クレーン車事故で児童6人死亡 運転手は「てんかん」の持病

18日に栃木県で登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡する痛ましい事故が発生しました
当初、逮捕された運転手は「何があったのか分からない」と供述しており、それから「居眠りをしていた」と供述を変えました。しかし、その後の捜査で運転手は「てんかん」の持病があり、薬を飲み忘れていたために発作を起こし、運転中に意識を失っていた可能性があると見られています


栃木県鹿沼市で登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡した事故で、自動車運転過失致死容疑で県警の調べを受けている同県日光市、運転手柴田将人容疑者(26)が発作的な症状を伴う病気を抱えていた可能性があることが19日、捜査関係者などへの取材で分かった。
県警は同日、自宅や勤務先から診察券や勤務記録など計24点を押収。柴田容疑者の血液検査も行っており、今後、体調や生活状況、通院歴、勤務状況などを詳しく調べる。
県警によると、柴田容疑者は事故当時、「居眠りをしていた」と話しているという。現場近くでは「事故時はハンドルを抱くように突っ伏していた」という目撃情報もある。
ただ、出発地の職場から現場までは約700メートルしかなく、県警はこの短い距離で居眠り運転に陥るのは不自然とみている。疲れや睡眠不足ではなく、何らかの病気による発作が生じた可能性を視野に捜査している。
発表によると、柴田容疑者は18日午前7時40分ごろ、同市樅山町の国道293号で、反対側の歩道を歩いてきた市立北押原小の児童の列に突っ込んだ疑いを持たれている。4年~6年の6人が死亡した。現場は同小から北西に約170メートルの地点だった。
(産経新聞の記事から引用)


最初に書いておきますが、「てんかん」の患者さんを差別する意図はありません
しかし、「薬を飲み忘れた」結果、6人ものこどもたちの命を奪う所業は断じて許されるものではなく、厳しき責任を問うべきでしょう
別の報道によればこの柴田将人容疑者(26)は平成20年4月にも登校中の児童をはね、重傷を負わせる事故を起こしていたそうです。この事故で1年4月、執行猶予4年の有罪判有罪判決を受け、執行猶予期間中だったと記事に書かれています
この時の裁判では、運転中の居眠りが原因だと扱われており、柴田容疑者は持病の「てんかん」について伏せていたようです
現在勤務している会社には2年前に転職したそうですが、会社にも持病のことは伏せていたのでしょうし、事故で執行猶予中だという事実も伏せていたと思われます
「てんかん」患者の場合、薬を服用し続けることで発作を抑えられるケースが多く、社会生活を営んでいる人が大勢います
しかし、就職の際に「てんかん」の持病があると分かれば採用されない場合もあり、持病を隠している人も少なくありません
今回のように車を運転する仕事をするならば、発作を防ぐため薬の服用は不可欠です
しかし、自分が面識のある「てんかん」患者の人も、時々薬の服用を怠っては職場で発作を起こして倒れたりしています
職場の人には「てんかん」の発作であることは隠しており、貧血だとごまかしているようですが、彼の場合はうっかりミスで薬の服用を忘れているのではなく、「てんかん」患者である自分が嫌でたまらないとの葛藤が原因であり、故意に薬を飲まないときがあると推察されます
つまり、薬など飲み続けなくても発作は起きやしないという慢心があるのかもしれませんし、発作が起きようがどうなってもいいとする自暴自棄的な思いがあるのかもしれません
ともかく、生涯つきまとう「てんかん」という病気が疎ましく、その病気に縛られている自分が嫌でたまらないのでしょう
上記のように、「てんかん」の持病と闘いながら社会生活を営んでいる患者さんが大勢いますが、社会の一員であるためにはやはり薬の服用を続け、発作によって周囲の人達に迷惑をかけないよう努める必要があります
柴田容疑者は前にも交通事故を起こしているのですから、運転中に発作が起きればどれだけ重大な被害をもたらすか予期できなかったはずはありません
すべて病気のせいにするのはあやまりでしょう。薬を飲み忘れたのが「うっかり」であったのかどうか、柴田容疑者自身が己に問うべきです

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