浜名湖のボート訓練で中学生死亡

6月18日、浜名湖にある「三ケ日青年の家」で豊橋市内の中学生がカッター訓練を行っていた際、風と波の影響で生徒たちが船酔いを起こし「これ以上漕げない」状況になったため、モーターボートで岸へとボートを曳航しようとしたところ転覆して生徒たちが湖に投げ出される事態が発生しました。中学生は全員救命胴衣を着けていたのですが、転覆したボートの下になった女子生徒が死亡しています


当時、浜名湖では大雨強風注意報が出ており、そうした気象条件の中でなぜ訓練を強行したのか、疑問視されています
外海ではなく浜名湖という湖の中だから大丈夫、と思ったのでしょうか?
前にも何度か述べていますが、世の中には「今の学校教育は手ぬるい。合宿訓練でスパルタ式にびしばし鍛えないとダメだ」と主張する人たちがいます
合宿訓練でスパルタ式にびしばし鍛えれば何らかの成果が得られると期待しているのか、そのような幻想にしがみついて離れられなくなっている人たちです
すべての合宿訓練を頭ごなしに否定するつもりはありませんが、死亡者が出るような無謀な訓練など百害あって一利なしです
児童や生徒が臨海学校や林間学校という野外活動の際、遭難し死亡する事故が起きている現実を無視すべきではありません
今回のように専門の指導員が帯同していても、事故は起きます
専門家ゆえの判断ミスもあるわけです(今回の天候判断のように)
さて、この訓練を請け負っていた企業とその従業員たちに、「人命」を背負うだけの覚悟はあったのでしょうか?
手軽な海洋レジャーの延長上で仕事をこなしていただけなのかもしれません
4隻のボートに90人もの生徒が乗って訓練していたのですが、転覆したのは1隻です
しかし、湖に投げ出された生徒を救助するのに1時間もかかっています。転覆したボートが1隻でこの状態ですから、2隻目が転覆したなら目も当てられない状態になったと思われます
つまり「三ケ日青年の家」には、最初から4隻90人の乗客を救助できる体制がないのです。訓練を請け負っている専門家はそんな事態を考えもしなかったのでしょう
救命胴衣を着けているから湖に落ちても大丈夫、と決めつけていた節もあります
しかし、水に落ちただけでパニックを起こし、水を飲み込んで呼吸ができなくなるケースも起こりえます
最初にボートから落ちた場合を想定した訓練を実施し、救助方法を体験させるとともにパニックを起こさないよう手順を踏むべきだったのではないか、とも考えます
人間は膝の高さ程度の水深でもパニックを起こせば溺れて死ぬ場合があるのですから

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