母子3人殺害事件を考える 冤罪を主張も言い分は?

福岡県小郡市で2017年6月、妻と子ども2人を殺害したとして、殺人罪に問われた元県警巡査部長の中田充被告の裁判員裁判が続いています初公判で中田被告は「一切身に覚えがなく事実無根。間違いなく冤罪です」と主張し、争う姿勢を示しています
冤罪の主張に同調するメディアが出現してもよさそうな気もしますが、その動きはないようです
以下、法廷での中田被告の様子を伝える記事から引用します


【小郡母子殺害事件】説得力を欠いた元警官の冤罪主張~裁判傍聴記
https://www.data-max.co.jp/article/32730
(前略)
検察側は、中田被告が妻子3人の首を絞めるなどして殺害したと主張した。中田被告は同僚に「妻に死んで欲しい」と話すなど、由紀子さんと不仲だったという。
対する中田被告は「間違いなく冤罪です」と無実を主張。それを後押しするように報道では、直接的な証拠はないと伝えられた。そこで、筆者は自分でも真相を見極めるため、中田被告の被告人質問の傍聴に赴いたのだった。
だが、結論からいうと、無罪判決が出そうな雰囲気は微塵も感じられなかった。
報道と裏腹に揃っていた証拠
まず確実にいえるのは、報道のイメージと裏腹に証拠が揃っていることだ。何しろ、冤罪を訴える中田被告自身が「証拠はほとんど私を犯人と認める方向に出ているのは理解しています」と言ったくらいだ。
たとえば、中田被告は事件当日、出勤のために朝6時53分に家を出たことが判明しているが、解剖医は3人の遺体の所見を基に「朝6時半より前に死亡したのは確実」と証言。中田被告は「家を出る時、3人は寝ていた」と主張したが、検察官から「本当にそうなのか」と質されると、「生きていた……」とだけ言い、次の言葉が出てこなかった。そして長い沈黙の後、ようやく言葉を発したのだが――。
「その……起きた時、生きてるか、死んでるかという確認は取らなかったんですけど……死んでるっていう状況ではなかったと……思いました」
このように「はい」か「いいえ」で答えられる簡単な質問に対し、中田被告はたどたどしい話しぶり。不自然な印象は否めなかった。また、亡くなっていた由紀子さんの周囲にはジッポーライターのオイルがかけられていたが、中田被告の職場のロッカーからは同じジッポーライターのオイルの缶が見つかっていた。
中田被告は「家でタバコを吸うと妻に怒られるので、ライターは職場に置いておいたんです」と釈明したが、検察官から「あなたの同僚は、あなたがターボライターを使っていたと証言している」と指摘されると、「ジッポーライターは……」と言い、何やらモゴモゴと聞き取れない声で言った。そして結局、「普段持ち歩いていたのはターボライターでした」と認めざるをえなかった。
(中略)
「妻に叩かれていた」と訴えたが
では、中田被告に妻子を殺す動機があったのか。中田被告はこの点について、由紀子さんと不仲で離婚の話が出ていたことや、いつもパチスロをして帰宅が遅く、家に帰らずにネットカフェなどに泊まることもあったと認めた。一方で、普段から由紀子さんによく叱責され、子どもたちの前で叩かれたりしていたと説明し、「家に帰るのが遅かったり、外泊したりしていたのは、妻に暴力をふるわれるのを子どもに見せたくなかったからです」と主張した。
中田被告がそんな話をしたのは、自分の正当性を訴えたかったのだろう。だが、由紀子さんのことを悪くいうほどに「やはり妻を殺す動機があったようだ」という印象になっていた。一方、検察官によると、中田被告は大学時代からパチスロが好きで、そのために留年したと周囲に話していたという。検察官がそのことを指摘したうえ、「家に帰らなかったのは、パチスロで遊びたかっただけではないか」「あなたが休みの日に子どもを遊びに連れ行くなどしていれば、由紀子さんは怒らなかったのではないか」と追及すると、中田被告はまた答えがしどろもどろになった。
「まあ、子ども……習い事以外に、子どもに自由な時間というか……あまり、出られる時間はなく……いっさい学校の友達と出られる時間はなかったので、習い事以外の時間は、家で……勉強をしてましたし……」
とにかく質問に端的に答えず、話す内容が曖昧。中田被告は終始そういう調子だった。
(以下、略)


中田被告は大卒の警察官ですから、あらかじめ法廷で発せられる質問を想定し答を用意していたはずです。それでもしどろもどろになってしまうのは、過度の緊張のためなのでしょうか?
あるいはやましさゆえなのでしょうか?
それにしてもパチスロ遊びにハマり、妻から叱責されたのが殺害の動機だとすれば、あまりにお粗末です。殺害された3人も浮かばれません
ギャンブル依存という自覚がなかったのでしょうが、中田被告は明らかに依存症であり、それゆえ状況判断が歪み、妻子を殺してでもパチスロに興じたいと思い詰めるようになったのかもしれません
もちろんギャンブル依存症で心神耗弱の状態だったと主張しても、それで情状酌量されたりはしないのであり、身勝手な犯行と断じられるだけです
今後、12月2日に論告求刑があり、判決は12月13日の予定です。検察は死刑を求刑するでしょう

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福岡母子3人殺害事件を考える 初公判で無罪主張
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福岡母子3人殺害事件を考える 夫の警察官を逮捕
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妻殺害の元警察官 懲役14年の実刑判決
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19歳警察官が上司を射殺 書類の書き直しが不満
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警察官が支援担当の少女にわいせつ 実刑判決
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女児誘拐未遂の警察官起訴 「仕事のストレス」と弁解
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わいせつ目的誘拐の警察官に執行猶予判決
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愛知県警巡査部長を強姦未遂で逮捕 余罪も
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大阪府警の少女準強姦事件 懲戒免職処分に
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日立市母子6人殺害を考える 犯行の背景は離婚話?
https://05448081.at.webry.info/201908/article_12.html

大阪女児誘拐事件を考える 通行人に助けを求めなかった?

大阪の女児誘拐事件について、雑誌「AERA」が、「靴下で逃げた女児はなぜ通行人に助けを求めなかったのか?」と題する記事を掲載していますので、取り上げます
記者が事件を取材して抱いた素朴な疑問をそのまま記事にした、という感もありますが、どうにも記者の感性がズレているよな気がして心地悪さがあります


【大阪女児誘拐】靴下で逃げた女児はなぜ通行人に助けを求めなかったのか?
(前略)
そんな伊藤容疑者の自宅に7日間にわたりいた女児。助けを求めた交番までは、大人なら徒歩10分ほどの距離だ。確かな足取りは不明だが、現場から交番までの道のりを歩いた。
まず、容疑者宅から東に向かって約200メートル歩く。突き当りを右折すると、広々とした公園が現れた。奥には子どもの遊具も見えた。だが、園内は閑散としている。その中で一人、ウォーキングしている男性(70)がいた。
「公園を利用するのは高齢者がほとんど。休日にはゲートボールなどをしています。でも女の子が見つかった土曜日は雨が降っていたから、人がいなかったんじゃないかな」
公園を右手に見ながら直進すると、交通量の多い県道にさしかかる。南北にかかるこの道を南に向かって直進すれば交番だ。途中にはJR水戸線をまたぐこ線橋がかかっている。脇道にそれると、歩行者用の階段があった。のぼりはじめると、大通りからは死角になる。先ほどまで聞こえていた車の騒音がたちまち静かになった。ここを女児が歩いたとしたら、どんなに心細かっただろうか。思わず胸が締め付けられる。橋の頂上から見渡すと、大人に引率されながら集団で下校する小学生の姿がみえた。
その後、橋を越えて数分歩くと「交番」という標識が見えた。右手をみると、2階建ての「犬塚交番」がある。駐車場にはパトカーが停まっていて、存在感を放っている。ここまで来れば、交番に気づかないということはなさそうだ。
ここまで歩いて、記者は多くの人とすれ違った。女児も3時間半の道のりでたくさんの人とすれちがっただろう。だが栃木県警によると、女児が通行人に助けを求めた形跡はなかったという。なぜなのか。犯罪被害者の心理に詳しい、目白大学心理カウンセリング学科の齋藤梓専任講師は「助けを求めることに無力感を覚えていたのでは」と指摘する。
「一定期間閉じ込められていたなかで、『帰してくれ』と求めてもそれをことごとく止められていたとしたら、人に助けを求めることに無力感を覚えていても不思議ではありません。そもそも、彼女は伊藤容疑者に監禁されるとは思わなかったと思います。容疑者に“裏切られた”ことでそれが覆された。誰が信用できて誰が信用できないのか、わからなくなっていたのかもしれません」
自力で交番にたどり着いた女児。幸いけがはなかったという。心配なのは、心のケアだ。
「トラウマ的な体験をすれば、不眠症状が出たり、周りを過剰に警戒してしまう恐れがあります。事件を思い出させるような行動も避けるでしょう。被害者は自らを責めてしまう傾向があります。彼女が安心して生活できる環境を整えることも重要ですが、周りの人が余計に傷つけてしまわないことも大事です」
女児の心の回復を見守りたい。
(AERA dot.掲載記事から引用)


別の報道によれば、交番へ向かって雨の中を靴下履きで歩く女児の姿を目撃した、と証言する男性もいるのだとか
目撃して、そのまま通り過ぎたのでしょう
むしろ、なぜ車を停めて声をかけなかったのか、なぜ助けようとはしなかったのか、と思うばかりです
上記の記事にしても、通行人に助けを求めようとしなかった女児の行動を「おかしい」と記者は疑問に感じたからこそ、書き起こしたのでしょうが、むしろその逆ではないのかと自分は言いたくなります
AERAの記者が「雨の中を傘もささず、靴下履きで歩く女児を複数人が目撃しすれ違いながら、なぜ声をかけようとしなかったのか?」との問題意識を抱かないことの方が驚きです
埼玉で中学生の女子生徒が監禁されていた事件で、監禁場所から抜け出した女子生徒は年配の女性と行き合い、「携帯電話を貸してほしい」と頼んだのですが断られています
断った年配の女性を責めるのは酷ですが、携帯電話を貸して110番通報すれば、あるいは事情を聴くなりすれば事件はもっと速やかに決着したはずです
適切な対応ができなかったのは、見ず知らずの不審な女の子からいきなり声をかけられた時点で年配女性が混乱し、当惑し、どう対処すればよいか判断できなかくなってしまったためです
日常生活で経験することのない事件や事故、火災、地震や津波といった災害に直面すると人間は混乱し、平静を失い、適切な対応ができなくなることが知られています。だからこそ、平素から地震を想定した避難訓練や、火災を想定した消防訓練を行う意味があるわけです
現在各地で小学生の登校時の事故や事件を防ぐため、見守り活動が行われています。これも日常のルーティンとして見守り活動に当たるのではなく、異常な事態とか緊急事態を想定して取り組まないと、いざという時に適切な対処ができず手遅れになってしまいます
こどもが雨の中、靴も履かずに歩いている姿を黙って見過ごさず、声をかけることで命を救える場合もあると知っていただきたくて取り上げました

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新幹線3人殺傷事件を考える 初公判で殺意認める

新幹線の車内で見ず知らずの人を刃物で切り付け、1人を死亡させ2人に怪我を負わせる無差別殺人を起こした小島一朗被告の公判が始まっています。犯行そのものについて争いはなく、弁護人は量刑のみを争う方針のようです


神奈川県を走行中の東海道新幹線で昨年6月、乗客3人がナタで殺傷された事件で、殺人罪などに問われた住所不定、無職小島一朗被告(23)の裁判員裁判が28日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)で始まった。小島被告は「殺すつもりでやりました」などと述べ、起訴事実を認めた。検察側は冒頭陳述で、「被告は刑務所に入るために新幹線での無差別殺人を計画した」と主張した。
起訴状などでは、小島被告は2018年6月9日午後9時45分頃、新横浜駅―小田原駅間を走行中の下りの東海道新幹線「のぞみ265号」(16両編成)の12号車で、当時26歳と27歳の女性をナタ(刃渡り約19センチ)で襲って負傷させたうえ、止めに入った兵庫県尼崎市の会社員梅田耕太郎さん(当時38歳)の首などをナタとナイフ(刃渡り約10センチ)で切りつけ、殺害したなどとしている。
小島被告は丸刈りにした頭に上下灰色のスエット姿で法廷に入り、「失礼します」と被告人席に着席。罪状認否では、はじめに襲った女性2人に関して「残念ながら殺し損ないました」とし、梅田さんについても「通路に倒れている人を殺そうとして見事に殺しきりました」と殺害を認めた。
冒頭陳述で検察側は、「小島被告はいつの頃からか、一人で生きていくことは難しいと思うようになり、一生、刑務所に入れるような重大な犯罪を決意した」と指摘。被告が事件前にホームセンターでナタを購入していたことなどから、計画的だったとも強調した。
事件に至る経緯については、被告は両親らと不仲だったため、養子縁組をした祖母と愛知県内で同居していたが、事件の約5か月半前の17年12月に「旅に出たい」と祖母宅を出て、長野県内の公園などで寝泊まりしていたと説明。18年3月、心配した祖母が「帰って来てくれないのは、長い夢を見ているのかね。とにかく帰って来なさい」と電話したところ、被告は養子縁組を解消されると曲解し、この電話をきっかけに事件を起こそうと決意した、と主張した。
これに対し、弁護側は「犯行態様や動機に争いはない」としながらも、「事件の背景事情には検察官と認識の違いがある。量刑が争点になる」と述べた。
小島被告は捜査段階で、「社会を恨んでいた。誰でもいいから殺そうと思った」と動機を供述。起訴前の約4か月間の鑑定留置では、猜疑性(さいぎせい)パーソナリティー障害と診断されたが、検察側は、責任能力はあると判断して昨年11月に起訴した。
(読売新聞の記事から引用)


弁護人がどれだけ小島被告と対話ができたのか、気になるところです。根強い対人不信が固着していると推察される小島被告が、どれだけ自身の想いを弁護人に伝えることができたのか
場合によっては弁護人が勝手にストーリーをでっち上げ、虚構の物語を展開する可能性もあるでしょう
生い立ちを考えれば、小島被告は幼少時から適応障害があったのか、家族との折り合いが悪かったと考えられます。猜疑性パーソナリティ障害とされる状態に至ったのは思春期後期からで、そこ頃には実父はもちろん、祖母や叔父との関係も修復不可能な状態だったのかもしれません
その辺りの事情は、今後の公判で明らかにされるはずです
ただ、パーソナリティ障害であったからとしても、罪一等減じられる可能性はないでしょう
小島被告は無期懲役になりたいと、長期刑を望んでいます。ただ、小島被告が頭に描いている刑務所生活とは、独房で何もせずぼんやりと過ごす暮らしでしょう。が、それは現実とは異なります
朝から工場に出役し、夕方までみっちり同囚と一緒に刑務作業に従事する生活で、なおかつ舎房は複数名収容の雑居です。常に他人と隣り合わせて生活するのであり、1人でのんびりすごす時間などありません。他人と一緒にいることを苦痛と感じる小島被告に我慢ができるのか、と
初の刑務所暮らしで無期懲役であれば、小島被告の収監先はおそらく千葉刑務所になると思われます。溶接作業の訓練を受け、ガス溶接かアーク溶接の作業を30年以上続けるわけです

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中国は村上春樹をどう読んだのか

馮英華の論文「中国における村上春樹文学の受容」を紹介します。中国では村上春樹の作品のほとんどが翻訳・出版されており、広く読者を獲得するだけでなく、研究も盛んだと馮英華は書いています
どのような読み方をするのも自由だと言いたいところですが、思想や言論を厳しく統制する中国にあっては、作品を自由に解釈するなどあり得ない話なのでしょう。それがこの論文を紹介する狙いです
さて、論文の前半は中国における村上春樹作品の翻訳・出版事情の説明なので、読み飛ばして構いません
中盤から馮英華は「ねじまき鳥のクロニクル」を中心に据えて語り始め、村上春樹が日本の軍国主義を糾弾している点を挙げ、高く評価します
論文の中で、村上春樹作品を多く翻訳してきた林小華が書いた「総序 村上春樹の小説の世界と芸術の魅力」を引用し、以下のように「ねじまき鳥クロニクル」の優れた内容を強調しています。その上で、「ノルウェイの森」等の恋愛小説しか評価できない読者をプチブル的だとこき下ろしており、いかにも共産主義国の批評、という内容です
ちなみに以下の論文は千葉大学の人文社会科学研究紀要に掲載されたもので、著者は千葉大学の大学院にでも留学していたのでしょう


中国における村上春樹文学の受容
(前略)
【林小華の「総序 村上春樹の小説の世界と芸術の魅力」からの引用】
もしもっとも敬服する村上作品がどれかと聞かれたら、私はまったくためらわずに『ねじまき鳥クロニクル』と答える。(中略)もっと重要なのは、この作品の中で、村上は完全に寂しくて心暖まる庭園を出て、変幻する広い戦場に突入し、孤独な「プチブル」や都市隠遁者から孤高の闘士になったことである。
暴力はこの長編小説の中心点である。二つの線がこの中心点で交差している。縦線は歴史線(時間軸)、あるいは年代記(クロニクル)であり、その主軸はノモンハン戦争である。横線は現実線、現在進行中の時間であり、その主軸は一人の男が行方不明の妻をあちこち探し回ることである。二つの線とも暴力に満ちている。あるいは、暴力という中心点の延長ともいえる。暴力を充分に表現する際、二つのラインは同時に同じ標的を射る:“Violence,the key to Japan”(暴力、日本を開くための鍵)!これは村上が語った言葉であり、前に引用したジェイ・ルービンの『ハルキ・ムラカミと言葉の音楽』からの引用である。間違いなくそれはこの偉大なる作品のテーマである。

この序文で、林少華は、読者に『ねじまき鳥クロニクル』におけるクロニクルや暴力の意味についてのヒントを与え、創作時間が四年半もかかったこの作品の重要さを紹介している。具体的な販売部数は把握できないが、『ノルウェイの森』と比べ、中国では『ねじまき鳥クロニクル』の売れ行きがそれほど多くなかったのは周知の事実である。中国の読者がこの難解な作品を解読するのに助けになるようにと、林少華は力を入れたと言える。
暴力についてのみならず、林少華は、「闘士としての村上春樹−−東アジアで充分に重要視されていない村上文学の東アジアの視点」において、東アジアの視点から、戦う村上春樹の面を析出し、次のように指摘している。

村上文学の中で最も東アジアに関わっている歴史的要素が、東アジアではこれに正比例する反響を引き起こしているわけではない点は興味深い。(下線は馮英華、以下同 様)
そして最後に、村上が描く暴力について、次のように結論づけている。つまり、村上春樹が追及し非難する対象は、戦争という形式で現れる「国家暴力」に限定されず、個々の人の内部に潜む残忍さや暴力をも含め、その結果外部から内部へと深い反省の念が芽生えてくるということを言っているのだ。そして、これはある種の大きな愛情から生まれるものだと考えてもかまわないだろう。この日本人作家は、恐らく次のようなことを考えているのだ−−このような反省の念を持ってこそ、日本は真の意味でアジアと和解ができ、アジア全体が調和するし、日本の明るい未来が望めるのだ。
この言い方からわかるように、林少華は村上春樹の翻訳作業を通じて、村上文学に潜んでいる暴力や戦争の問題を真剣に考えており、社会関心に富んだ村上文学像を中国の読者に提示しているのである。
(中略)
村上文学におけるセンチメンタルな雰囲気、孤独感や喪失感に共鳴する若い読者が少なくない。彼らは、高度資本主義社会のライフスタイルに憧れており、村上文学の社会性を重視するのではなく、自らその社会性を排除しようという傾向すら見られる。それは、都市化が急激に進展し、社会構㐀が変化し続けるという発展段階に応じて生じた社会現象である。都市部の青年男女は、村上文学を「小資」のモデルとして受け止めて、村上文学を通して心の体験、治癒的な体験をする。劉研は「〈小資〉に耽っている村上の読者たちは、村上文学の豊富さを無視するのみではなく、村上文学の複雑性を自覚的に意識することもできない」と読者受容の問題点を指摘している。中国の読者は『ノルウェイの森』で受け取った都会的な「小資文化」のイメージ、センチメンタルな雰囲気、孤独感等を村上春樹の文学像として保持し続けている傾向が見られる。従って、多くの読者の期待の地平には、そもそも『ねじまき鳥クロニクル』のような戦争や植民地の記憶は含まれていないと言える。


日本の軍国主義を批判し、アジアとの真の和解にこそ日本の未来があるのだという、まるで朝日新聞の社説みたいな論文です。いや、むしろ朝日新聞の論調こそ、中国共産党の唱える平和構想(あくまで表向きの)そのものと言えるのでしょうが
自分はむしろ、「ノルウェイの森」にあるプチブル的な男女関係に執着する村上春樹作品の方が好きなので、上記の論文には違和感ありありですし、よくもまあつまらない読み方をするものだ、と呆れます
面白い小説をつまらなく読む方法については、中国人が一番優れているのかんもしれません(もちろん皮肉です)
日本の読者で村上春樹作品を、共産主義政党の政策綱領みたいな読み方をする人は朝日新聞の記者くらいでしょう

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大阪女児誘拐事件を考える 中学時代は優秀とか

小学生の女児を誘い出し、自宅に監禁した容疑で逮捕された伊藤仁士容疑者について、各メディアがあれこれ報道しています
ただ、最近の伊藤容疑者について語る内容はほとんどなく(近隣住民との交流がなかったのでしょう)、中学時代は優等生だったという過去の話ばかりが聞こえてきます


大阪市の小学6年の女児(12)を誘拐したとして、未成年者誘拐容疑で大阪府警に逮捕された栃木県小山市の職業不詳、伊藤仁士(ひとし)容疑者(35)が中学時代に打ち込んでいた剣道の腕前は、友人らによると全国クラスだった。一方で、口数の少なさから「幽霊」とあだ名を付けられる時期もあったほど存在感は薄く、社交性も低かったという。
中学の同級生の女性らによると、剣道部は全国大会で優勝の経験もある強豪。伊藤容疑者の代も全国制覇を飾っていたといい、本人の腕前は「相当なもの」(女性)だった。
ただ、普段から口数が少なく、色白で体の線が細かったこともあって、一時期に付けられたあだ名は「幽霊」。女性は「とにかく部活と勉強という感じのいわゆる優等生タイプ。女性との付き合いもなかったと思う」と振り返る。
最近ではラーメン屋のほか、自動車教習所の事務などのアルバイトを転々としていたという情報がある伊藤容疑者。大阪府警によると、23日に逮捕された際は派遣社員を名乗ったという。剣道部の後輩だったという女性は「なぜ先輩がこんなことになったのか。ただただショックです」とうつむいた。
(産経新聞の記事から引用)


剣道の腕前は全国クラスと書かれているのですが、週刊文春の記事では「道場には小学校3年生の頃からから3年間通っていた。真面目で堅物だった。でも、成績はイマイチ。2、3回戦くらいまでかな。下の弟や妹が優秀だったから印象がどうしても薄い。妹さんはお医者さんになられてるしね」と、伊藤容疑者が通っていた剣道教室関係者が述べており、随分と違いがあります
伊藤容疑者の妹が医師になっている、との話には驚かされますが
高校受験に失敗し、挫折した伊藤容疑者が35歳になって事件を起こすまで、どのような人生を歩んできたのか判然としません
近隣の住民に尋ねても、誰も詳細は知らないのでしょう
犯行の詳細についてもまだこれから、という段階なのであれこれ憶測するのは避けた方が無難です
伊藤容疑者は誘拐したつもりはないと否認しており、助けを求めた女の子を救っただけと供述しているのだとか
過去に家出少女を自宅に誘い、宿泊させていた男性でも刑罰を科されたケースがあり、「泊まらせてあげただけ」との言い分は通用しません
伊藤容疑者が女児の意に反して監禁していた、と立証するのは簡単です。その上で、何を目的にしていたのかが問われます
わいせつ行為を目的に誘い込み、監禁していたと考えるのが当然でしょう。が、頑固者であるとされる伊藤容疑者ですから頑なに否定しまくるものと推測されます
下心なしのボランティアだった、などと説明されても検察官や裁判官は納得するはずはありません
取調べでどこまで供述を引き出せるのか、注目しましょう

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大口病院不審死 久保木被告起訴も公判はまだ

横浜の旧大口病院に勤務する看護師が、点滴に薬剤を混入させ48名もの入院患者を殺害した事件は、日本の犯罪史上稀に見る大量殺人であり、連続殺人でもあります
ゆえにもっと注目されてもよいと思うのですが、メディアにすればすっかり過去の事件なのでしょう
昨年久保木愛弓被告を起訴して1年になろうとしていますが、公判が開かれる目途は立っていないようです
神奈川県警は当初、3人の殺人容疑と5人の患者に対する殺人予備容疑で送検しています。その後、患者1人に対する殺人容疑で追送検しているのですが、横浜地方検察庁はこの分の起訴を見送っています。公判で立証するのは難しいと判断したものと推測します
さて、精神科医の片田珠美がこの事件に言及していますので取り上げます
長文の記事なので、一部のみ引用します。全文を読みたい方は下記のアドレスにアクセス願います


大口病院・20人殺害か…久保木容疑者、他の看護師への復讐願望を患者に「置き換え」か
(前略)
この疑問を解く鍵は、「自分の勤務中に患者が亡くなると、遺族への説明をしなければならず苦痛だった」という供述にあると私は考える。「自分の勤務中に亡くなるかもしれない容体の悪そうな患者を選んで、消毒液を混入した」という趣旨の供述もしているので、患者の容体が急変して死亡し、さまざまな処置に加えて遺族への説明をしなければならなくなる状況がよほど「苦痛」で、どうしても避けたかったのだろう。そういう状況が久保木容疑者に強い恐怖と不安を引き起こした可能性も考えられる。
このように特定の状況への恐怖と不安が強くなり、それが6カ月以上続くと、精神医学的には「限局性恐怖症(Specific Phobia)」とみなされる。問題は、恐怖と不安を自分ではコントロールできないので、それを引き起こす状況を何としても回避しようとすることだ。高所恐怖症の人が、高いところに上がるのを避けるのと同様に、自分にとって苦痛な恐怖と不安を誘発する状況をあらゆる手段によって避けようとする。
久保木容疑者に恐怖と不安をかき立てたのは、患者の死亡によって自分が遺族に説明しなければならなくなる状況だったので、それを回避するために自分の勤務時間外に患者を死亡させようとしたわけである。あまりにも自己中心的かつ短絡的な動機だが、「限局性恐怖症」の人の行動パターンを決定するのは回避であることが多い。
「限局性恐怖症」を病気とみなすかどうかについては、精神科医の間でも議論が分かれている。アメリカでの臨床研究によれば、何らかの対象や状況に対する恐怖症を持つ人は人口の10%程度ということがわかっており、必ずしも病気ではなく、治療対象にはならないという意見もある。ただ、久保木容疑者のように強い苦痛を覚えており、それを回避するために問題行動を起こす場合は、きちんと治療すべきだろう。
(中略)
もっとも、自分の勤務時間中に患者が死亡する状況によってかき立てられる恐怖と不安を避けようとしただけで犯行に及んだとは考えにくい。というのも、久保木容疑者は、担当患者が以前死亡した際に同僚らから自分のミスの可能性を指摘されたとも説明しているので、もともと同僚や上司などに対して怒りを覚えていた可能性があるからだ。
大口病院では、入院患者が相次いで死亡した4階で、2016年4月から8月にかけて看護師の服が切り裂かれたり、飲み物に異物が混入されたりするトラブルが起きていた。これが久保木容疑者によるものなのかどうかはこれから慎重に調べなければならないが、もしそうだとすれば、他の看護師に対する怒りをこのような形で表現したと考えられる。
(以下、略)


看護師や医師との人間関係がどの程度、久保木被告の犯行の原因になったのか、公判で明らかになるのでしょうか?
もし、職場での人間関係の腹いせに患者が殺害された、などということになれば、被害者も遺族も浮かばれません
久保木被告は鑑定留置が行われ、責任能力に問題はないとして起訴されています。心神耗弱状態などではない、との判断した結果であれ、久保木被告の人格に大きな歪みがある(患者の生命に関してあまりに軽視している)のは確かでしょう。倫理観の欠如とか、被害妄想とかは情状酌量の理由にするのは難しいところです
それにしても起訴から1年を経てまだ公判に至らないのは、何か特別な事情があるのでしょうか?
検察は立件する対象を絞り込んでいますから、久保木被告が否認していないのなら、公判を維持するのが困難とは思われません

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大阪女児誘拐事件を考える 「誘拐するつもりはなかった」

大阪に住む小学6年生の女児が家を立たまま帰ってこない、と捜索願いが出ていた件で、女児が栃木県の交番に駆け込み保護されたと報じられています
大方の予想通り、SNSで知り合った男に誘われついて行ったのですが、栃木県小山市の民家に監禁されていたというのが意外でした
もう少し女児の自宅に近い場所にいるのではないか、と思っていました
逮捕された伊藤仁士容疑者は、SNSでひっかけた女の子が大阪在住だろうと九州在住だろうと迎えに行って監禁する気満々だったのでしょう
女児の側にすれば、「素敵な出会いが待っている」との期待ありありで警戒する気もなく、ホイホイと誘われるまま伊藤容疑者との待ち合わせ場所へ出かけてしまったと推測されます


大阪市住吉区の小学6年の女児(12)を誘拐したとして、大阪府警に未成年者誘拐の容疑で23日夜に緊急逮捕された栃木県小山市犬塚1丁目の職業不詳、伊藤仁士容疑者(35)。
当初は家出の可能性が高く事件性は低いと見られていた今回の逮捕劇。
一転したのは、23日午後1時半ころ、栃木県小山市の交番に女児が「男の家から逃げてきた」と交番にかけ込んだことで発覚した。
「小雨が降る中、女児は靴を履かずに、靴下だけで逃げてきた。白いパーカー姿だった。はっきり自分の名前を言っていた。栃木県警が撮影した女児の写真を送り、家族に確認してもらい、本人だとわかった」(捜査関係者)
しかし、すぐに解決とはならなかった。女児は「男に監禁されていた。もう一人、監禁されている女の子がいます」と交番で話したからだ。
栃木県警は女児の記憶を頼りに伊藤容疑者の自宅を突き止めた。
「男の一戸建ての家が割れ、そこに行った時、伊藤容疑者と女の子が出てきた。任意同行を求めた」(前出の捜査関係者)
女児が行方不明になったのは11月17日。たった数時間のうちに連絡がとれなくなった。大阪と栃木と距離が離れているのに、伊藤容疑者はどうやって誘い出したのか。
「2人が知り合ったのは11月10日ころ、SNSのやりとりを通じてだった。17日に女児が行方不明になる2、3日前に会う約束をして、17日午前中に女児の自宅近くの公園に伊藤容疑者が現れて落ちあった。電車で栃木県まで移動したようだ」(同前)
35歳の伊藤容疑者と小学6年生の女児は、2回り以上の年齢差があるが、接点はスマートフォンのオンラインゲームだったとの情報がある。
(中略)
「伊藤容疑者がゲームをきっかけに、女児に家出を持ちかけて、誘拐したようだ。もう一人の女の子も同じような手口とみられる。初対面だが、オンラインゲームではすでに接点をもっているので、気を許してついていったところ、誘拐されてしまったようだ。しかし、暴行など受けた様子はない。伊藤容疑者は『誘拐などしていない。一緒にいただけ』と否認している。だが、女児は会ってすぐにスマホを取り上げられ、電源を切られたと言っている。計画的な犯行ではないか」(同前)
女児は伊藤容疑者からの呼び出しに応じた理由を「もう一人、女の子がいるので、オンラインゲームや話し相手になってくれないかと言われた」と話しているという。伊藤容疑者と一緒のところを、保護された女の子のことを指しているとみられる。
「もう一人の女の子は15歳の中学生で、今年6月に茨城県の自宅からいなくなり、捜索願が出ていた。それ以降、数カ月ほど伊藤容疑者の家にいたようだ」(同前)
オンラインゲームの闇も解明する必要がありそうだ。
(週刊朝日オンラインの記事から引用)


週刊朝日の記者は「オンラインゲームの闇も解明する必要があるそうだ」と指摘していますが、何をどうしろと言うのでしょうか?
オンラインゲームの闇なるものを解明するには莫大な時間とコストがかかり、とても日本の警察の手に負えないでしょう。国内の企業だけがオンラインゲームを提供しているわけではなく、海外の企業が提供するゲームもあるのですから
ましてやオンラインゲームを一律規制する法的な根拠もありません。法律の枠組みから作る必要があります
ゲームに付随するプレイヤー同士の会話(チャット)内容を検閲しろ、と注文をつけるのも無茶でしょう
それこそ、中国のように100万人規模でインターネットを監視する組織を立ち上げなければなりません
インターネットを監視し、国民を監視して統制することこそ、中国共産党独裁体制の維持には不可欠ですから、どれだけコストがかかっても実行せずにはいられません
しかし、日本ではどうでしょうか?
犯罪を未然に防ぐ意味でも出会い系サイトの規制、監視は必要と考えます。現に京都府警などサイバーパトロール活動をし、児童買春事件を検挙するなど成果を挙げています。が、大人の自由恋愛や不倫防止のため、警察が10万人体制でインターネットを監視し、個人の通信内容を無断で検閲する組織を設けるべきなのか?
話が逸れました
伊藤容疑者は逮捕容疑を否認していると報じられています。が、それならなぜ小学6年生の女児を、保護者の承諾なしに連れ去り、監禁したのか説明する必要があります(もちろん、未成年者を親権者の同意なしに連れ去るのは犯罪であり、弁解の余地などありませんが)

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新潟女児殺害事件13 死刑を求刑

被害者が1人の場合、死刑判決を下さないというのが刑事裁判における暗黙の了解です
ただし、被害者が1人でも死刑判決が下された例は幾つかあり、特に残虐な方法で殺害したり殺人以外の複数の犯罪行為が絡むケースは例外とされています
本件、新潟での女児殺害事件を考える上で参考にすべきは、奈良県で女児を誘拐、殺害して上で遺棄した小林薫死刑囚の事件です
小林死刑囚の場合、女児を殺害しただけでなくその遺体の写真を家族宛てに送りつけ、被害児の妹をも殺してやると恫喝しています。検察が起訴状で「女児を浴槽の水に押し付けて殺害した」と立件したことに小林死刑囚は反発し、女児が勝手に溺れたのであって殺害はしていないと主張したのも、反省がないとして心証を悪くしました。加えて、小林死刑囚は女児に対する強制わいせつを繰り返し、服役していた経緯もあり、矯正困難と判断されたのは当然でしょう
さて、小林遼被告に対する論告求刑の様子を伝えるNHKの報道から、以下、引用します


22日、新潟地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「被告は捜査段階で5分以上首を絞めたことを認めていて救命措置も取っていない。車を背後から衝突させるなど、それ自体で死亡させる危険のある行為をちゅうちょなく選択できる被告が、あえて死亡させないように首を絞めたとは、とうてい考えられない。『殺意はなかった』という弁解は自己保身のためで、全く信用できない」と指摘しました。
そのうえで「みずからの犯行に正面から向き合おうとする態度は一切なく、更生の可能性はないと言ってもいい。まれにみる非道な犯行で、結果は重大であり生命軽視の度合いは甚だしい」として死刑を求刑しました。
一方、弁護側は「被告は人の首を絞めると気絶するということを過去に経験していて、人が死ぬ危険な行為という認識はなかった。女の子を気絶させる目的で殺害は意図しておらず、犯行はずさんで計画性はなかった」などと述べ、殺人罪ではなく傷害致死罪にあたると主張し、長くても懲役10年の刑が相当だとしました。
(中略)
そして検察は、「下校時間をねらって女の子を物色し、1人でいた被害者を襲って遺体を電車にひかせた凄惨(せいさん)の極みの犯行だ。やめる、引き返すという判断ができたにもかかわらず、あえて犯行を選択し、一貫して被害者を物としか見ていない生命軽視の姿勢は極めて顕著だ」と述べました。
そのうえで「裁判でも『覚えていない』『記憶がはっきりしない』と繰り返すなど、自分に不利な事柄については、あいまいな供述に終始し反省の態度はない。自分の犯行に正面から向き合おうとする態度は一切なく、更生の可能性はないと言ってもいい」と指摘しました。
そして最後に「まれに見る悪逆非道な犯行で、結果は重大であり生命軽視の度合いは甚だしい。慎重に死刑がやむをえないかを判断した結果、回避すべき事情はない」として死刑を求刑しました。
(中略)
弁護人は動機について「女の子を偶然見かけて連れ去ることを決意し、車をぶつけることをとっさに考えついた。線路への遺体の遺棄などについても『手っとり早いと思ったから』と法廷で述べたが、被告自身も、なぜこういう気持ちになったか、はっきりした動機が分かっていない」としたうえで、「連れ去るための道具を準備していないなど計画性はなく、周辺の防犯カメラにも写っているなど、犯行は場当たり的でずさんだ」と述べました。
そして「急に物事に無関心になるなどの、犯行に影響した精神的な障害について治療を受ける意思があり、両親が支援を約束している。被告には刑罰ではなく、むしろ治療が必要だ」と指摘し、前科がないことや謝罪のことばを述べていること、事件当時23歳と若く更生の可能性が高いことなどを挙げ、長くても懲役10年の刑が相当とする意見を述べました。
(NHKニュースの記事から引用)


前科がないと弁護人は主張していますが、小林被告は本件の前に女子中学生を連れ回した事件で送検されており、まだ刑事処分が下されていない状態、というだけです。確かに刑事処分を受けたという意味での前科はないにしても、犯罪歴がないとするのは間違いでしょう
そして本件のように殺害後、死姦にまで及んでいる事態を考慮すれば更生可能性を云々するレベルの話ではなく、人間としての一線を越えた異常犯罪者と判断するのが相当です
社会に出してはいけない凶悪な性犯罪者である小林被告を、両親が将来に渡って監督できるとは思えません
弁護人が主張する傷害致死で懲役10年が相当、などという主張に納得する裁判官、裁判員はいないでしょう
最後に書き添えると、公判でのやりとりが詳細に報じられてはいませんので、自分には小林被告がなぜ強烈な衝動に駆られ小学生を襲うに至ったのか、動機の根幹部分がどうにも不明確な気がします。報じられた部分から憶測したり、仮説を組み立てるのは可能としても、死姦にまで至る強烈な性的衝動がどこから生じたのか、解明されないのは不満です。仮に解離性同一性障害だとしても、それだけでは説明になりません

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韓国政府屈服 日韓軍事情報包括保護協定を維持

11月23日に失効する可能性のあった日韓軍事情報包括保護協定を、韓国政府は破棄せずこれまで通り維持すると発表しています
与党の「共に民主党」の広報担当者は、「日本側に(輸出管理問題で)譲歩をさせた文在寅大統領の原則外交の勝利」と意味不明な勝利宣言をしています
日本の経済産業省はこれまでどおり輸出管理の厳格化を維持し、韓国をホワイト国には戻さないと表明しているのですが、なぜか韓国政府は「我々の勝利ニダ」と強調しており、「日本に負けた」とは認めたくないのでしょう
韓国は日本の輸出管理強化を不当だとして、WTOに提訴していました。今回の韓国政府の声明ではWTOへの提訴も取り下げると表明しており、
負けを認めた格好です


韓国与党の“共に民主党”は今日(22日)、韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を延長したことについて「文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の国益のための原則ある外交的勝利」と評価した。一方で最大野党の“自由韓国党”は「国家安保を心配した国民の勝利だ」と相反する反応を見せた。
共に民主党の報道官はこの日、国会での会見で「日本政府の前向きな態度の変化を受け入れた韓国政府の決断を歓迎する」と語った。
また「韓国政府の措置は、国民の安保不安を解消し、米韓同盟をより強固なものにすることにも肯定的に寄与するとみている」、「これから日本は輸出規制の解決のための対話に誠実に臨まねばならない」と強調した。
自由韓国党は「日韓両国の努力を通じてGSOMIAは安定的に持続させなければならない」、「(GSOMIA終了猶予決定は)国家安保を心配する国民の勝利だ」と語った。同党の首席報道官はこの日、青瓦台(韓国大統領府)で「韓国の安保と国民の安全を破局に追い込むところだったGSOMIA破棄が撤回されて幸いだ」と語った。
野党“正しい未来党”は「GSOMIA延長を歓迎する」、「いつでも終了できるという苦し紛れの条件を敢えて提示すべきだったのかという疑問は残っている」と評価した。
野党“正義党”は「一旦GSOMIAを終了してから(日本と)協議をしてこそ、我々の断固とした意志を見せることができるので、終了させることが正しい」と語った。
(WoW!Koreaの記事から引用)


外交交渉に当たっては単純な勝ち負けを判断するのは大間違いで、その後の展開まで見据える必要があります
ただ、今回の日韓軍事情報包括保護協定を騒動に関しては、「協定を破棄すると日本を脅せば、日本が慌てて輸出管理の規制を撤回するはず。アメリカも仲介に入って韓国の味方をする」と勝手に判断した韓国政府の完全な失敗でしょう
頼みの綱であったアメリカ政府は韓国を叱責し、協定を破棄するなと恫喝するばかりでした。韓国の悪足掻きはアメリカと日本に対し不快な印象を与えただけであり、信頼を損なっただけの悪手です
つい1日前には与党「共に民主党」の代表が以下のように日本を批判していました


韓国与党・共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表は22日、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了について「すべての原因と責任は日本にある」と話した。
李代表はこの日、国会で開かれた拡大幹部会議で「その間韓国政府は多様なルートを通じて外交的努力を持続してきたが、日本政府は不動の姿勢なので遺憾だ」としてこのように明らかにした。
彼は「GSOMIAは韓国の安保に大変重要だが、必要不可欠なものではない」として「それでも維持したのは韓日間友好と連携の意味があるためだが、韓国を信頼しない国と軍事情報を共有することはできない」と強調した。
(中央日報の記事から引用)


そもそもGSOMIAは朴槿恵大統領がアメリカからの圧力を受け、野党の反対を押し切って締結したもので、韓国内では批判する声が多くありました。文在寅大統領は選挙の公約にGSOMIAの破棄を掲げ、当選しています
なので、文在寅大統領にとって今回のGSOMIAの協定を維持する決断は二重の屈辱でしょう
ソウルではアメリカ大使館前に文在寅の支持者が終結し、アメリカ批判のデモを繰り広げています。今回のアメリカからの圧力を不当な干渉であると決めつけ、糾弾せずにはいられないのか、と呆れます
アメリカが悪いだの、日本が悪いだの、誰かのせいにしないと気が済まない憐れな民族です
外交判断を誤った文在寅とその仲間たちにこそ、責任があるのですが

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川崎トンネル殺人事件 犯行を認め謝罪

13年前、仕事帰りの女性が川崎市宮前区で刺殺された事件で、犯行を自供していた鈴木洋一受刑者の裁判が始まっています
鈴木受刑者は別件の傷害事件で有罪が確定し、刑務所に服役中でした。受刑中にこの未解決になっていた殺人事件の犯行を自供をし、いわば自首した格好になります
逮捕から初公判まで時間がかかったのは、鈴木受刑者の弁護人が人格障害を主張し、約4か月ほど精神鑑定が行われたためです
鑑定の結果は明らかにされていませんが、報道された部分では「性嗜好障害など」と診断されたようです。事件の態様から推察すれば、女性を刃物で切り付けるような行為に性的快楽を見出す⇔性的快楽を追及したいがゆえに刃物で女性を切りつけるといった加虐嗜好が強いと判断されたのでしょう
しかし、検察は責任能力に問題はなかったと判断して起訴しています


川崎市宮前区のトンネルで平成18年9月、近くに住むアルバイトの黒沼由理さん=当時(27)=が刺殺された通り魔事件で、殺人罪に問われた無職、鈴木洋一(ひろかず)被告(39)の裁判員裁判第2回公判が21日、横浜地裁(景山太郎裁判長)で開かれた。被告人質問で、鈴木被告は「被害者が困惑し、苦悶(くもん)する表情が見たかった」などと犯行の動機や経緯を説明した。
弁護側の質問に対して鈴木被告は、事件当日は仕事上のストレスがたまっており、「かなりイライラしていた。(黒沼さんを)ただ脅かすだけでは済まないと思った」などと犯行直前の心情を吐露。仕事帰りに立ち寄った実家から自宅までの帰路、偶然見かけた黒沼さんを犯行現場のトンネルに先回りして待ち伏せ、凶器の包丁で殺害するまでの経緯を説明した。
別の事件で服役中の28年1月に、神奈川県警に犯行をほのめかすはがきを送ったことについては、27年に自身が病気を患ったことが契機だったとし、「自分は命を救われたけど、何もしていない被害者が、なぜ命を落とさなくてはいけなかったのかを考えた」と説明。「尊い命を身勝手に奪ってしまい、本当に申し訳ない」と、謝罪の言葉を口にした。
一方で、検察側や裁判官から、最初に黒沼さんの腹部を刺した際に殺意がなかったかを問われると、「死ぬ危険性があるという認識がなかった」などと否定。その後、胸部を刺した理由については、抵抗した被害者の足が「自分の股間に当たって激高」したため、「殺意に基づいて刺した」とした。
(産経新聞の記事から引用)


目撃証言や物証の乏しい事件ですが、鈴木被告が犯行そのものを認めていますので、争点にはなりません。犯行をほのめかす手紙を神奈川県警宮前署宛てに出していることからすれば、自首を認めて罪一等を減じることになるのでしょうか?
あるいは性的嗜好障害が犯行に与えた影響を考慮するのでしょうか?
鈴木受刑者が日常的に家族に対し暴力をふるっていたり、社会生活が破たんするほどSMプレイに耽溺していたならともかく、そでないのであれば性的嗜好障害を理由に減刑するとは考えられません
検察の論告がどうなるのか、注目しましょう

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韓国の「日本不買運動」 効果ゼロ

朝日新聞はしきりに、「安倍首相のせいで韓国からの訪日客が激減し、日本経済にも深刻な打撃をもたらしている」との報道を連発しています
だから、安倍首相は韓国に対する経済制裁(実際には輸出管理の強化なのですが)を廃止するべきだ、と言いたいのでしょう
さらに韓国左派系メディアも、日本製品ボイコットが日本にダメージを与えている、と煽るような報道を続けています
自分たちに都合の良い数字だけを切り取り、「日本を懲らしめてやったニダ」と自画自賛する愚か者の所業です
10月の貿易統計が発表され、さっそく朝日新聞が食いついています


韓国向け輸出2割減、日本製品の不買影響か 貿易統計
財務省が20日発表した10月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出額が前年同月比9・2%減の6兆5774億円となり、11カ月連続の前年割れとなった。輸出先上位の中国と米国向けがいずれも10%超の減少となり、米中貿易摩擦の影響が色濃く表れた。ただ、輸入額も減ったため、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は173億円で、4カ月ぶりに黒字に転じた。
輸出の品目別では、自動車が9・6%減、航空機エンジンの部品などの原動機が20・9%減と落ち込みが目立った。
韓国向けの輸出は前年同月比23・1%減で、同15・9%減だった9月より下落幅が広がった。食料品は58・1%減、乗用車は70・7%減となっており、日韓関係の悪化を背景に、日本製品への「不買運動」が大きく影響しているとみられる。
一方、全世界からの輸入額は、前年同月比14・8%減の6兆5601億円。原油価格の下落が主な要因だった。
(朝日新聞の記事から引用)


貿易統計では石油、天然ガスの輸入が減少したため、黒字になっています。韓国向け輸出が大きく減少しているのは事実ですが、上記の記事のように%表示だけでは、何も見えてきません。朝日新聞としては、「韓国向けの食料品輸出が58%も落ち込んでいる。危機的な状況だ」と読者をミスリードしたいのでしょう
他にも、対馬で民宿を営む韓国人の「観光客が減って死活問題ニダ」とのインタビュー記事を掲載したり…
これに対し、韓国の中央日報は「韓日経済関係改善セミナー」における日本側パネラーの発言を引用し、「韓国における日本製品不買運動が日本経済に及ぼす影響はゼロに近い」と記事にしています(中央日報は文在寅政権と距離を置く中道メディアです)


「不買運動が日本経済に及ぼす影響はゼロに近い」。
韓日対立長期化で両国経済界の懸念が深まる中で韓日産業技術協力財団と韓日経済協会主催で18日に開かれた「韓日経済関係改善セミナー」で出たある日本専門家の声だ。この日のセミナーで最初の発表者として出た大東文化大学経済学部の高安雄一教授は、日本政府の輸出管理措置にともなう韓国側の不買運動の影響が「マクロ的な観点で微小だ」と主張した。
旧経済企画庁出身で在韓日本大使館での勤務経験がある高安教授の主張は、日本政府のスタンスがなぜ強硬一辺倒なのかを代弁してくれる。彼はこの日「日本政府の『輸出管理適正化』(韓国は『輸出規制措置』という立場)が韓日両国経済に及ぼす影響はわずかだ。(輸出管理対象である)日本の素材・部品メーカーの売り上げは少ないため日本経済全体に波及するものではない」と話した。続けて「不買運動が日本経済に及ぼす影響はゼロに近い。日本産ビール輸出が97%減少(8月)しても輸出全体で占める割合は0.15%にすぎず、訪日韓国人の減少も個人消費に及ぼす影響はない」と強調した。
この日のセミナーでは日本の経済措置と別に「日本企業にとって韓国はこれ以上投資対象として魅力的ではない」という指摘も出た。韓国とアジア経済の専門家である日本総合研究所の向山英彦上席主任研究員は、「韓国は日本よりさらに速いスピードで低成長基調に進入している。日本企業の立場では韓国に対する投資魅力が落ちている」と話した。続けて「日本の韓国に対する直接投資は2012年にピークを記録したが、いまは韓国に対する事業投資を保留する企業が増加している。日本国際協力銀行の調査で中期的有望事業展開地域のうち韓国は2017年の10位から2018年には13位に順位が下がった」と説明した。
(中央日報の記事から引用)


元々、日本産ビールの対韓国輸出額は年間80億円程度であり、決して大きい金額ではありません
減少分は、ワールドカップラグビーでのビール売上増で回収済みでしょう。同大会の公式スポンサーがハイネケンであるため、試合会場で販売されるビールはハイネケンのみでしたが、国内販売のハイネケンはキリンがライセンス生産したものです
焦点になっている韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)延長問題は、韓国政府が「日本の経済制裁撤回が延長の条件」と公言し、「経済制裁の解除まで不買運動継続」を示唆しています。つまり日本製品不買運動とGSOMIA破棄で日本政府を脅したつもりが、何の効果も挙げていないと露呈し、判断を誤ったのは明らかです
このまま日本政府は輸出管理強化を継続しますので、韓国も日本製品不買運動を継続せざるを得ないのでしょう
間違った政策(不買運動)に走っておきながら、それを撤回する機会も見出せない状況に自らはまり込んでいます(文在寅大統領もこのままでは国民に対し、不買運動をやめろとは言えないのでしょう)
さて、どうするのやら
付け加えるまでもなく、日本側にしても特定の業界、業種によっては売上低下は認められるのであり、まったく影響がないとは断言できません
韓国側が不買運動という不毛な行為を止め、市場を開放するよう仕向けるのがベストな選択ですが、自発的に日本への抵抗(無駄な抵抗と分かっていても)を止めるとは思えません。韓国政府が国民を説得できるのか、注目しましょう

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沢尻エリカ逮捕 大河ドラマの代役は誰に

沢尻エリカの逮捕によって、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」での濃姫役を誰が代役として務めるか、芸能メディアがあれこれ憶測記事を書いています。撮り直しによって余計な出費が増えるのは確実であるため、撮影済のドラマをそのまま放映すべき、との声も挙がっています
しかし、これまでのNHKの方針からして、沢尻エリカ演じる濃姫でそのまま放映するとは考えられず、代役を立てるのでしょう
デイリースポーツの記事を以下、引用します


女優沢尻エリカ容疑者(33)が麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕されたことを受け、沢尻容疑者が演じて撮影に入っていた来年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の濃姫役に関して、難航が予想される中、ネット上では代役予想で盛り上がっている。
明智光秀(長谷川博己)を主人公にしたドラマで、沢尻容疑者は斎藤道三(本木雅弘)の娘で、織田信長(染谷将太)の妻となる濃姫を演じる予定で、初回から登場する主要人物だった。
逮捕後から、演技に定評がある沢尻容疑者が演じる濃姫が見られなくなることを残念がる声があがる一方、代役予想が盛り上がっている。
重要な役柄を担える女優のスケジュールを簡単には押さえられないと指摘される一方、濃姫は本能寺で信長とともに討たれるシーンが描かれることもあるが、没年は不明とされ、緊急事態を受け、早世説が採用されるのではとの分析もある。
代役予想は、濃姫のイメージに合うなどの理由や、大河で徳川家康正室を演じた実績がある菜々緒が一番人気の展開。過去大河ドラマで主役を担った、柴咲コウ、上野樹里の登場を期待する声や、実力派として尾野真千子、真木よう子に期待する声も。
近年の大河で戦国武将の妻を演じた、中谷美紀、吉田羊、松岡茉優の名前も。
信長役を27歳の染谷将太が演じるため、若手女優の名前も多くあがっているが、人気の二階堂ふみは、来年朝ドラの撮影中との指摘も。
新垣結衣、深田恭子は人気が根強い。
一方で撮影前にスキャンダルのため大河降板経験がある斉藤由貴にリベンジ登板や、最近の話題性から剛力彩芽を推す声もある。
NHKは代役を立てての撮り直しを検討しているが、調整が難航すれば放送開始の延期と放送回数の変更に追い込まれる可能性もある。関係者は「帰蝶役は準ヒロイン的な存在。来年秋までスケジュールを押さえられる女優を探すのは非常に難しい」と話す。
(デイリースポーツの記事から引用)


さまざまな女優の名前が挙がっています
しかし、尾野真千子の名前まで出ているのには苦笑するしかありません。8月時点のプレスリリースで、尾野真千子は伊呂波太夫役で出演が決まっており、濃姫役はないでしょう
デイリースポーツの記者、編集担当は、大河ドラマの出演者リストを確認しないまま、記事を書いているとしか思えません
もちろん、役を振り替えて伊呂波大夫役に別の女優を充てる手もなくはないのですが
並んでいる顔ぶれを見る限り、若手女優なら誰でもよいのか、と思ってしまいます
染谷将太(27)の妻となる濃姫の役ですから、吉田羊や斉藤由貴などは明らかに年上過ぎてバランスを欠いています。何のドラマだよ、と言いたくなります(伝承では濃姫は織田信長より1歳下だったとされます)
いっそ、染谷の妻である女優の菊地凛子を起用し、夫婦で夫婦役をするというベタな展開にしては?
個人的には斉藤道三の娘、濃姫は男勝りの勝気な女性とのイメージがあるので、柴咲コウがイメージに近いのですが。過去、大河ドラマで乗馬シーンもこなしているので、戦国時代の姫を演じるには相応しい気がします
少なくとも剛力彩芽はあり得ないでしょう
斉藤道三の正室が明智一族の出であったと伝えられており、大河ドラマの主役明智光秀と濃姫は親戚同士と考えられます。ドラマでは重要な役割を与えられるはずで、出番も多いのでしょう
さて、誰が起用されるのか、注目しましょう

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パクリか 攻殻機動隊そっくりのミュージックビデオ

パクリなのか、オマージュなのか、リスペクトなのかはともかく、似せようと意図して制作されたミュージックビデオの話です
YouTubeでブリトニー・スピアーズのミュージックビデオを見ていたら、「Break The Ice」の作りが攻殻機動隊そのままなのでのけぞってしまいました。自分はブリトニー・スピアーズのファンではありませんので、こんな映像作品があったとは今日まで知りませんでした(既にご存じの方々にとってはいまさらの話題でしょうが)
調べてみると、英語のWikipediaに説明があり、2007年のアルバム「Blackout」に収録された曲で、後にシングルカットされたものだとか
最初はブリトニーのダンスシーンを入れたミュージックビデオを作る予定が、彼女のアイディアでアニメーションを使うと決まったようです
以下、Wikipediaの翻訳です


「Break the Ice」のミュージックビデオは、 韓国でアニメに影響されたアニメーションスタイルで作成され、 ロバートヘイルズによって監督されました。 コンセプトは、 Jive Recordsに「 Toxic 」ミュージックビデオのスーパーヒロインキャラクターに基づいたアニメーションミュージックビデオを作成するように依頼したスピアーズのアイデアでした。 [32] 2008年3月12日にBlackoutBall.comで初演されました。これは、初演専用に作成されたウェブサイトで、ファンはチャットルームにアクセスできます。
ビデオは、スピアーズが短い黒いボディースーツと膝丈の黒いブーツを身に着け、未来の都市の屋根の上に立っているところから始まります。 最初の詩が始まると、彼女は研究施設に侵入し、適切な子分と戦います。 スピアーズは最終的に高度に保護された実験室にアクセスし、液体のinに入れられたクローンの通路を歩きます。 彼女は自分が自分のクローンであることに気づき、キスをしてタンクに爆弾を植えます。 この後、スピアーズは見かけの悪役の基地に潜入し、彼にキスをしてから彼を破壊し、彼がロボットであることを明らかにします。 そこから、彼女は弾丸をかわし、新しく到着した子分たちの間でパニックを引き起こします。その間、爆弾のタイマーはどんどん下がります。 次に、スピアーズがジャンプし、建物の側面に「勝利」が描かれている間、建物が爆発する様子の広いショットがあります。 ビデオは「To be continue ...」というフレーズで終了します。

Britney Spears - Break The Ice (Official Video)


アニメーションは韓国で製作したものです。上記のWikipediaの記載によれば、同じくブリトニーの楽曲「Toxic 」のミュージックビデオの世界観の延長、として作られたそうです。「Toxic 」は変幻自在な美女に扮したブリトニーが男を手玉に取り、毒を飲ませるストーリー。毒を飲ませた後はビルの高層からダイブして姿をくらます展開です
この「Break The Ice」の ミュージックビデオについて、ブリトニーファンは総じて高い評価をしているのですが、コアなアメリカのアニメファンは罵倒しており、低評価です
誰がどう見ても攻殻機動隊の少佐こと、草薙素子を連想せずにはいられないのですから
さて、これで話は終わりません
続いてタイのポップス歌手タカテーンのミュージックビデオです
こちらはタイの映像制作会社と人気漫画家がコラボして作ったと説明されていますが



もう笑うしかない内容です。こちらのミュージックビデオは「Toxic」と「Break The Ice」を加えた内容で、最近のものでしょう。ブリトニーのビデオから10年くらい差があるとしても、パクリのパクリか、と言いたくなります
似たような世界観、背景を使うのはともかく、もっと斬新な工夫を盛り込んでほしいのですが
劇場版の攻殻機動隊「GHOST IN THE SHELL」が1995年公開です。そこから1歩も先に進んでいない映像作品を2019年に見せられても、うんざりするだけです

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Newsweek誌の映画評「インセプション」
http://05448081.at.webry.info/201009/article_103.html
攻殻機動隊「ソリッド・ステート・ソサイエティ」
https://05448081.at.webry.info/200907/article_7.html