おかえりなさい 小惑星探査機「はやぶさ」

7年にも及ぶ旅を終え、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還しました

小惑星イトカワの土壌サンプルを収めたカプセルを地上に向けて切り離した後、「はやぶ

さ」は大気圏で燃え尽き、その役割を終えました



オーストラリアの砂漠に投下されたカプセルはその位置が確認されたようです

果たしてカプセルの中に小惑星イトカワで採取された土壌サンプルが少しでも入っている

のでしょうか?

もし入っていなかったとしても、「はやぶさ」のミッションは大きな成果をもたらしました

惑星間飛行を実証しただけでも、アポロ11号に匹敵する快挙だと激賞する研究者もいま

す。月以外の天体に行って帰ってきた探査機は「はやぶさ」が史上初です

有人飛行ばかりが注目される風潮がありますが、自動制御の無人探査機でここまでやれ

るのだという可能性を切り開き、探求するのが日本の選ぶべき道でしょう。遠隔操作や自

動制御のロボットが月の上や火星の上を動き回り、さまざまな観測を実施させるという方

向です

日本のメディアは総じて「はやぶさ」の扱いが小さい(南アフリカの玉蹴りごっこより重要な

ニュースであり、報道する価値は極めて大きいと思うのですが)

イギリスのBBCは「はやぶさ」帰還のニュースを大きく取り上げています
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science_and_environment/10285973.stm

ページに添付されている動画では「はやぶさ」について記者者が熱く語っています

2ちゃんねるに貼られた記事の抄訳を貼っておきます


BBCニュース ジョナサン・アモス科学特派員
小惑星表面から採取された最初のサンプルが入っていると思われるカプセルが、地球
に帰ってきた。
日本のはやぶさ探査機はグリニッジ標準時13:50に大気にぶつかると、南オーストリア
に大火球が見られた。
科学者は現在ウーメラ自然保護区でカプセル位置の特定と調査を行っている。
探査機は再突入時の熱と地上落下時のパラシュートを装備している。

「南オーストラリアのアウトバックの空に壮麗な風景を見た」
サンプル回収チームの一人、オーストラリア国立大のTrevor Ireland教授は語る。
「宇宙船からサンプルリターンカプセルが切り離され、すっと線を引くのが見えたとき、
はやぶさの立派な最後だということがわかった。」
BBCに彼は語った。
ただ、回収チームがカプセルの正確な位置を割り出して、カプセルが大気を無事に通
り過ぎたかを確かめるには、まだ数時間かかる。

はやぶさミッションは小惑星イトカワに向け2003年に打ち上げられ、2005年に、500m大
のジャガイモ型の宇宙の岩塊で3ヶ月を過ごした。
メイン探査機は、サンプル貯蔵カプセルとともに、2007年に地球に戻るはずだったが、
技術的な問題で帰還が3年のびる事になった。
今でも、本当にカプセルの中にイトカワの破片が入っているかどうか、不確定である。
データ分析によると、はやぶさのサンプル採取機構が、小惑星の岩のかけらを採取す
るときに不具合を起こしていたことがわかっている。

しかし、JAXAのスタッフは成功を確信しているようだ。
スタッフによると、はやぶさが採取のために小惑星に当たったときに、
多くのちりが舞い上がったはずで、その一部は探査機の中に入っているに違いないと
いう。
帰路、はやぶさチームは通信途絶や推進不調と格闘しなければならなかった。
しかしその度に、プロジェクトの科学者と技術者達は、エレガントな解決を見つけ、実
行してきたのだ。

宇宙船が地球大気に突入する3時間前、はやぶさはサンプルカプセルを放出した。
メイン宇宙船は降下時に破壊され、南オーストラリアの人々が夜空に見た壮麗な光の
ショーをもたらしたのであろう。

カプセルの方には、カーボンフェノール樹脂のシールドが付いており、再突入時の300
0℃に上る熱に耐えるようになっている。
レーダー追尾とカプセルのビーコンによって、回収チームはパラシュート降下位置を割
り出すことができる。

地球に戻ってからの不純物混入を避ける目的から、カプセルは着地点からすぐには動
かさない。
探査機チームの安全と防疫のため、カプセルの引き上げと日本への輸送には数日か
かる見通しである。

その後、カプセルは相模原にあるJAXAの管理施設に解析のため送られる。
科学者がはやぶさがイトカワの破片を実際に持ち帰ったかどうか、科学者がなんらか
の結論を得るには数カ月かかるだろう。

「数グラム入っていればいいなとは思うが、それよりずっと少なくてもなんとかなる」と、
NASAの宇宙塵・彗星サンプルリターンミッションを進めるMichael Zolensky博士はBBC
に語った。
「宇宙塵の場合、持ち帰れたのは数千ナノグラム程度だった。
1ナノグラムくらいの岩粒が数千個だったんだが、それでもその中の一粒の分析だけで
1年間の研究の価値があるんだ」

そのような岩粒は、誕生間もない太陽系の歴史や、45億年以上前の惑星の形成に関
し、新しい知見をもたらすだろう。
Ireland教授によると、地球上の岩石は物質の循環によって入れ替わってしまっている
ので、そのような情報を得ることは出来ないと言う。
「地球のものは何でも、循環に徹底的にさらされている。プレートテクトニクス過程や地
球化学的過程によって、めちゃくちゃになってるんだ。だから、私たちの地球が何から
出来たのか知るためには、地球を離れなけれきゃいけない。これがはやぶさと、イトカ
ワへの旅の重要性なんだ」


「はやぶさ」のミッションの重要性について、端的に表現しています

確かな識見を持っているメディアは扱い方が違うな、とつくづく思います。それに比べて日

本のメディアときたら・・・

ともあれ、「はやぶさ」の帰還に敬意を示し、労をねぎらいたいと思います

「おかえりなさい、はさぶさ。そして、ありがとう」

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