「オタク文化」の幻想と危機的状況と書く日刊サイゾー

日刊サイゾーで「オタク文化が世界でウケているというのは幻想にすぎない」と指摘する記事が掲載されています

朝日新聞までもが危惧し始めた「世界に広がるオタク文化」の幻想と危機的状況

2009年8月1日付けの当ブログで、「週刊SPA!」掲載の記事、日本の漫画やアニメは海外で売れていないとする内容についての批判と反論を書きました

記事「日本のマンガ、実は世界でウケてない」への反論

どうやら、あの「週刊SPA!」のアタマの悪い記事を書いたライターが性懲りも無く自説を展開しているようです
そして後日、レコードチャイナが掲載した「日本文化は知名度の割に利益を生んでいない」とする記事もどうやら「週刊SPA!」の記事の丸写しで、資料も精査せずに掲載したのでしょう
そちらへの反論も当ブログで書きました

日本文化は金にならないと批判する中国メディア

よくもまあ、これだけでたらめな情報を「記事」として配信するものだと呆れますライター氏本人は前回の「週刊SPA!」の記事で批判されたと述べていますが、その事実誤認をまったく理解していないようです
日刊サイゾーの記事でも、相変わらず奇妙な誤りを繰り返し主張しています
例を挙げると、「08年に発売された『NARUTO』の単行本が22万部売れた程度に過ぎない」と書いています。これは読者を誤解させる書き方ですし、書いているライター氏自身が誤解しているのかもしれませんが、2008年に発売された「ナルト」の第34巻の売上が22万部だというのが事実です。その後、売上を伸ばしているでしょうから実売数はさらに増えています
フランスにおける「ナルト」のシリーズ累計売上は700万部を超えており、これで「売れていない」と言えるのでしょうか?
「ドラゴンボール」のフランスでの売上は1400万部を超えています
スタジオジブリの映画の場合も、ライター氏はなぜか映画館の興行収入だけを指摘して、「売れていない」と断言しています
ジブリ作品のビデオ・DVDの販売数はなぜ出さないのでしょうか?
ちなみに北米では「風の谷のナウシカ」を勝手に編集し、キャラクターまで変更した改悪版が販売されており、アニメーションファンの呪詛の対象になっています
ライター氏は、「そもそもアメリカやヨーロッパにマンガやアニメの市場がどの程度の規模で存在しているのかを知るのは、かなり難しい」と弁解し、調べようともしません
そしてJETROが数字を挙げていないのだから「危機的状況にある証拠だ」と決めつけます
「おまえは小学生か」と突っ込みたくなります
本が売れない、DVDが売れないのは日本に限った問題ではなく、全世界的な問題です。その中で日本の漫画やアニメーションのDVDの販売が落ち込むのはやむを得ない話です。むしろ、そんな苦境の中にあっても善戦していると言えるのではないでしょうか?
フランスでの漫画の売上ランキング(2011年)を見ると、「ワン・ピース」や「ブリーチ」といったジャンプ漫画に加え、「バクマン」や「鋼の錬金術師」が人気だと分かります


言いたいところはまだまだありますが、長くなりますのでまたの機会にします
ともかく、「ナルト」は22万部しか売れていないとウソを撒き散らすような記事は書くべきではありません
そんな単純な事実誤認を犯すライターの記事が信用できますか?

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