最新版韓国宇宙開発計画 「日本に負けないニダ」

いつものように虚実織り交ぜた宇宙開発計画を、韓国メディアが書いていますので紹介します
「自主開発のロケットで人工衛星を打ち上げるようにし、宇宙ビジネスに参入して大儲けする」というのが韓国の目論見です
しかし、自主開発ロケットの実現には紆余曲折があり、いまだに実現していません
ソ連崩壊のどさくさに紛れてウクライナからロケットエンジンの設計図を入手したものの、大型ロケットエンジンの開発に手間取っているのが実情です(このロケットエンジンを韓国独自の技術で開発したもの、と称しています)
推力75トンのロケットエンジンを4本束ね、推力300トンを実現する予定ですが、そのためには4基のロケットエンジンが同じく燃焼し続ける必要があり、1基でも燃焼不良で推力が低下すればまともに飛びません。今年、4基のエンジンを使って100秒、127秒の燃焼試験を行う、と記事には書かれています。ちなみに、日本のH2Aロケットの第1段目搭載のロケットエンジンは390秒間の燃焼が可能です
ところがロケットの開発が途中であるのに、記事にはさまざまな人工衛星打ち上げ計画がこれでもか、と盛り込まれており、唖然とさせられます
中央日報日本語版の記事から以下、引用します


韓経:韓国、6G通信・月軌道船・独自の測位衛星まで…毎年10基打ち上げ
人工衛星と月探査機などを宇宙に積んで運ぶ初の国産化ロケット「ヌリ号」が、10月の打ち上げを前に実戦演習の真っ最中だ。ヌリ号は韓国航空宇宙研究院と現代(ヒュンダイ)重工業、ハンファ、スペースソリューションなど韓国企業300社以上が合同で開発した韓国型ロケットだ。通信・測位衛星の国産化事業も、ことし初めて始まる。
18日、韓国科学技術情報通信部と航空宇宙研究院(以下、航宇院)、セトレックアイなどによると、韓国がことしから2027年までの7年間に打ち上げる衛星は71基に及ぶことが確認された。来月、カザフスタンが打ち上げる次世代中型衛星1号に続き、来年は多目的実用衛星(アリラン)6・7号と試験用月軌道船(月人工衛星)が宇宙に向かう。2024年からは3年間、観測・偵察用小型群集衛星50基あまりを発射する計画だ。韓国初の通信衛星・千里眼(チョルリアン)3号は、2027年の打ち上げを目指し、来月主管機関を選定する。
7基の測位衛星を製作する4兆ウォン(約3800億円)規模の韓国型測位システム(KPS)事業も、ことし上半期に予備妥当性調査を経て、来年から開始する。人工知能(AI)技術の結晶である自律走行車、フライングカー、ドローンなどの運行に必要な未来型通信システムを構築するためだ。
ビッグデータに基づくディープラーニングやクラウド技術が発展したことで、観測・偵察、通信、測位全般にわたり衛星の需要が急増しているという分析が出ている。モルガン・スタンレーは、2040年に世界の宇宙産業市場が1兆1040億ドル(約116兆6400億円)に及ぶと予想した。2019年(3660億ドル)に比べ、約3倍増の規模だ。航宇院関係者は、「今が世界の宇宙開発競争で遅れをとらない最後のゴールデンタイム」と述べた。
◇韓国企業300社の航空宇宙技術の結晶…「ヌリ号」ことし宇宙に行く
◇全羅南道高興ヌリ号燃焼試験棟に行くと
全羅南道高興外羅老島(チョルラナムド・コフン・ウェナロド)にある羅老(ナロ)宇宙センターヌリ号総合燃焼試験棟。先月末に会った燃焼試験総責任者のチョ・ギジュ航宇研発射体推進機関体系チーム長の顔には緊張した様子がありありと見えた。第1段のエンジン燃焼試験が成功するかどうかが、ことし10月の第1次打ち上げの成否の分け目だからだ。航宇研は先月28日、第1段エンジンの30秒燃焼試験に成功したが、難易度が高い100秒、127秒の燃焼試験を控えている。一度でも失敗すれば、ことしの「ヌリ号」の打ち上げはまた、水の泡になりかねない。韓国経済新聞がヌリ号専用発射台と燃焼試験場を韓国メディアで初めて訪れた。
(中略)
来月20日にカザフスタンが打ち上げる次世代中型衛星1号は観測専用の「シリーズ衛星」だ。地上500キロメートル前後の低軌道で災害・災難監視、農林・水資源観測任務を遂行する。次世代の中型衛星2~6号も2025年までに順次打ち上げられる。国土交通部、環境部などが活用する計画だ。
来年にはアリラン(多目的実用衛星)6号と7号の打ち上げが予定されている。アリラン6号は、気象条件に関係なく韓半島(朝鮮半島)一帯を全天候で観測するレーダー(SAR)衛星だ。高難易度の技術が必要で欧州連合(EU)のエアバスDSから技術を伝授され、航空宇宙研究院などが開発中だ。7号は、解像度が30センチメートル以下の超高解像度光学衛星だ。AP衛星が2つの衛星開発に参加している。2つの衛星は、500~600キロメートルの高度で特定地域撮影時間が常に同じ太陽同期低軌道で動く。
超小型群集衛星事業も最近、システム要件分析(SRR)を終え、今月から基本設計検討(PDR)に入る。光学解像度1メートル以下の観測衛星でKAISTとセトレックアイが開発中だ。2024~2026年に11基打ち上げる。これらと同時に群集運用するレーダー衛星40基は国防部が打ち上げる。
(以下、略)


測位衛星は自動車の無人運転実現のために必要です。現在はアメリカのGPSがあるものの、それだけでは自動運転に必要な精度(車の位置を10センチ程度の誤差で判断できる)が得られないため、これを補完する衛星を韓国独自で実現しようという計画です。日本ではGPSを補完する測位衛星「みちびき」シリーズを既に打ち上げています
月軌道船は将来、月面探査機を送り込むための母船となるものです。アメリカは新たな月面探査計画を発表し、日本もこれに参加する予定にしています。韓国はアメリカの計画に誘ってもらえず、独自に月面探査を計画中です
記事では小型衛星の需要が高まると予想し、そこにビジネスチャンスがあると書いているのですが、実際はどうなのでしょうか?
経済的な余裕のない国が1つか2つの、利用目的の限られた人工衛星を運用するメリットがどれだけあるのやら。韓国メディアが予想するだけのメリットがあるなら、中国やロシアが格安の料金で小型衛星の打ち上げを請け負うのでは?
省略した部分ではロケット開発が多くの中小企業の参加機会を提供し、産業活性化に役割を担うかのように書いています。しかし、韓国では原子力発電所の建設で、安全基準を満たさない欠陥部品が中小企業から多数納品され、放射能漏れや冷却水漏れを引き起こした実績があります。量産できない特殊な部品を高い精度で作るのはバカバカしいと考え、手を抜く会社が多かったのです
この実例を踏まえれば、ロケットの部品でも手抜きが横行すると予想されます。「ものづくり」にかける意気込みが日本とは明らかに違うのでしょう。欠陥部品の寄せ集めであるロケットがどうなるか、語るまでもありません
最後に、人工衛星の製造・開発は韓国の場合、ほとんどが外国企業に丸投げであり、それを「韓国の独自技術で開発した」と嘘の報道を重ねてきたのが実態です。国民の多くはその嘘を信じ、「韓国は人工衛星開発でトップクラスの技術を有している」と信じています
記事の後段部分(一部、省略して引用はしていませんが)では、韓国軍が小型レーダー衛星40基を打ち上げるとか、韓国型測位衛星7基を打ち上げるとか景気の良い話が盛り込まれているわけですが、話半分、いや8分の1くらいに聞いておいた方が無難かな、と思います
自分はこの記事を永久保存し、10年後にどうなっているのか比較するつもりです

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