中国がK-POP規制を開始 文化大革命の再来?

中国共産党の最高指導者のポストは10年ごとに交代、というのが従来の取り決めでした。しかし、習近平はこれを白紙化し自身が期限なく最高指導者の地位に居座れるよう、改悪しています。それにともない、小中学校では習近平思想の学習が義務付けられ、風俗の乱れを取り締まるべくテレビ番組への規制が強化されました。外国メディアはこれを、「文化大革命」の再来ではないかと見ています
かつて毛沢東が学生らを扇動して思想純化のための闘争を遂行し、共産党内の政敵に片っ端から「反革命分子」だの「修正主義者」だのとレッテルを貼って失脚させたのが「文化大革命」です。その矛先は文化人、映画界などにも及び、多くの映画人が人民裁判にかけられ反革命分子として糾弾され、中には自殺に追い込まれる監督、俳優が続出しました。さらに学校の教師、商工業者といった人たちまで犯罪者扱いされるなど、粛清の嵐が吹き荒れ、死者(自殺に追い込まれた者、処刑された者)40万人、何からの被害を被った者1億人ともいわれます
この悪夢の如き思想統制(実は政敵排除)のための革命、「文化大革命」を習近平がやろうとしているのではないか、との懸念があるわけです
そんな折、槍玉に挙げられているのがK-POPです


「これまでの『限韓令』とは違う次元の圧迫が始まるのではないだろうか」
7日、韓国のある大型芸能企画事務所の関係者は心配そうにこう話した。最近中国当局が芸能界に対して大々的な捜査政局を作りながらK-POPまで狙うようになると、韓国芸能企画事務所はその「火の粉」がどこまで及ぶのかを考えて悩みが深くなっている。
最近、中国の雰囲気が尋常ではない。最初は自国芸能人の脱税や高額出演料、二重国籍などに対する取締り程度に思っていたが、次第にその範囲がK-POPまで拡大している。
5日、中国ソーシャルメディアの微博で韓国ボーイズグループBTS(防弾少年団)のメンバーJIMINの中国ファンがお金を集めて彼の写真でラッピングしたチェジュ航空の飛行機を飛ばそうとしたが、フォロワー116万人に達するファンアカウントは60日間の停止処分を食らった。微博側は「社会公約に違反したので一時的に活動が中断された」と明らかにした。続いてBTSのRM・J-HOPE・JIN、BLACKPINK(ブラックピンク)のリサ・ロゼ、IU、EXO(エクソ)、少女時代のテヨンらのファンアカウントが次々と30日間の停止処分措置が取られた。
これに先立ち今月3日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は中国当局が「娘炮などの歪んだ美的基準を断固根絶する」という方針を打ち出したと伝えた。「娘炮」とは姿や行動が女っぽい男性を意味する。
それだけでなくアイドルのサバイバルオーディション番組やファンがスターのために募金をするなどのファンダム文化もすべて禁止した。あわせてこのような文化の根源にK-POPなど韓流があると認識している。
2016年THAAD(高高度ミサイル防衛システム)配備後、長期間にわたって持続した「限韓令」の手綱を一層固く握ろうとしているといえる。では中国のこのような圧迫はいつまで続くだろうか。専門家は「本当の意味での『限韓令』はこれから」と口をそろえた。
『現代重国の帝国夢』を執筆した西江(ソガン)大学史学科のチョン・インガプ教授は「現在の中国の動きを見ると単発性のイベントではなく、過度に肥大化した民間領域に対する統制強化を決意して乗り出した」としながら「このような規制は民間領域が自分たちが思う方向に管理できるようになるまで長期間続く可能性が高い」と予想した。
(中略)
キム博士は「太陽が2つとして存在しないように、中国で英雄は共産党、特に習近平主席がならなくてはならないだが、多くの中国若者がアイドルに熱を上げていることに対して中国政府が深刻な危機意識を感じ始めた」と話した。キム博士は「特にK-POPの歌詞や文化は自由と個性と開放を重視して隠然と民主主義に触れている。中国当局としては自国の若年層がこのような文化に染まるのが体制基盤を揺さぶりかねないと考えて緊張している」と説明した。これに伴い、中国は最近教育過程で伝統文化と革命文化に対する強化を指示したという。
ではBTSなどに心酔した中国の若者世代はこのような規制に対抗する「Army」になってくれるだろうか。キム博士は「ノー」と断言した。キム博士は「天安門事件の時の有名な話がある。『その日夜は曇り、月も浮かばなかった。私は窓を閉じてカーテンを下ろし、外でどんなことがあったのか知らない』。どういう意味かというと、自分たちは天安門事件について何も見なかったし、知りもしなかったということだ。中国人はある理想や理念のために抵抗するという意志はない。BTSファンも抵抗しないだろう」と見通した。
(中央日報日本語版の記事から引用)


思想統制の強化は共産党政権にとって日常的な活動ともいえます。つまりは自分たちの提唱する思想以外は一切認めない立場なのですから、常に異なる意見に規制をかけ取り締まりを続けなければならないのです
それは政治思想だけでなく、社会の風俗・流行も例外ではありません
以前にも書きましたが、中国はアニメーションでも風紀紊乱を取り締まっており、少年少女の恋愛も描くのも禁止です。BL小説をネットに掲載していた女性作家は逮捕され、刑務所に送られました。中国の規制は実力行使が伴うのであり、疑いがあれば逮捕し、事実関係の確認やら公正な裁判などなしに当局の意向で有罪判決を下す仕組みです。これは「中国共産党は常に正しい。党に誤りはない」との考えによるもので、党の方針を貫くことこそ正義、なのです
そのためには天安門広場で座り込みを続ける学生らを戦車で轢き殺すくらい、平気でやってのけます
さて、話を戻してK-POPの規制です。中国ではコンサートを開催するにも、各都市の共産党委員会の許可が必要とされ、自由に興行はできません。上記の記事にもあるように2016年の中国・韓国の政治的な緊張により、K-POPの歌手・グループも中国での活動を控えており、今回の規制強化がただちに影響するとは考えられていません。が、長期的にはダメージがあるでしょう
さらに韓国ドラマ、韓国映画もなにがしかの規制を受けると予想され、K-カルチャー輸出で儲けようとする思惑が外れてしまいます
韓国国内の音楽市場も映画やドラマの市場も小さいので、輸出して儲けなければコンテンツ産業を維持できないのであり、中国市場を失うダメージは決して小さくないはずです

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性犯罪支援団体代表強姦 被害者は200人?

性犯罪者支援団体「さなぎの樹」代表である松本学被告が、マッチングアプリで知り合った女性の裸の写真や個人情報をネタに脅し、強姦を繰り返し逮捕された事件の続報です。別の女性を脅し、性交を強要したとして再逮捕されています
この事件については当ブログで2度言及してきましので、今回が3度目になります
被害者の数は200人近いと推測されるだけに、松本被告はこれから何度も再逮捕され、取り調べを受け続けるのでしょう


マッチングアプリで知り合った女性を脅し、わいせつな行為をしたとして、大阪府警は7日、性犯罪加害者の更生支援をうたう一般社団法人「さなぎの樹」(大阪市北区)の代表理事、松本学容疑者(48)=大阪市旭区=を強制わいせつと強要などの疑いで再逮捕した。「何も申し上げることはない」と供述しているという。
府警刑事特別捜査隊によると、松本容疑者はアプリ上で「うずしお先生」と名乗り、「50万~800万円を援助する」との趣旨のメッセージを複数の女性に送信。2021年1月以降は約850人に交際を持ちかけ、うち200人以上に裸の動画などを送らせていたとみられる。
再逮捕容疑は19年9~10月、アプリで知り合った10代後半だった女性に対し、「裸の動画をばらまく」などと脅して大阪市内のホテルでわいせつな行為をしたほか、携帯電話の位置情報の共有を強要したとされる。
松本容疑者は21年7~8月、別の女性2人に対する強制性交等容疑で2回逮捕され、大阪地検はうち1件について同罪で起訴している。
(毎日新聞の記事から引用)


昨日取り上げた元リクルートコミュニケーションズ社員の丸田憲史朗容疑者と似たパターンで、大阪府警もとことん立件できるものは立件する方針なのかもしれません。さすがに200人近い被害者に被害届を提出させ、立件するのは無理だとしても
前回取り上げた際に引用させてもらった月刊誌「創」の篠田編集長は、「性犯罪防止を唱えてきた彼がなぜ再び性犯罪で逮捕されるという事態にいたってしまったのか。その解明は社会全体にとってとても大事なことだし、それを社会に提起していくためにジャーナリズムに期待される役割はとても大きいと思う」と述べています
自分はジャーナリストではなく一介の野次馬みたいなものですが、篠田編集長の問題意識について思うところを書きます
松本被告(既に起訴されていますので、容疑者と表現せず被告と書きます)は刑務所を出所後、性犯罪者支援のための団体を立ち上げており、その時点では社会復帰した性犯罪者の支援を目指すという意志があったのでしょう。刑務所の中で受講した性犯罪者向け更生プログラムに触発され、その考えや手法を社会復帰後の元受刑者や性犯罪から抜け出したいと考えている人向けに活かそうと
ただ、彼自身が上記の記事にあるとおり、性犯罪を繰り返すに至ってしまい、すべてを台無しにした格好です
性的な快楽の欲求に負けてしまったから、と書けばそれまでです。薬物依存者が薬の快楽を忘れられず、また手を出してしまうように
しかし、自分が思うのは松本被告が更生プログラムに触発され、認知の歪みなど自身への洞察を深めた上で新たな発見をし、更生プログラムに魅せられてしまったところにも原因はあると考えます
当ブログではたびたび精神分析で言うところの「転移」に言及してきました
松本被告と更生プログラムの関係を見ると、これも「転移」の一種だろうと思います
精神分析でなくとも例えばカウンセリングを受けた女性が、その中でさまざまな問題に気づいたり、新たな発見をし、人間関係への見方ががらりと変わる体験をした場合、彼女はその感動や体験に魅せられ、あたかも自身がカウンセラーになったがごとく振る舞い始める…というケースがあります
そうと気がつかないまま、真似し始めると表現した方がよいのかもしれません
スパルタ訓練で有名になった戸塚ヨットスクールの元訓練生たちが、同じようなスパルタ訓練施設を全国各地に設立させ、体罰を繰り返したため刑事事件になった例もあります
おそらく松本被告の場合も同様で、更生プログラムを受講した感動や体験に魅せられ、影響され、プログラムの考え方や手法を世に広めようとしたのでしょう。ただし、松本被告は臨床家としての訓練を受けていませんし、素養も身につけてはおらず、実践できなかったと思われます
見様見真似で心理療法や行動療法はできないのであり、そのための教育・訓練を受ける必要があります。座学だけでなく、スーパーバイザーの指導を受けながら実地で取り組み、己のやり方を見直し磨きをかける、というプロセスも経る必要があります。カルチャーセンターの講座を週に1回、3ヶ月受講すればOKというものではありません

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