不況で低迷する日本アニメ 中国アニメは急成長

レコードチャイナの配信記事で、「不況の日本はアニメ産業も縮小傾向に、中国アニメは破竹の勢い」というのがあります


いちいち反論するのもどうかと思いましたが、取り上げます
日本ではテレビ・アニメーションの放送時間がピークであった2006年に比べ、2009年は20%も減少している、と記事では指摘しています
アニメーションに限らず、ドラマなども軒並み視聴率を落とし放送枠が減少していますから、その事実だけを取り上げて日本のアニメーションが駄目になったと断定するのは早計です
元々週に52本から55本ものアニメーション(新作・再放送を含む)を放送している状態が異常なのであり、制作会社が仕事に追いまくられ青息吐息という惨状でした。これでは作品のクオリティも低下し、粗製濫造となってしまいます
放送本数が減少したのはむしろ幸いではなかったかと思います(業界事情に通じているわけではありませんので、素人の感想にすぎませんが)
テレビ放映のアニメーションが減少した2009年ですが、映画館向けの劇場版アニメーションで興行収入10位以内にランクインした作品は以下の通りです

劇場版MAJOR メジャー/友情の一球(ウィニングショット)
映画ドラえもん/新・のび太の宇宙開拓史
超劇場版ケロロ軍曹/撃侵ドラゴンウォリアーズであります!
映画 プリキュアオールスターズDX~
名探偵コナン/漆黒の追跡者
映画クレヨンしんちゃん/オタケベ!カスカベ野生王国
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
それいけ!アンパンマン/だだんだんとふたごの星
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/アルセウス
劇場版NARUTO ナルト 疾風伝/火の意志を継ぐ者
サマーウォーズ
劇場版デュエル・マスターズ/黒月の神帝
映画 フレッシュプリキュア!/おもちゃの国は秘密がいっぱい!?
劇場版マクロスF/イツワリノウタヒメ
ONE PIECE FILM STRONG WORLD

「日本のアニメーションは低迷」と主張する中国メディアに質問ですが、毎週多くの新作テレビアニメーションを作りながらこれだけの数の劇場向け長編アニメーションを仕上げる底力が中国にあるのでしょうか?
そもそも中国のアニメーションは以前にも取り上げたように、小学校入学前の幼児を対象としたものが中心であり、日本のようにこどもから大人までが楽しめる作品(対象年齢の幅が広い=それだけ市場大きい)とはマーケットが異なります
世界で一番アニメーションにうるさい日本の視聴者をうならせるような作品を中国が作っているなら話は別ですが、現状では誰も中国のアニメーションに注目しないでしょう
中国のアニメーションは日本の視聴者の鑑賞にたえられるレベルではありません
中国メディアが伸び率を誇りたいならそれも結構ですが、実際の売上で日中のアニメ市場を比較したらどうでしょうか?
あるいは日本と中国のアニメーション作品が世界各国でどれだけの時間、テレビ放映されているか比較したらどうなののでしょうか?
DVDの売上比較はどうでしょうか?
そして個々の作品に対する評価で比較したらどうなるのでしょうか?
日本のアニメーション関連市場の売上が減少しているのは事実ですが、質そのものが低下しているわけではありません。作られたアニメーション作品は一時的に消費されて終わるものもありますが、末永く愛好され繰り返し視聴されるものもあります
ビデオテープやレーザーディスクで売られていた昔の作品が、DVDやブルーレイディスクで再発売される例もあるように、息の長い商品となる場合もあるわけです
景気の波に左右され、売上が落ち込んだからといって、それで日本のアニメーション産業が駄目になってしまうかのような中国メディアの見解はあまりに愚かです

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