原宿自動車暴走事件 日下部被告に懲役18年判決

2019年元日、東京・原宿の竹下通りで無差別殺人を企図し車を暴走させた上、8人をはねたとして、殺人未遂や殺人予備などの罪に問われた無職日下部和博被告(23)の判決公判がありました。統合失調症を疑われる日下部被告の責任能力については、「病気の影響は限定的」であると判断し、懲役18年を言い渡しています(求刑は懲役20年)
この事件は、「死刑制度を肯定する国民が許せない。抗議する」との意図で、日下部被告が実行したものです。ただ、死刑制度反対の彼がなぜ無差別殺人に走ったのか、その理屈はさっぱり分かりません。死刑が執行されたオウム真理教幹部への異常な感情移入の理由・原因も結局は解明されないままです。本事件の本質とは関係がない、との判断だと思われます


東京・原宿の竹下通りで平成31年元日、通行人を無差別に殺害しようと軽乗用車で暴走し、男性8人に重軽傷を負わせたなどとして、殺人未遂などの罪に問われた無職、日下部和博被告(23)の裁判員裁判の判決公判が17日、東京地裁で開かれた。永渕健一裁判長は「複数の死者が発生していても何ら不思議のない、危険で悪質な犯行だ」として懲役18年(求刑懲役20年)を言い渡した。
殺意の有無が争点となったが、判決は、火炎放射器を使った犯行計画を車の暴走に変更したことを挙げ、「無差別大量殺人を意図していた点では一貫しており、被害者全員に対する殺意があった」と認定。刑事責任能力についても、統合失調症が動機の形成や犯行の計画・準備に一定の影響を与えたとしつつ、「精神障害の圧倒的な影響によって罪を犯したものではなく、完全な責任能力を有していた」と結論づけた。
判決によると、被告は31年1月1日午前0時10分ごろ、東京都渋谷区の通行禁止の路上を最高時速約50キロで暴走し、男性8人を次々とはねて重軽傷を負わせるなどした。
(産経新聞の記事から引用)


弁護人の発言を詳細に掌握していないので何ともコメントしようがないのですが、日下部被告の死刑廃止論を前面に押し立てたりはしていません。これがあの死刑廃止を叫ぶ安田弁護士たちなら、違う弁護の仕方もあったのでしょう
弁護人は日下部被告の死刑反対論を脇に置いて、統合失調症の影響で責任能力が減退していたことや、1人目の被害者は殺意を持ってはねたが、他の被害者には殺意を抱いておらず、殺人未遂は成立しないと主張したようです
ですが、判決ではその主張をことごとく退け、被害者全員に対する殺意を認めています。加えて、妄想や幻覚に支配された上での犯行ではなく、日下部被告が主体的に計画し実行したものと断じています
これは弁護側の完敗でしょう
おそらくは判決を不服として日下部被告は控訴すると予想されますが、さすがに高裁で有罪の判断をひっくり返したりはしないはずです

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