日進強盗殺人事件を考える2 殺人の方法を検索

愛知県日進市で65歳の男性がコンビニエンスストアで買い物をした後、男子高校生によって刃物で刺され、死亡した事件について2度めの言及です
当初、「殺すつもりだった」と殺意を認める供述をしたこの男子高校生ですが、今度は「殺すつもりはなかった」と殺意を否定する供述をしているのだそうです
逮捕後、気が動転し、精神的にも不安定になりますので供述が二転三転するのは珍しくありません
しかし、そうした心境はともかくとして、何を目当てにした犯行なのかは考える必要があります


愛知県日進市で男性を刺殺したとして強盗殺人容疑で逮捕された高校3年の男子生徒(17)が、事件前にインターネットで人を殺す方法を検索していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。調べに対し「殺すつもりはなかった」と供述しており、愛知県警は動機との関連を慎重に調べている。
男子生徒は12日夜、現場近くのコンビニから無職、川村典道さん(65)を尾行してナイフで刺し、バッグを持ち去ったことは認めているが、強盗目的を否認している。「川村さんと面識はなかった。抵抗されたので刺した」と話している。
捜査関係者によると、男子生徒は「事件に使ったナイフは友人に預けた」と供述。
県警は男子生徒の家や友人宅から複数のナイフを押収しており、凶器が含まれているとみて詳しく調べている。
また、供述通りに現場近くの草むらで見つかったバッグには、男子生徒が中を物色したとみられる形跡があった。県警は金品を奪うつもりの犯行だったとみて捜査している。


殺害された川村さんの遺体には10箇所以上の刺し傷があり、ナイフで執拗に刺し続けたものと考えられます
興奮し、衝動に駆られて犯行に及んだため、致命傷を与えてもなお繰り返しナイフを振るったものとは推測されますが、やはりナイフで人を刺すという行為自体が目的ではなかったのか、と思わざるを得ません
前回も書いたように、ナイフを複数収集していた事実も併せると、刃物に魅せられそれを使う=人を刺す、という行為に憧れ、実行したと見られます
もちろん、別の事実が今後明らかになる可能性もありますし、男子高校生が何か違う理由を挙げる可能性もあります
コンビニエンスストアで買い物をした被害者を追うように、犯人の少年は店を出て犯行に及んでいます。被害者がレジでズボンのポケットから財布を出し、支払いを済ませた場面を見ていたはずですが、財布を盗んではいません
バッグを持ち去ったのは「強盗」に見せかけるためだったのではないか、と思えるのですが、これも自分の勝手な推測です
少年が犯行に使用したナイフは、友人宅に預けたナイフの中から見つかっています。見つかれば証拠となるのが分かっていながら、ナイフを捨てる気にはなれなかったわけで、ここからも刃物に対する執着が見て取れます

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