ネット上でも実名で表現を 勝間和代

毎日新聞のウェッブサイトにある「勝間和代のクロストーク」で、インターネットでの書き

込みはすべて実名ですべきだ、と勝間和代が提言しています
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2009/10/post-27.html?link_id=PP00202

目下のところ(10月8日20時13分現在)、賛成が48%、反対が52%となっており、

勝間和代の提言に賛成する人は半数以下です

以前にもこのブログで勝間和代の方法(イエスかノーかの二者択一を迫るやり方)では

十分な議論など無理であると指摘しました

今回もまったく同じ指摘をします。賛成か反対か、イエスかノーかを問う二者択一の問

いは、論点を比較対照しやすいため明確に見えますが、それでは議論が成り立ちませ

ん。インターネット上で完全実名制では不都合があり、また完全匿名性も現実的ではな

いからです


「ネットがメディアとしての信頼性を高め、既存のメディアと肩を並べる存在になるには、
表現者が自分の名前を開示し、責任の所在を明らかにすることが不可欠だと私は考え
ています。匿名コミュニケーションのままでは、いつまでもネットは周辺メディアの位置
にとどまるでしょう」


上記は勝間和代の私見ですが、メディア関係者が好んで口にする理屈でもあります

既存のメディア(新聞・テレビ)は実名だから信頼でき、匿名のメディア(2ちゃんねる)よ

り上位にあるとの考えです。しかし、これままったく見当違いでしかありません。匿名だ

から実名のメディアより格下と誰が決めるのでしょうか

「匿名か実名か」という事実と、その発言・報道が信頼できるかどうかは必ずしも相関

関係にあるわけではないからです

新聞でも誤報や誇張、歪曲はありますし、2ちゃんねるの書き込みの中にも真実はあ

るからです

勝間和代ら既存のメディアに組する人たちは匿名メディアを批判し、その無力化を図り

たいだけなのでしょう。自分たちの立場が匿名メディアによって誹謗中傷されると過度

に恐れているからなのです

何度も書きますが、匿名での発言だから信頼できないと決め付けられませんし、無価

値だと切り捨てるのは誤りです

市民参加の実名メディアを謳ったオーマイニュースが日本にも登場しましたが、大衆の

支持を得られないままつぶれ去りました

一方、悪の巣窟とか便所の落書きと揶揄された2ちゃんねるは健在であり、1日1千万

人もの利用者があります

既存の実名メディアと匿名メディアが並存していれば、それで構わないと自分は考えま

す。なぜ、インターネットを実名制オンリーにしなければならないのでしょうか?

イエスかノーか、反対か賛成かを問う勝間流の論法では、両者の共存などという発想

は登場しません

勝間和代のように自分が言論の担い手として生き残りたい、金儲けをしたいと考える人

物だけが匿名性排除に執着し、匿名メディアを潰したいと考えるのでしょう

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勝間 和代

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