好奇心旺盛なこどもが未来を拓く

ダイヤモンド・オンラインの配信記事「『好奇心旺盛になりたい』わずか5.6%!今の学

校で好奇心が育たないワケ」がとても興味深く、面白かったので取り上げます
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100406-00000002-diamond-bus_all

記事のタイトルだけ見ると、「いまどきのこどもは好奇心が乏しく、向上心にも欠ける」

と愚痴をこぼす内容みたいですが、中身は違います

記事の冒頭に「日本・中国・韓国の小学生から大学生の子どもを持つ男女を対象に

した意識調査」とありますが、国別の比較については省略します

日本では親がこどもに対し「向上心」や「好奇心」を抱くよう期待するのですが、こども

たちは「社交的な人になりたい」とか、「親しみやすい人になりたい」とか、「優しい人に

なりたい」といった意見が上位を占めます

こうした親の求める考えとこどもたちの言い分の食い違いを、記事ではあまりうまく説

明できていないのが残念です

こどもたちはこどもたちなりに「好奇心を抱いている」との結論ですが、ちょっと唐突す

ぎる感じがします

こどもたちが「向上心」や「好奇心」より、集団生活の中での処世術めいた「親しみや

すさ」とか「社交的」なものを選択するのは、生きるための知恵かもしれません

集団から排除されず、その中にとどまって付き合っていかなければならない現実を日

本のこどもたちは体験として学び、重視しているからなのでしょう

個性的で自己主張が強く、中国の人が理想とする「闘争心」に満ちた人物というのは

日本社会で敬遠されがちです

逆に13億人も国民がいて日々激しい生存競争を繰り広げている中国社会は、「闘争

心」や「独立心」がない人間は埋没し、使役されるだけの立場に追いやられてしまうと

感じているのではないでしょうか?

「闘争心」と「独立心」を重視する国民が13億人もいるのですから、並みの「闘争心」

ではやっていけません

さて、日本のこどもたちは没個性ではありませんし、好奇心も失っていません

個人が抱く関心、興味の対象がたまたま人と被っている事象だけを見て、「没個性」

であるとか、「皆同じ画一的社会で、横並びでないと不安なのだろう」と決めつけるの

はあまりに短絡的です

自分の若い頃を振り返ると、誰も読まないような本を読み、誰も聞かないような音楽

を聞いていましたが、それを周囲にひけらかすような真似は極力避けていたように

思います

他人と違うという個性をアピールしようという意識はさらさらなく(周囲から見れば違

っていたかもしれませんが)、自分の興味のある世界に1人で関わっていればそれ

で満足だったような気がします

日本人がいかに好奇心旺盛であったかを示すエピソードとして、鎖国状態にあった

江戸時代の日本の輸入品の話があります

中国や韓国から来ている留学生に考えてもらったところ、江戸時代の日本の輸入

品について、「金銀財宝」とか「工芸品(贅沢品)」などという意見が多く出ました

しかし、江戸時代の日本の輸入品で突出していたのが「本」です

この事実に中国や韓国の留学生は首をかしげていました

当時の日本は中国やオランダ経由で大量の本を輸入し、オランダ語のみならず

ドイツ語の本まで翻訳し、それも医学書だけでなく数学、物理、化学、博物学など

多岐にわたっていました

当時、日本の識字率が極めて高かったのも事実です。ヨーロッパでも貴族階級や

商人はともかく、一般の町民や農民は読み書きができなくて当たり前の社会であ

り、中国や朝鮮も庶民の識字率はかなり低かったのです

明治になってからも日本は活発に外国の文化を取り入れてきたわけですが、その

傾向はいまも変わりません

現在でも日本人の好奇心は衰えておらず、活発だと自分は思っています

その好奇心こそが日本の未来を確かなものにするとも思っています

一部メディア、知識人はやたら「日本はもうおしまいだ」とか「日本は駄目になった」

と強調していますが

インターネットの世界では英語で書かれたブログが一番多いのですが、次に多い

のは日本語で書かれたブログです。読んでいるのは日本人だけではなく、日本語

以外の言語を母国語とする人たちも、日本語で書かれたブログに注目しています

Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章 (朝日文庫)
朝日新聞社
河合 隼雄

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