大阪女児誘拐事件を考える 保護ではなく監禁

SNS上で家出をしたいとほのめかす少女を、「ウチに来れば」などと言葉巧みに誘い出し、泊めるという事件が頻繁におきます。当事者は「犯罪ではなく」とか、「誘拐ではない」などと主張するわけですが、女子中学生や小学生を連れ去ったら罪です
大阪の女子小学生を栃木県内の自宅に監禁した容疑で逮捕された伊藤仁士被告は、「命を救うためにやった」と主張していますが、通用しません。第3回目の公判があり、誘拐された元女児(今年4月からは中学生)とその母親がリモートで証言しています

大阪市の小学6年の女児と茨城県内在住の女子中学生が連れ去られ、2019年11月に栃木県内で保護された事件で、未成年者誘拐や強制性交などの罪に問われた栃木県小山市、無職の伊藤仁士被告(36)の第3回公判が30日、水戸地裁(中島経太裁判長)であった。当時小学6年だった被害女性は証人尋問で、伊藤被告の自宅から逃げ出した理由を「怖かったから」と説明した。
起訴状などによると、女性は19年11月17日、大阪市から連れ出されたとされる。23日午前に伊藤被告の自宅から逃げ、午後に交番で保護された。
女性は法廷とは別の部屋で証言。逃げる前日、「ここを出たい。私のことは忘れてほしい」と記した手紙を伊藤被告に見せたと述べた。「無理」と返答されたという。
女性の母親も別室で、「勝手に娘を連れていかれ、憤りがすごかった」と証言した。
(読売新聞の記事から引用)

伊藤被告は少女2人をSNSで誘い出し、自宅に監禁してあんなことやこんなことをする計画だったと思われます。が、法廷の場でそれを語ったりはしないのでしょう
自分は善意で、正義のために少女たちを保護したのであり、誘拐ではないと主張しています
それが本心であるかどうか、自分にはわかりません。が、かなり思い込みが激しく融通の効かない性格であるらしい伊藤被告ですから、自己暗示のように自身に言い聞かせ、そう信じ込んでいる可能性もあります
いずれにせよ、自宅に連れ込んだ少女に行動の自由は与えず、拘束していたのは明らかであり、実刑が科せられるのは確実でしょう
有罪判決が下されても、それで伊藤被告が改心するはずもなく、控訴してとことん争い、己の正義を主張するものと予想されます
服役後も、「自分は罪など犯していない」と言い張り、不満タラタラで刑務所生活を送るのでしょう

(関連記事)
大阪女児誘拐事件を考える 裁判でのやり取り
大阪女児誘拐事件を考える 初公判「誘拐はしていない」
大阪女児誘拐事件を考える 起訴するも初公判はまだ
大阪女児誘拐事件を考える 「家に帰りたくない」
大阪女児誘拐事件を考える 通行人に助けを求めなかった?
大阪女児誘拐事件を考える 中学時代は優秀とか
大阪女児誘拐事件を考える 「誘拐するつもりはなかった」
新潟少女監禁事件を考える1 犯人の異常行動
新潟少女監禁事件を考える2 警察の失態
新潟少女監禁事件を考える3 佐藤宣行の精神鑑定
新潟少女監禁事件を考える4 刑務所を出所
カリフォルニア少女監禁事件 禁固431年の刑
性犯罪被害者へ18億円の保証金支払い
若い女性を監禁した「監禁王子」事件を考える1 懲役14年
「監禁王子」事件を考える2 戻るべき場所
倉敷女児行方不明事件 懲役6年6月の判決
倉敷女児行方不明事件 「自分好みに育てたかった」
倉敷女児行方不明事件 犯人を岡山で確保
倉敷女児行方不明事件 公開捜査も手がかりなし
埼玉失踪少女事件を考える1 2年間も監禁状態
埼玉失踪少女事件を考える2 犯行計画
埼玉失踪少女事件を考える3 寺内容疑者の父が謝罪
埼玉失踪少女事件を考える4 「なぜ逃げ出さなかったのか」という疑問
埼玉少女失踪事件を考える5 量刑は懲役3年?
埼玉失踪少女事件を考える6 寺内被告初公判
埼玉少女失踪事件を考える7 誘拐の目的
埼玉少女失踪事件を考える8 単なる同棲だとする説
埼玉少女失踪事件を考える9 「何が悪かったのか?」
埼玉少女失踪事件を考える10 懲役15年求刑
埼玉少女失踪事件を考える13 控訴審は懲役12年の判決
10歳女児2人に手錠をかけ暴行 懲役11年
小4女児誘拐で懲役15年求刑
小4女児誘拐で懲役10年の判決