営業不振が続くソウルの第2ロッテワールド

韓国のロッテ財閥が建設に取り組んでいる複合商業施設「第2ロッテワールド」が経営不振に陥っている、と報道されています
「第2ロッテワールド」は低層階と地上123階の高層タワーからなっており、高層タワーは建設中で、映画館や水族館、ブランドショップが入居する低層階部分が先行開業しています
しかし、この低層階では床面に亀裂が入ったり水漏れがあったりとトラブルが続き、建物の安全性に問題があるのではないかとの疑念が広がり、客が寄り付かない状況に陥っているのです
産経新聞の記事より引用します


財閥ロッテグループが運営し、昨年10月に一部開業した複合商業施設「第2ロッテワールド」(ソウル市)が、いきなり苦難に直面している。相次ぐ施設の事故やトラブルの影響で客足が激減しているのだ。度重なる事故を受け、韓国のネット上では「今一番行ってはいけない場所」「あそこに行くのは自殺行為」などの書き込みが相次いでいる。完成時の2016年末に韓国で最も高い地上123階建て(555メートル)の超高層ビルになる予定だが、1995年に502人の死者を出した三豊百貨店崩壊事故の“再来”を懸念する声も出ている。
■水族館の水槽から水漏れ
朝鮮日報電子版が先月末に配信した記事「開業100日 閑古鳥が鳴く第2ロッテワールド」によると、オープン当初は1日に平均10万人だった来店客数は昨年12月に7万人、今年1月は5万3000人に減少した。
ショッピングモール地下1階にあるデザート専門店の従業員は「1日で商品を買った客は10人もいない。これでは賃料も払えない。客の半分はここで働いている従業員が占める」と嘆いている。約1000の入店業者は経営難に陥っているという。
第2ロッテワールドをめぐっては、事故やトラブルが頻発している。韓国の複数メディアによると、13年6月に工事現場の足場などが落下し作業員1人が死亡、5人が重軽傷を負う事故が発生。昨年4月には冷却水のパイプが爆発し、作業員が死亡した。
一部開業後にも天井のインテリアが職員の頭に直撃する事故が発生したほか、フードコートの床がひび割れたり、水族館の大型水槽の水中トンネルでの水漏れ映画館の震動などが起きた。昨年12月には8階のコンサートホールで作業員の死亡事故が起き、ソウル市は映画館、水族館の一時営業停止を命じている。
(以下、略)


小さな事故の連続ですが、こうした事故が続けて起きる要因として建物自体に問題がないのか、十分に調査するべきでしょう
韓国といえば手抜き工事が原因で1995年に三豊百貨店が営業中に崩壊し、死者502人、負傷者937人、行方不明者6人を出す大惨事が起きています
123階建ての高層タワーが手抜き工事の結果、崩壊するような事態が発生するのを懸念する声も出ており、そのため第2ロッテワールドに買い物客が寄り付かなくなっているのだと省略した記事の部分では説明されています
これまでに発生っした第2ロッテワールド関連の事故は、以下のまとめサイトで見れますので、関心のある方は参照願います

不気味な異変の第2ロッテワールドタワー/韓国旅行の際に

ロッテは日本で菓子メーカーとして知られていますが、韓国では建設や不動産も手がける複合企業です。そのロッテが社運をかけて建設に取り組んでいるのが第2ロッテワールドであり、失敗は許されないプロジェクトです
しかし、そうまでして巨大なビルの建設に執念を燃やす理由は理解できません
高層ビルこそ経済成長、繁栄の証だとする信念に取り憑かれていると想像するしかなさそうです
最近のニュースでは、韓国の現代自動車がソウル市内で約1兆円もの土地を購入し、新たな本社ビル建設(115階建て)に乗り出すとの話がありました。自動車販売台数が落ち込んでいるのに本業に投資せず、本社ビル建設に多額の投資をする経営判断はどう見ても異常であり、呆れるほかありません

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