中国高速鉄道事故 なぜ追突を防げなかったか

200人以上もの死傷者を出した中国の鉄道事故ですが、報道される事故の原因は「落雷によって停車中の車両に後続の列車が追突した」というものです
しかし、本当に落雷が事故の原因なのか、疑いが浮上しています


中国東部浙江省で23日夜、雷の影響で停止した高速鉄道の列車に、後続の列車が衝突し、報道によるとこれまでに33人が死亡、200人近くが負傷した。救助活動は24日も続いている。
国営ラジオ、中央人民広播電台)によると、事故があったのは浙江省・温州のShuangyu地区。杭州発、温州行きの列車に、後続の列車が衝突した。
国営新華社通信によると、現地時間午後8時27分ごろに事故で列車が脱線し、車両のうち2両が高架橋から転落した。負傷者はおよそ190人に上るという。
事故を受け、中国の高速鉄道の安全性に対する疑問が再燃するとみられる。
(AFPの記事から引用)


中国政府としては天災による事故にしておきたいのかもしれません
「天災なのだから仕方が無いのだ」と押し切り、国民の批判をかわす狙いがあるようにも見えます
事故原因の調査は行われるのでしょうが、結果が公表されるかどうかは政治上の判断に左右されますし、必ずしも真実が明かされるとは限りません
不都合な事実が発覚すれば隠蔽するのが中国政府、中国共産党のやり方です
別の報道では鉄道局長ら幹部3人が更迭されたとあります。が、これも国民の不満を抑えこむためのガス抜きでしょう
何人かの関係者をクビにして見せ、けじめをつけたかのように装ういつものやり方であり、本当に責任ある立場の人間が処分を受けたのかどうかは不明です
追突した列車は運行ダイヤの上、停車した列車より先に現場を通過していなければならなかったそうですが、なぜ遅れたのかさえ明らかにされていません
列車と運行管理センターの間で、遅延の理由とその後の対処方法を巡ってやりとりがあったはずです
遅れを取り戻そうと、制限速度を超えるスピードで走行していた可能性もあります
そのためには速度を制限する安全装置をオフにしたまま走る、という無茶な対応をしていたとも考えられます
どのような原因があったにせよ、中国政府は今回の事故を偶発的なものとして片付け、高速鉄道そのものには何の欠陥もないと主張して体面を取り繕う気がします
これでは安心して鉄道を利用できません
中国の鉄道事故といえば、1988年に私立高知学芸高校の生徒が修学旅行で中国へ行き、乗り込んでいた列車に別の車両が衝突して生徒・教師28人が亡くなった事故を思い出します

上海列車事故の記憶

この事故でも中国政府は事故原因に関する調査報告を非公開とし、遺族に対して何の説明もないままでした
中国という国の異常な体質が見て取れます

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