中国の最新アニメ展 東京で始まる(2011年10月)

最新のニュースというわけではありませんが、昨年の10月東京で中国のアニメーションを紹介するイベントが開催されました
野田首相までわざわざこのようなイベントの開幕式に出席するとは、「中国に随分と気をつかっているなあ」と感じます
麻生内閣が漫画とアニメの殿堂を造ろうとした際、「国立漫画喫茶だ」と批判した民主党ですが、いつの間にか心を入れ替えてしまったのでしょうか?

中国の最新アニメ作品展 開幕
昨年(2010年)5月の日中首脳会談において、今年(2011年)日中両国で『映画、テレビ週間』『アニメ・フェスティバル』のイベントを相互に行うことで合意に至りました。
今年6月には『日本映画週間』が北京と上海で開催され、それに先立ち北京の中国国家博物館で行われた開幕式には、両国の指導者を始め、映画、テレビ、アニメ業界の著名な監督、俳優、クリエーター等、多くの方々にご参加いただきました。『日本映画週間』では中国政府の多大なるご支援と、観客の皆さんの熱いご支持の下、大いに好評を博し、両国の文化交流を促進し、両国民のコミュニケーションや相互理解を深めることができました。
このたび、10月23日から26日には、東京で『中国アニメ・フェスティバル』が開催され、10月22日より30日まで、『中国映画、テレビ週間』が東京と札幌で開催されます。東京で行う『中国映画週間』は、これまでと同様に、東京国際映画祭の提携企画としても実施します。
我々は『中国映画、テレビ週間/中国アニメ・フェスティバル』の開催によって、日中映像交流事業に円満な成功をもたらすものと確信しております。また、来年(2012年)の“日中国交正常化40周年”に弾みをつけ、文化交流と文化産業の分野において、両国を真の互恵関係に導いてくれることを期待しています。
中日両国は2011年、映像の世界を通じ、両国の発展を目指すべく、ここに約束の握手を交わします。


報道では、「最新のアニメーション作品を紹介」とあるのですが、動画の中で取り上げられている孫悟空の活躍を描いた古いアニメーションを3D化したものでしょう
中国では「西遊記」が何度もアニメーション化されています

1961年の中国アニメ「大闹天宫」



古典的な作品を3D化するのが悪いとは言いませんが、それをわざわざ日本で紹介する中国側の意図がどこにあるのか謎です
中国のアニメーションを日本に売り込み、テレビ局に買ってもらうのが狙いなのでしょうか?
中国はアニメーション産業を国の基幹産業にすべく力を入れ、アニメーション基地や経済特区を乱立させる結果を招きました
制作本数や延べの放映時間で日本を超えたそうですが、国際市場で高い評価を得られるような作品は生み出せずにいます。いわば駄作の山を築いているのが現状で、必ずしもビジネスとして成功しているとは言いがたいのでしょう
中国や韓国がいかにその作品をアピールしたところで、世界一アニメーションにうるさい日本の視聴者を満足させるのは難しいわけで、テレビ局も視聴者から反発を買うような低クオリティの作品をわざわざ放送したりはしないでしょう。いくら価格が安いとしても
多くのアニメーション制作会社が乱立している中国ですが、結局のところ日本や欧米のアニメーション産業と手を組み、ビジネスとして成功できる作品作りに乗り出さないことには未来がないと考えたのかもしれません
そのために作品をいくつも並べ、中国アニメーションの技量を少しでもアピールしてビジネスパートナーの地位を獲得しようと目論んでいるのかな、と思ったりします
話を西遊記に戻せば、中国が最新のCG技術をつぎ込んで「西遊記」の物語をアニメーション化しようと、例えば日本のアニメーション「最遊記」のような突き抜けた作品を超えるのは難しいと自分は考えます

TVアニメ「最遊記RELOAD BLAST」PV


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