「キリストの絵」を修復したら猿になったござるの巻

教会の壁に描かれたイエス・キリストの絵が傷んでいたため、素人が修復に乗り出した結果、「毛に覆われた猿みたいな姿」になってしまったと報道されています


スペインで教会のイエス・キリストの肖像画をまるでサルのように「修復」して世界中から失笑を買った82歳の女性が、問題の絵の著作権収入の約半分を手にすることになった。
セシリア・ヒメネス(Cecilia Gimenez)さん(82)は1年前、スペイン北東部ボルハ(Borja)の教会の柱に100年ほど前に描かれたキリストのフレスコ画「Ecce Homo(この人を見よ)」の修復を手掛けた。だがその結果、キリストは青白い顔に漫画のような目と口をしたサルのような姿に変わってしまった。口はゆがんだ染みのようになっている。
あまりにひどい仕上がりに修復後のキリスト画像はすぐさまインターネットで世界中に広まり、嘲笑や非難の対象となった。
(AFPの記事から引用)


別の報道によれば、絵画を勝手に修復した80歳のセシリア・ヒメネスは画家ではなく、絵画修復の経験もないのだそうです
ただ、教会の壁画が傷んでいる現状に心を動かされ、「自分が何とかしなければ」と思い立ったのでしょうか?
このニュースで驚かされるのは、「修復された猿みたいなイエス」に多くの人々が拍手喝采し、「これは芸術だ」と揶揄して面白がっているところです
スペインらしいおおらかなのか、よくわかりません
キリスト教原理主義者が、「主への冒涜だ。許せん」と暴れだしそうにも思えるのですが、そんな動きはないようです

素人画家が修復に失敗  スペイン教会のフレスコ画



修復された絵が話題になり、教会へ足を運ぶ人も増えているのでしょうか?
話題の修復画をプリントしたTシャツも売りだされているようです
しかるべき修復技術者に依頼するとなれば多額の費用が必要です。それで文化財としの価値は維持できても、世間の注目を集めるのは困難です
今回のアクシデントを「不幸中の幸い」などと言うつもりはありませんが、スペインの地方都市にある教会が世界中から注目される結果を招いたのですから、「話題の提供」という意味では役に立ったのでしょう

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