未解決 名古屋主婦殺害事件の現在

週刊女性が1999年11月13日に起き未だ未解決の名古屋主婦殺害事件について記事を掲載しているので、取り上げます
この日(土曜日)にアパートの自室にいた主婦高羽奈美子さん(当時32歳)が訪ねてきた何者かによって殺害されたのですが、犯人像が絞りきれないまま検挙に至ってません
それを週刊女性は、2016年にフジテレビが放映した「最強FBI緊急捜査!日本未解決事件完全プロファイル」のせいだ、との記事を書いています
この種の番組が時折放送されるのですが、日本の事情に疎いFBIの元捜査官が来たところで有益な見解など期待できません。ただ、番組側の演出で、それらしく捜査しているよう見せかけるだけです


《名古屋主婦殺害事件》テレビで“マウンティング女”扱いされた、被害者の本当の素顔
〈悪げなく人を傷つけちゃうタイプの人なんだ〉
〈つまりめちゃくちゃ嫌われとるやないか!!〉
〈可哀想だけど、そーゆー人だったから仕方ないのかもね。恨みつらみ買ったな〉
ネットに書き込まれた辛辣なコメントの数々。この標的にされた人物は、今から21年前に名古屋市内で殺害された主婦、高羽奈美子さん(当時32歳)である。
「死人に口なし」の被害者が、なぜかくも誹謗中傷を浴びなければならなかったのか。
きっかけは、2016年2月半ばにフジテレビで放送された『最強FBI緊急捜査! 日本未解決事件完全プロファイル』という番組だった。米連邦捜査局(FBI)の元捜査官が来日し、真相を解明するという内容で、奈美子さん殺害の動機を、怨恨の線で見立てた。元捜査官は、奈美子さんの女友達3人にインタビューを行い、彼女の人物像について、こんなコメントが使われた。
《悪気がなく言ってしまうことがあるので、こっちが落ち込んでいるときにすごく楽しいことを言ってくるんです。ある意味、やっかみはあった》
《赤い車に乗り、派手っぽい感じ。ミニスカートをはいていたりとか、周りからやっかみを買い、誤解される》
《こちらが傷ついちゃうことを言ってくるんです》
これが「夫も知らない妻の顔」として紹介され、番組の視聴者から冒頭のような感想が書き込まれたのだ。
これによって奈美子さんはネット上で「マウントをとる性格の悪い女性」というイメージが定着してしまい、夫、悟さん(64)の妹が番組側に抗議。フジテレビは謝罪に追い込まれた。
「息子のことを心配した」
番組でインタビューを受けた友人たちに聞いてみると、奈美子さんのネガティブな面ばかりが強調された偏向報道だったと、口々に嘆いた。
「息子さんが、あの番組を見たときにすごく嫌な気分になるだろうなと心配しました」
「言葉を選んだつもりが、オーバーに面白おかしく作り込まれた。犯人を見つけようとする愛ではなく、視聴率を狙った番組制作への愛しか感じられなかった。本当に腹が立ちました」
(以下、略)

女性自身の記事は上記のようにフジテレビの番組を諸悪の根源のように扱うのですが、実際は事件捜査にほとんど影響を与えなかったはずです
というのも、この事件は何度も地元メディアが未解決事件として取り上げ、情報提供を呼びかけているからです。おそらく犯人は名古屋市かその周辺に住む人物でしょうから、上記の全国放送のフジテレビの番組1本が影響を与えたとは考えられません
関東や関西在住の視聴者にはまったく縁のない事件ですから
分かっている犯人像は以下の通りです
当時の年齢 40~50歳前後(現在は55~65歳前後)
身長 160cm前後
血液型 B型
靴のサイズ 24m(かかとの部分が高い、韓国製の婦人靴)
髪 肩までのロングヘア、パーマ
備考 左右どちらかの手にケガをしていた
もちろん、これ以外にも警察が把握している情報(現場に残されていた指紋など)があると思われます。使用された凶器についても傷口の形状からほぼ特定されていると想像しますが、捜査上の秘密として開示されないのでしょう
犯行後、公園で目撃された不審な女(手をけがしていた)が犯人である可能性が高いと考えられるのですが、目撃証言があいまいで詳しい特徴は分かりません
言えるのは、犯行後公園にいた事実から、車を使って現場に来たのではなく徒歩、あるいは公共交通機関を利用していた人物と考えられます。住宅街なので、普段見かけることのない車が誰かの家の前に停まっていたら、住民が気づくはずです。タクシーの利用については、警察が現場付近で客を降ろしたかタクシーがいたかどうか、タクシー会社や個人タクシーを調べたはずなので該当がなかったのでしょう
過去に犯人は現場のアパートを下見し、確認していた可能性があります。犯行は昼下がりの時間帯です。近隣住民が黒い服の見たことのない女性が歩いていた、との目撃情報があり、公園にいた怪我をした女と同一人物と推察されます
犯人は現場のアパートへ辿り着き、犯行後はあわてて公園へ逃げ込んだ(公園くらいしか身を寄せる場所がないので)と考えられます
そこから歩くか、バスや地下鉄を利用して姿を消したのでしょう
強盗狙いの犯行ではありませんし(高羽さん宅に大金があるとは考えられない)、最初から高羽奈美子さんの殺害を企んだ犯行と考えるのが自然です。となれば、怨恨による犯行の線で警察は捜査をしたのでしょう
高羽夫妻の交友関係を徹底的に洗ったと考えられ、そこで犯人と疑うべき人物は見いだせなかったと思われます。交友のある人物、学校の同級生、職場の元同僚など、範囲を広げて調べたはずです
ただ、縁の薄い人物となれば別です。夫妻と大して関わりがなくても、相手の側が一方的に恨みを募らせて犯行に及ぶケースです。高羽さんの夫に一方的に思いを寄せていたものの、美奈子さんと結婚したと聞き、裏切られたと怒りを抱くような女
このように捜査線上に浮かびにくい女の犯行ではないか、と勝手ながら想像します

(関連記事)
未解決 愛知美浜町女児襲撃事件を考える
https://05448081.at.webry.info/202107/article_43.html
未解決の誘拐・失踪事件 庄山仁君失踪(昭和44年)
未解決の誘拐殺人 城丸君事件(1984年)
少年誘拐ホルマリン漬け事件(昭和32年)
スーパーナンペイ事件は強盗目的ではなく不倫清算狙い?
1995年「ナンペイ事件」で容疑者特定か?
八王子スーパー強盗殺人事件 17年たっても未解決のまま
世田谷一家殺害事件から15年
岡山女児殺害事件を考える 未解決の女児殺害事件にも関与か
岡山女児殺害事件を考える 14年目で犯人特定
14年前の廿日市女子高生殺害事件で容疑者逮捕
今市女児殺害事件 逮捕まで8年半
千葉ベトナム女児殺害を考える 未解決少女殺害事件