中国 故宮博物館で盗難事件

北京の故宮博物館で展示中の美術品が盗まれる事件がありました



清朝時代に皇帝の居城であった紫禁城が、その後故宮博物館となりました

しかし、中国共産党と中国国民党の内戦の中、故宮博物館に収蔵されていた清朝

の美術品の多くが台湾に移され、現在は台北市にある国立故宮博物院に展示され

ています

つまり北京にある故宮博物館にはめぼしい美術品は残されていません。本物の中

国美術の粋に出会うためには、北京ではなく台北の故宮博物院へ足を運ぶべきで

しょう

そして、清朝の美術品や文化財が台湾に移されたのは、実に幸いだったと言えます

何度も書いてきたように、中国共産党は文化大革命と称して、中国の文化遺産、歴

史的な建造物など破壊しまくりました。その結果、中国各地で貴重な文化財や美術

品、工芸品が毀損、焼却されたのです

故宮博物館も収蔵品が台湾に移されずに残っていれば、中国共産党の手によって破

壊されていたはずです

中国共産党は、清朝末期に侵略してきた欧米諸国や日本が中国の文化財を奪ったと

主張していますが、最大の破壊者は中国共産党自身です

科学的社会主義国家建設のためには古いものを徹底的に破壊せよ、と毛沢東は呼び

かけ、学生等によって組織された紅衛兵が実行しました

さて、テレビ番組の「なんでも鑑定団」を見ていると、相変わらず中国旅行で高価な骨

董品を購入し、自慢のお宝だと言って披露する人たちがいます。その99%はニセモノ

であり、最近作られた品です

稀少価値のある本物の美術品、工芸品であれば、それを国外に持ち出すなど不可能

です。骨董品に取り憑かれている人たちは、「我こそは本物の美術品を見抜く目があ

る」と自惚れているため、現地の骨董商のカモにされているわけです

その昔、安土桃山時代の茶人は中国や朝鮮から渡来した庶民が使う生活雑器に美を

見い出し、これを茶道具として用いました。歪んだ器や色の褪せた器を美であるとした

ところが見識であり、審美眼です

怪しげな中国の骨董店で売られている器を、「故宮博物館の図録に載っているものとそ

っくり。これは本物に違いない」と決めつける日本の骨董マニアには、審美眼がないわ

けです。工芸品、美術品が好きなのではなく、「お宝を手に入れた」と自慢したいだけな

のかもしれません

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