中国のBLアニメ「魔道祖師」 日本上陸

中国で大ヒットしたBL漫画がアニメ化され、日本でも公開されると報じられています
前宣伝に力を入れるのはともかく、日本でヒットするかどうかは蓋を開けるまで分かりません
すでに腐女子界隈では話題で盛り上がっているようです。ただ、それだけで大ヒット確実とは表現できないのであり、男性視聴者をいかに惹きつけられる内容になっているかが問われます


日本でも大ヒットした中国ドラマ「陳情令」。その原作となるBL小説「魔道祖師」は、2015年からオンライン連載が始まり、完結後はラジオドラマ、アニメ、マンガ、実写ドラマなど圧倒的なメディアミックスを展開している超人気コンテンツだ。
同原作をアニメーション化した本作には、中国トップクラスの人気声優が勢揃い。2018年より中国のテンセントビデオ(騰訊視頻)にて配信され、公開後わずか3日で4000万PVを超え、同サイトのアニメアクセスランキングで1位を獲得した。
岐山温氏が暴虐の限りを尽くし、人々が苦しみに喘いでいた時代。姑蘇藍氏・雲夢江氏・蘭陵⾦氏・清河聶氏ら仙門の修⾏者たちは「射日の征戦」を⾏い、⼒を合わせて温氏を討伐することに成功する。
夷陵⽼祖(いりょうろうそ)である魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、「射日の征戦」で貢献を果たしたが、彼の修めた⻤道は強大な⼒を持つがゆえに、人々に恐れられ、謗られ、やがてその⾝の破滅を招いてしまう。
そして⼗三年後。死んだはずの魏無羨は呪術によって世に蘇り、かつての友、姑蘇藍氏の藍忘機(ラン・ワンジー)、義兄弟である雲夢江氏の江澄(ジャン・チョン)と再会する。しかし、過去の謎は未だ消えず、世間は再び彼を疑い始めるのだった。すべての物語の始まりは、彼らの少年時代の出会いに遡る――。
⽔墨画を意識した背景美術に華麗なる武闘シーン、古典楽器を用いた音楽などが評判を呼び、2年連続で中国マンガ・アニメーション関連最大のコンペティションである⾦⿓賞のアニメシリーズ最優秀賞受賞。また、中国伝統的な要素を取り⼊れたアニメーションは、海外のファンも魅了している。
(スクリーン・オンラインの記事から引用)

魔道祖師 漫画版



原作漫画の画風を見る限り、中国の漫画作品の質も十分に高いと認められるところでしょう。ただし、一部の腐女子層にウケるだけの作品で終わるのか、広く視聴者を獲得して流行現象を生み出すか、予測は困難です
成人男性(未成年者も含め)の多くはBL表現に拒絶反応を示すのであり、すんないと物語を受け止められる男性は少数派でしょう(男性と女性がBL物に対する受け止め方で差異があるのはなぜか、というテーマもいずれは取り上げたいところです)
以前、当ブログで取り上げたように中国でもBL表現は社会風俗を乱す、との理由で規制がかけられています
中国のテレビドラマでは実写のBL物がいくつも登場し、話題になったようです。が当局の逆鱗に触れ、再放送は禁止されてしまい、DVD発売もままならないとの話もあります
なので、今回の「魔道祖師」のアニメ版も、BL要素はできるだけ薄めに修正されているのではないでしょうか?

#中国BL 人気記事(一般)|アメーバブログ(アメブロ)

中国では実際にBL小説を書いた作家が逮捕され、懲役刑を食らうケースもあり、腐女子も命がけのようです(懲役10年という判決で、重罪扱いです)

中国の女性ボーイズラブ(BL)作家が懲役10年6か月の判決を受けたというニュースが、日本のBL好きの間でも話題になっている。
中国最大のCtoCサービス・淘宝(タオバオ)でBL小説を販売していた女性BL作家の劉氏。2017年11月から今年5月23日まで7000部売り上げ、その売上高は15万中国元(約245万円)となるという。
しかし、この本について政府当局は暴力や性的倒錯、虐待、侮辱やその他の行為が多くあり、「暴力、虐待、侮辱、変態の極み」「非常に見苦しい」として、「わいせつ物伝播罪」で作者の劉氏を逮捕。その後、淫らな物品を製造、販売し、私利をむさぼったとして懲役10年6か月の判決を受けてしまった。
日本ではもちろん、中国でも年々高まっていたBL人気。このニュースを受け、中国国内からは「女児監禁で懲役1年半、強姦で懲役3~5年、妻殺害で懲役6~7年、エロ小説を書いただけで懲役10年半、この子が可哀想」「女優のファン・ビンビンの巨額脱税は罰金を払って刑事責任を問わない。不公平だ」といった劉氏を擁護する声が高まっているほか、日本のBLファンからも「BL描いただけで懲役10年半って…まじで怖い」「ひどすぎる。理解もしたくない話」「BLが目の敵にされてるの?恐ろしい」といった声が寄せられている。
実は中国、2014年にも小説投稿サイトでBL小説を執筆したとして、少なくとも20人の若手女性BL作家が逮捕される事態が発生。今回と同じように、中国国内から批判の声が殺到していた。中国当局がネットからポルノコンテンツを徹底排除しようとしていた一方で、「言論の自由が脅かされる」という反論も少なくなかった。
性規制が厳しい中国では、国内産AVは存在せず、所持や鑑賞も禁止されている。また、儒教的な観念が強く、同性愛が忌避されていたために特にBLに対し厳しくなっているのでは、との指摘も見受けられた。しかし、BLはもはや一種の文化ともいえるコンテンツ。ネットからはいまもこの判決に疑問を呈す声が噴出している。
(リアルライブの記事から引用)

9月からWOWOWで放送開始となる「魔道祖師」がどのような反響を引き起こすのか、注目したいと思います

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