倉敷女児行方不明事件 「自分好みに育てたかった」

岡山県倉敷市内で下校中の小学5年生の女児を連れ去り、岡山市内の自宅で監禁していた藤原武容疑者(49歳)の犯行の動機などを各種メディアが取り上げています
中でも注目されるのは単なるわいせつ目的ではなく、「少女に興味があり、自分好みの女の子に育て自分の妻にしたかった」と自供している部分でしょう
実に身勝手な目的の犯行であり、長期間に渡って監禁した上で、自分の意のままに服従させ、隷属させようというおぞましさです
J-CASTニュースでは朝のワイドショー「特ダネ!」の一部を紹介し、最近の誘拐事件ではその目的が大きく変わってきた、との見解を伝えています


警察は「長期的に監禁する目的があったのではないか」とみて詳しく調べているが、実は、最近は子どもの誘拐目的に変化がみられるという。東洋大社会学部社会心理学科の桐生正幸教授によると、1980年代は「身代金目的」、2000年代には「いたずら目的」、最近は人間関係の構築が目的という。人間関係の構築といわれると犯罪色が薄れるが、最もたちが悪い。
神奈川県相模原市で今年(2014年)1月、小学5年の女児が誘拐されたが容疑者は「すぐに解放しようと思ったが、もう少し一緒にいて欲しかった」と話した。北海道・札幌市でも今年1月に小学3年の女児が誘拐されたが、容疑者(当時27)は「女児がかわいくなって手放したくなかった」と供述している。
「子ども誘拐」変わってきた目的!身代金、いたずらから『人間関係を構築したい』


その上で、単なる未成年者略取誘拐、監禁だけだと一般的な例では懲役5年前後が多い、と刑罰の軽さを指摘しています
今回の藤原容疑者の犯行も、単に懲役5年程度の実刑で済まされてはあまりに軽すぎでしょう。もちろん現行の刑法で裁くしかないため、今から法律を改正したところで間に合わないのですが
話が前後してしまいますが、「人間関係を築きたい」と言っても、それは犯人側が被害者を脅して一方的な隷属関係を強いるだけのもので、決して対等な人間関係ではありません。被害者が抵抗を諦め、服従するしかないと絶望した上に築かれる人間関係など、愚の骨頂でしょう
こうした状況を実現しようとする拉致監禁事件が、単に懲役5年(この他に強姦行為などあればそれが刑罰として加算されますが)という量刑であるのは、被害者の逸失利益を考慮すればあまりに均衡を欠いていると思います
この場合の逸失利益とは、平和な日常から一転して暴力に支配され、性的に弄ばれ蹂躙される日常に突き落とされることで被る身体的・精神的な被害を指すものであり、容易に回復などできない負担です。犯人が5年間の懲役刑に復したからといって、それで被害者が救われたりはしないのですから
厳罰化を求めるだけが犯罪の抑止力ではないにしても、軽すぎる刑罰は改めて然るべきでしょう

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