宝塚女子中学生放火事件を考える2 義理の父

宝塚市の女子中学生2人による放火殺人について2回目の言及になります

報道によって2人の女子中学生の家庭環境がしだいに明らかになってきました。2人と

も母親が再婚したため、血縁のない男性が義理の父親になっています
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100710-OYT1T00513.htm

前回は主犯格と見られるブラジル国籍の女子生徒(15歳)について、義父による性的

虐待があったのではないか、との推測を書きました

まだ女子生徒からそうした供述は出ていないようです

血縁関係のない義理の父と娘の場合、互いに相手を男、女と見ています。ですから義

父は妻がいない時間帯に性的虐待を行い、「誰にも言うな」と口止めしたり、「こうなっ

たのはおまえが悪いからだ」と責任を転嫁したりと、さまざまな圧力をかけて隠蔽を図り

ます

朝日新聞の2001年8月10日付け報道によれば、少年院に入っている男女2300名

を対象に法務省が調査した結果、約半数が肉体的、精神的、性的虐待を家庭で受け

たことがあるとの回答があった、と書いています

もちろんこれだけでは、義理の父親から性的虐待を受けるケースがどれだけの頻度で

発生しているかは不明です

前回も書いたように、実父から性的虐待を繰り返し受けるという悲惨なケースも現実に

はあります。その被害を訴えても、「自分の罪(家出、深夜徘徊)を逃れるためウソをつ

いている」と決めつけられ、逆に「お父さんの言う事を聞かなきゃダメじゃないか」と説教

されるという展開に陥る場合もあります

こうなれば精神的に壊れるのも当然でしょう

自傷行為を繰り返す女の子もいますし、堕胎のために入院した病院で自殺した女の子

もいます

加害者である男性は処罰もされず何食わぬ顔をして生きているわけで、釈然としないも

のがあります。しかし、証拠がない以上警察は何もできません

自分たちにできることと言えば、彼女らの訴えに真摯に耳を傾け、いくらかでもその支え

になることくらいでしょうか?

当ブログでも繰り返し主張していますが、こどもの不登校を単なる本人のわがままと決

めつけたり、こどもの言い分を「ウソだ」と決めつけるような態度がこどもたちを追い詰

めてしまう場合があります

「こどもなんて単純なものだ。泣いたカラスがもう笑った、ということもある」と問題を軽視

し、その背後にある不安や悩み、恐れといったものを汲み取ろうとしない教師や親、そ

の他の専門家などの無理解が、必死になって助けを求めるこどもの声を無視してしまう

のです

こどもの主張がたとえウソであったとしても、ウソをつくには理由があり、そのウソにも意

味はあるのです。ウソの意味を考えようとせず、ウソをつくからけしからんと叱るだけで

は何の解決にもなりません

摂食障害の女の子を、「単なる痩身願望」で「ダイエットの失敗」だと扱っているカウンセ

ラーを見てびっくりした経験もあります

摂食障害は何らかの心的外傷体験やセクシュアリティの問題が関与している可能性が

あり、もっと慎重に扱うべきです

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